小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2015年10月31日土曜日

20151031 久しぶりに湾の外

久しぶりにと波が落ち着いた週末、土曜日に三浦へ。明るい色の曇り空で、ここ数日に比べて冷え込んだ日ではあったけど、夕方には太陽も少し見られた。

知り合いと一日のんびり漕ぐ予定なので、合流の前に10kmほど漕いでおきたい。午前中だけ漕ぐ先輩がいたので、一緒に荒崎を目指す。

目標は、一生懸命漕いで、それで気温が下がってくる時期でも一日中濡れ続ける。

久しぶりに網代崎から外に出る。思ったよりも風が吹いていて、風でできたうねりもある。北寄りで吹いているからか、そんなにひどくはないけれど。

先輩について、曇り空の秋の朝を荒崎目指して漕ぐ。久しぶりにドンドン引きに入った。外に出て折り返しロール、上がりそこねて二度目であがる。ちょっとルーズにやるとまずいね。

網代崎までの帰り道は、追い風と波で舟の向きを揺らされる。直しながら漕ぐのだけど、軽々漕いでる先輩にだんだん離される。頑張って漕ぐのだけど離されるばかり。スズメ島くらいでペースを落としてくれてやっと追いついた。悔しいのう。
ドンドン引き
湾内に戻って知り合いと合流。のんびり漕ぎ始める。知り合いは一年ぶりのカヤックで右に左に行っていたけど、すぐになれてまっすぐ漕げるようになった。網代崎から今度は南に諸磯のさき、黒鯛込まで行ってそこでお昼ごはん。

時期柄、風は冷たくなってきて、濡れて浜にいるとかなり寒い。漕いでる間はいいのだけれど。これは、ドライを考えなきゃいけないかもしれない。

往復とも、諸磯の近くは岸に寄って岩をすり抜けて漕いだ。すこし風はあったけど、北東よりなので波は全然ない。知り合いもうまく岩を避けて漕いでいる。ひょいひょい舟を操る真似事が楽しい。もっとうまくなってうねりのある中でも入れるようになりたい。

油壺湾に立ち寄ったり、少し浜に上がって休憩したりしたらもう日が低い。この頃には風も波もだいぶ落ちてきて、どこまででも漕いでいけるように思わせる。思うだけで、今日はおしまい、舟を上げて帰った。また一緒に漕ごう。
夕方は雲間から日がさして少しの青も見えた
暮れるのが早い

2015年10月28日水曜日

オル・カヤックを一年使って

オルで一年前に漕ぎ始めてここまで30回くらい使った。ほとんど多摩川だけど、三浦の海や横浜の運河も漕いだ。ここまでの感想。基本、多摩川中流から下流でのほぼ静水での経験から。

ざっくり書くと、沈脱している状態でうまく水を抜く方法と、デッキに負荷をかけない再乗艇の方法の二つをなんとかしないと海では安心して乗れない。確実に泳いで岸につける場所で使うなら今のところなんの問題も感じない。とはいえ、季節によっては100mと泳げない場合もあるし、安全のマージンが極端に少ないのを気をつけないといけない。荷物もたくさん入るから、キャンプツーリングも普通にやれると思う。

持ち運び

以前から自転車の輪行をしていたので、折りたたんだサイズには違和感がない。自転車よりは少し重いから、片方の肩だけにかけず、昔ながらの駅弁の売り子みたいに首の後ろに回して前で両手で持つと歩くがわりと楽だった。

バスや電車も、休日の移動であれば満員電車というわけでもなく、そんなに恐縮せずに動けてる。海に行く電車は釣り人もクーラーボックスをカートで引いてたり、わりと行楽地のお互い様みたいな感じがあると思った。

漕いだ感じ

漕いだ感じはとても良く出来てる。リジッド艇に比べると波を受けて船体が撓む感覚があるけど、ファルトは乗ったことがないので違いは言えない。水の上で座ってる分には安定していて沈する気がしない。幅が広いしゆったりしてる。ただ、膝をしっかり掛けられないので少し不満もある。

船足は漕ぐ人次第だと思うけど、たかだか歴1年のカヤッカーでも14kmこいで平均時速7.6kmは出せた。フットブレイスはそれなりに踏める。

漕いでて水が入るということはない。ロールの練習しても、リジッドと同じくらいしか入ってこない。

レスキュー

ここが一番の問題。オルでは不向きと感じるセルフレスキューがいくつかある。
  • ロール:
    まあできる。ただ、膝のかかりが甘いので、体全体でのけぞりながら上げてくるほうが上がりやすいかも。
  • 馬乗りレスキュー、パドルフロートセルフレスキュー:
    スターン側のデッキに上がると船体が凹む。合わせ目が落ち込んで割れるんじゃないかと不安になる。沈するような状態で波に揺られながら負荷をかけるとすごい不安。できればやりたくない。
  • パドルフロートでヒールフック:
    試してないけど、デッキに負荷をかけずに再上艇するのに一番有力なんじゃないかと思ってる。これができれば馬乗りや普通のパドルフロートレスキューの代わりになると思う。
  • リエントリーロール:
    まあできる。パドルフロートをつけてもいいし。ただ、復元した後に水を抜くのが問題。
  • 沈脱した時の水:
    たくさん入る。舟全体に入るから、全部をビルジポンプで抜ける気がしない。船を横にしてゆっくり持ち上げていくと、沈した状態でもうまく水を抜けるのかもしれない。なんかビデオで見た。

積荷

コックピットのスターン側にたくさん入る。55l のバックパックも楽々。ただ、密閉されていないので、防水バックがなにがしか必要。とはいえ、80l のなんちゃって防水バッグにバックパック入れて使っていて不満はない。

故障とか

ちょくちょく壊れたところが幾つか。
  • 右と左の合わせ目をつなぐシームの棒。割れやすい。外すの忘れて折りたたむと一発で割れる。
  • 一年間、多摩川の玉石を気にせずずるずる引きずって使ってたら、さすがに擦り切れて一層目のプラが5cmほど割れた。スターンのキール部分。上からテント補修用のシールをベタッとはったらそれなりに直った。
  • バウとスターンのネオプレーンのカバーに穴があきゃすい。テント補修用のシールを内側から貼ってごまかした。
  • バウとスターンはプラダンの二層の構造のチューブがむき出しになっている。ここから砂が入ると黒く筋に残って取り出せない。見た目はともかく、重くなるのかもしれないと思うと少し嫌。予め接着剤とかで中空部分を蓋しておけばいいのかも。
    実際には、多摩川は芝生と玉石がメインなので、折りたたみの時に気をつけてれば、一年使ってもそんなに砂が入ることはなかったけれど、砂浜でバラす人はもっと入りやすいだろうな。


2015年10月24日土曜日

20151024 一段落

ここ二週間、よく漕いだ。一段落の土曜日三浦に。午後から風が強くなる予報なので、どうしようか考えたけど、カヤック強化週間の締めくくりと思って、やっぱり海にした。

こういう海況のときは、湾内で向かい風筋トレと、濡れた状態で風に吹かれての様子見。あと、最近はまってる片手漕ぎの練習。

今日は南西の風なので、湾の奥まで波が立つ。風波で、ヨットのあたりまで軽くうねりこんでいる。珍しい。堤防と湾奥を行ったり来たりしながら、そこかしこでロール。常に濡れ続ける。今日来たジャケットは良かった。水が入りにくいし、あまり濡れた感がない。ネオプレーン素材の内側が起毛しているジャケット。これなら結構寒くなるまでいけそう。

風がでてきた
堤防から先を覗いて引き返す 
雲と空のさかいめ
日がさしこんでくる

湾奥でタコクラゲを見た。話には聞いていたけど初めて。傘の直径で15センチくらいあったかな。
沈した時にタコクラゲにつかまって戻ったという酔い助の話を聞いた
触っても全然平気ということはわかった

2015年10月21日水曜日

20151021 北風強かった

海況が良ければ長く漕ぎたかったけど、午後から北寄りの風が強まった。近場の安全な湾内で漕ぎながら、向かい風を漕いだり、濡れてどのくらい寒くなるかをためしに三浦に。

でてまずロール。今日は上に一枚ウィンドブレーカーを着てある。水が隙間にはいるのが少し冷たい。この時期は濡れて風にあたってても平気だけど、真冬は少し心配。やはりドライが必要か。

向かい風は厳しい。でも、堤防からちょくちょく外を覗いたけど、北東寄りの風だったからか思ったよりも波は荒れなかったような気がする。真冬の北風はどんなものなんだろう。

湾から外には出なかったけど、あちこち往復して向かい風筋トレ。所々でロールして常に濡れ続ける。この時期はまだまだ行ける。湾奥ではしきりにカワセミを見た。アンドンクラゲもみた。小さい傘に長い脚の伸ばして、見た目だけなら綺麗なクラゲだなと思った。

2015年10月18日日曜日

20151018: 横浜縦断カヌーフェスティバル出た!

念願の横浜でのカヌーイベントに参加。曇り空の朝だけど、だんだん晴れてくる予報。風も穏やか。

むかしたまに見たカヤックのイベント。ようやく柵のこっち側にこれた。目標は14kmコース二時間半の足切りにならず完漕すること。できれば二時間を切って平均時速7kmを超えたい。

電車にのって横浜・みなとみらいに。見た人が結構「Oru Kayakですね!」と声をかけてくれた。他にも何人かいるだろうと思ってたけど、Oru は僕だけだった。意外。

受付で58番のゼッケンをもらう。これはゴール後に崎陽軒のシュウマイ弁当との引換券になる。ゼッケン返却忘れを防ぐいい方法。プログラムを見ると全部で230艇。自分の「シーカヤック」カテゴリーを見てみると一番艇数が多くて37艇。4m未満の艇は僕だけだった。まあ、「ファルト」カテゴリーのある7kmコースに普通は行くんだろうな。

舟を組み立てて、リュック等一切合切を舟に突っ込む。車で来てる人は空荷でやれるんだろうなと少しうらやましい。浮力体とPFDのチェックをしてもらったらシールを貰う。これを舟に貼って参加OKの印。あとは開催式をしていよいよ舟を出す。 
弁天橋の脇から舟を出します
スイカと花火
日本の夏 
先日観音崎からも見たよ、ランドマーク 
橋の手前でウロウロ。スタートラインの目印となる漁船から、もっと下がってーって声がかかる。みんながいいとこまで下がったみたいで、規定の時間前なのにいきなり「はい、スタート!」。カウントダウンくらいあると思ってた。なんだそれーと笑うのもつかの間、混乱の水面に。

トップに絡むわけでもないし、後ろのほうで安全にスタートしようと思ってたけど、前方200艇以上のパドルで掻き回された灰色水の渦の中に突然自分がいた。全面がエディのような感じ。これ以上写真をとっててもしゃあないと思って漕ぎ始める。自分のスタートは10:25くらい。
もっと下がってー、下がってー
はい、スタート
漕ぎ始めたら自転車乗ってる時と同じ感じ。追いつきそうな人に狙いを決めて漕ぐ。追いついたら次の良さそうな人を探して漕ぐ。7kmコースとの分かれ道までは割りと人が多い。アウトリガーカヌーの人にくっついて漕いだ。結構暑い。

分かれ道を過ぎると途端に人が減る。1/4 ずつの地点で水を飲もうと決めていたので、漕ぐ手を止めて飲む。抜かれる。まあ、自分との戦いですから、これもしゃーない。人が減って遠くにポツンと見える前の人を目指して漕ぐ。磯子で折り返し。ここで羊羹食べた。やったー。自転車でこの掘割川の横、よく走ったな。嬉しい。
骨組みがカッコいい
造船所なのかな 
カヤックが折り返していく
羊羹食いながら写真をとる 
また大岡川に戻って水を飲む。前にシーカヤックの二人が見える。最後までこの人にくっついて漕いだ。こっちはヒーコラ漕いでたけど、シーカヤックの人たちは余裕シャクシャクな感じだった。

ゴールしてコスモクロックを見ると12:14。二時間切れたと思う。嬉しい。後で公式の記録で確かめよう。ゼッケンと引き換えにもらったシュウマイ弁当は、疲れてしまっていつものようには味を楽しめなかったけど、念願だった横浜でのイベントの終わりに、暑い日差しの中で大岡川を見ながら食ったのは忘れないと思う。

追記;
公式の結果がきて、1時間50分12秒だった。羊羹食ってなければ40分台には行けたと思うと悔しい。また来年も出ようと思う。

ゴール 12:14 by コスモクロック 
駅で買うのとひと味違う参加賞のシュウマイ弁当
14kmの苦労がつまってる
Oru で完漕した記念





2015年10月15日木曜日

20151015 観音崎

三浦といえども東側を漕いだ。荒れた連休が明けて一転とても良い天気の木曜日、観音崎に。

今日の目標は一点だけ、東京湾の中を漕ぐこと。干潮に向かって観音崎から北に漕ぎ、満潮に向かって観音崎に戻りに南に漕ぐ。

観音崎の多々良浜から舟を出す。底が白くて海藻もないのでよく見える。ちょっと嬉しい。
寒くなるとどんどん水が澄む
東京湾は潮の動きで流れができる。干潮の時は湾から南の太平洋に向かって水が出て行く。走水の辺りははっきり流れの波が見えるくらい水が走る。

午前中はそこそこの北東風とその風波でゆすられた。何度か腹に水をかぶる。面白い。ふと見上げてクッキリと線を引く雲が気になった。
先日の反省をいかし、カメラは慎重にしまう
ぶらぶら漕いで観音崎に戻る。午後は風もうねりもない穏やかな海。沖はたくさんの舟が東京湾に出入りしている。大混雑。特に自衛隊の舟が目立つ。帰りは岸によって漕いだ。途中走水の海水浴場前でアカエイを見る。細いしっぽまで、白い底を背景にはっきり見える。少し追いかけたけど、すぐに見えなくなってしまった。その先もすいすい漕いで夕日にあたる観音崎の灯台までもどる。その岬をくるりと回ってたたら浜で終了。 舟を上げる直前に一回だけロール。みんなに褒められる。うれしい。
観音崎の灯台

2015年10月12日月曜日

20151012 南西の風10m越え

三連休ばたばたと動けなかったけど、最終日にようやく時間をみつけて三浦に。昨日の雨は上がって晴れたけど、午後から南西風が強くなる予報。

目標は、いけたら荒崎と諸磯の間を20kmくらい漕ぎたいが、風の様子次第。南西の風の実力にも興味がある。

先輩方と湾を出て、一緒に黒崎の鼻まで行ってみる。10時まえくらいはまだ風がない。うねりッけはあるけれど。夏にくらべて段々水が澄んできたのがはっきりわかる。普通に漕いでいても視界に海の底が入って頭が混乱するのがわかる。もっと澄んで浮遊感が出た時にはどうなるんだろう。楽しみ。

まだ風がない 
下見るとちょっとクラクラする
黒崎で折り返して南に進む。諸磯の岩場の中を抜けて三崎の堤防でざわざわした海にしばらく浮かぶ。パドルを入れていないと時々ふらふらする。面白い。練習で折り返しロール。堤防に取り付いただけで引き返した。釜根のブイまでは心配で行かなかった。

基地に戻ってお昼ごはん。食べ終わった頃風が強くなる。どんなものかと堤防から外をのぞきにいく。強い風が常に吹き続ける。スズメ島手前まで行って小網代湾内に引き返す。これだけで泣きそう。

ここあら後は湾の奥と堤防を行ったり来たり、向かい風で筋トレと思って頑張ってこいだ。

いつも見返す三浦の気象庁過去データだと14:00から強くなったように見えるけど、剣崎の灯台 (MICS) だと、11:00 数m/s が12:00からいきなり10m/sを越えた。気象庁の過去データで南西の風の時は、西側はすこしゲタ履かせて考えよう。
小網代湾の出口付近での様子 
横堀海岸から荒崎がくっきり見える
白波がちょろちょろ立っている