ばらばらと集まってふと見ると、いぶし銀の先輩の舟が違う。キャンプに良さそうなラダー艇になって、中を見るとケプラーだ。洋物を乗り継いでいる。
ともあれみんなで入江に浮かび、馬乗りセルフ、フロートセルフ、T字グループレスキューとおさらいしていく。グループは助けるのと助けられるの、両方練習するのが大事。
意外に苦労するのが舟によじ登るやつで、セルフでもグループでも、脱った以上は登らないといけないのだけど、それがなかなか難しい。一蹴りで勢いをつける足の力、舟を下に沈める腕の力、これをうまく組み合わせるとバウにも登れる。ロールができても脱ることは絶対にある。そういうつもりで練習しとかないと。ロールよりまず馬乗り。
そうして昼前にロールの練習になる。初めての人にはマンツーマンで大先輩がついて、初めてのロールをみてみんなで拍手。そこで大体お昼ごはんになる。
午後は外に出て海の上でおさらいしていく。良い海だけど微かなうねりがあって、やっぱり入江の奥とじゃ違う。沈脱からセルフで戻ったら、水を抜かずにそのまま漕いで見る。抜かないとバランスを崩しやすい中、離れた浜まで漕いでみる。ポンプで水を抜く間もなくその場から早く離れたり、重い舟で漕がなきゃいけなかったり、そんな事を想像しながら色々遊ぶ。
浜で一度水を抜いて小休止。大先輩が温かい熱々の白湯を淹れてくれた。うまい。レーズンの黒酢漬をおやつに休んだら、近場のポイントで波遊びの仕上げ。潮が下がって乗れる波が来る中、沈したり脱ったりで体を冷やして夏のお祭りを楽しんだ。