後輩は向かい風が好きなので、何故か北に向かう。右前からの風に風見をキャンセルしながらの漕ぎが例によって荒崎まで、また岬を越えてからも続く。ほっとけば長者より先に行きたそうなところを立石までにして休憩しようかと水を向けるも、人がいる浜は好きじゃないのか、折り返して戻ってからという。トイレもあるのに。
佐島のキラキラはとても良い。浅い水路に陽の陰影が落ちて上を舟が静かに滑る。それで荒崎を過ぎていつも暖かい浜に上がって昼にした。
まだ南風にならず、後輩は少し不満そう。風が落ちた中をまずは諸磯までと漕いでいくが、堤防が見えればそこまで、次は釜根が見えて、結局長津呂崎まで来てしまう。安房崎まで行きそうなところをここまでにしてもらってやっと引き返す。
それなりに漕いだから俺の浜でゆっくりしたいと網代崎を過ぎると、SUPが浜に上がっているのが見えた。もう3時過ぎてるし、それならクラブハウスでゆっくりしようということになって、戻って舟を上げた。
近場でと言いながら、結局いつものように漕ぎまわってしまった。思ったよりも海況良くて、まずは来てから考えて、それが正解。