筋トレの効果があって、はじめからガンガン飛ばすのについていくのが大変。堤防に着くまでの10分ほどでもうドライを着た体が汗でしめる。諸磯でいったん体を冷やしたら一気に安房崎まで漕ぎ通す。海況が良くそのまま進み、網の巻き上げをしている漁船二艘をかわしながら横瀬まで来る。ここまでで少し間を開けられているところを、先について浮いている後輩の斜め後ろから滑り込んで何食わぬ顔をしておく。
剣崎を回って北に進み雨崎が見えてきた。どこで折り返すかと聞いたら、あの鵜のいる所と返ってきた。すると鵜が皆北に飛んで逃げていった。ゴールが遠のく。いやいや、わずか残った鵜のいる岩場で折り返し、剣をまた回った所で正午の鐘を聞く。横瀬で昼に上がる事にした。後輩はBIGカップラーメンにお湯を入れて、さらにパンを食べている。前漕ぎの様式は受け継がれた。
あとから遅く出たもう一人の後輩と赤羽根沖ぐらいで合流できるよう、時間を合わせて漕ぎ始める。無事、浜の沖で合流できた。しばらく浮いておやつを食べ、あとは俺の浜までのんびり…というわけにもいかず後輩二人に引きずられるように俺の浜まで漕いで休憩に上がる。リンゴを剥いて食べて落ち着いたら湾に戻って船を上げた。