出勤する人に混じって京急にのる。YRP野比をすぎると人が減って空いた座席のほうが多くなる。窓から見る東京湾は眠たそう。海の向こうは春霞だけで房総の影もない。
クラブについて陽射しを感じながら支度をする。肩に担ぎ上げると久しぶりのことにポリ艇の重さが腰にきた。
漕ぎ出して水に手が触れると、気温があがったせいか15℃くらいの水が冷たく感じた。
ヨットの脇を抜けて視界がひらけると、青空は気持ちいいものの堤防の向うはまた春霞。空の青が下に来るとくすんで白くなる。伊豆半島も富士山も薄い色のむこう。またしばらく富士山が見えない日が続いて暑くなる。
そうして漕ぎ出す。諸磯、長津呂崎、赤羽根海岸、安房崎。ひねもすのたりの春の海、空は春霞。桜も咲いて、どこをみても春・春・春。横瀬島ではいつものように二本くらい波に乗れた。気分良く引き返す。
戻ってきて諸磯からはまっすぐに荒崎を目指す。すでに南西に風がかわったがまだ強くはない。左後ろからの追い波追い風を、リーンを保って漕いでみた。ちょっと傾けすぎてて、大きめの波でバランスを崩してブレースを入れる。おっとっと。
荒崎からは佃嵐崎、すずめ島をかすめて小網代まで帰る。3時をまわり、風は強くなったけれど、波頭は時折さらりと崩れるときもある程度。剣崎の計測で 8m/s の中を漕ぎ戻る。曇り空になって風が強まり、結構体が冷えた。
ソロで少し距離をだせたのでちょっと体がシャンとした。週末はクラブのみんなと近所に遠足みたいにカヤック行をするので楽しみ。