小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年2月16日土曜日

20190216 春が来た

少しのバタバタも落ち着いた土曜日。朝までは風があるっぽいけど、だんだん落ち着いていく方向のようなので待ち切れずに漕ぎに行くことにする。中潮

早起きはちょっとしんどかったので、のんびりとクラブハウスまで出かける。三崎口駅前の河津桜はもう咲いた。なんでもやる先輩とバスで一緒になる。クラブハウスにつくと、大先輩、レジェンド先輩、スリムな先輩の三人が支度をしていた。その前にはオサレ同期、房総同期、NZ先輩の先行組三人が横瀬島まで出ていっているそうだ。

僕らも支度をして二番手グループで漕ぎ出す。このメンツだとペースが早そうだ。小網代の堤防までですでにドライスーツの中が汗で濡れる。話しながら漕ぐ余裕がないのは僕だけ。

網代崎はのっぺりと、でもゆっくりとしたうねりっ気が感じられる。GPV を見ると伊豆半島より南では西風で真っ赤だったから、それが回り込んで来てくれてたらなーなんて思いながら漕いで諸磯の岩場に入る。そうしたらちょっと遊べそうな感じになってた。

スリムな先輩となんでも先輩はスイッチが入る。大先輩とレジェンド先輩は止まらず二人で三崎の堤防に真っ直ぐ進んでいった。昼ごはんは赤羽根海岸よりちょっと先の城ヶ島の予定。先行の横瀬島組もきっとお昼には戻ってきてそこで合流するだろう。

残った先輩二人と僕で岩場の中で遊びだす。そんなに待たなくても割と遊べるのがくる。でも、ここは波待ちの場所が掘れやすい。波の前で水が引き、みるみる底の岩礁がはっきりと見えだすのにビビりながら波にスピードを合わせようと必死で漕ぐ。うまく乗れれば長く押してくれて、失敗すればハイブレースでブローチング横乗り。最近なかったからどちらも楽しい。

お昼も近くなったので潮時にしてラスト一本としようと待つと、すぐに大きいのが来てバウが刺さり、沈して久しぶりに潮を全身で味わう。雪は冷たい、潮はしょっぱい。2月の海は水が冷たいイメージなのだけど、今年はもう温んだ感じがする。顔が水面に触れた瞬間の呼吸がヒュっと止まる感じがない。まるで 4月の海を漕いでいるようだ。

そういえば、遊んでいる間に赤いパドルのカヤッカーが一人岩場に来て少し波に揺られていたかと思うとまた北に帰っていった。声をかけて一緒に遊べば良かった。

先輩二人もお昼モードに入ったので赤羽根海岸に移動する。また汗をかきながら黙々と二人を追いかける。追いかけるといっても二人のすぐ後についていくとジリジリと離されるので、長津呂崎を目指して直線で漕ぐ。次は馬の背洞門の先端を真っ直ぐに目指す。そうして左右に離れながらもなんとか一緒に赤羽根海岸を過ぎて小さな洞窟の浜までやってきた。

浜の手前は暗礁がいっぱいで、南からのうねりがいい感じに崩れ波を作ってくれる。ツアーのお客さんだとまあ入らないけれど、クラブのみんなだからそこは大丈夫。近づいていくとレジェンド先輩がこちらに手を振ってくれている。横瀬島組のカヤックもすでに上がっているのが見えた。

浜に上がってみんなとお喋りしながらのんびりお昼休み。崩れ波の向こうを別のカヤックグループが東に進んで行った。思ったよりも風がないし、とても漕ぎ日和だ。どこまで行くんだろう。こちらはポカポカに温まって乾いてきたのでまたのんびり帰ろう。

横瀬島でも結構遊べたらしい。NZ先輩は一本乗れたそうだ。房総同期は横瀬島から帰ってきてここからがガス欠になりそうな感じらしい。頑張って漕ごう。さくさくと漕いでまた岩場まで戻る。今日は干潮もあまり下がらず、潮位が高いまま波が残っていた。帰り道でも遊びだす。ブローチして水を浴びまくる。結構乗って日が下がってきたので、誰となく帰りだして網代崎を周り、ぺったりした湾内をだらんと漕ぎ抜けてカヤックを上げた。

カヤックの仕舞支度をする洗い場はボート釣りの人とも共有。毎週釣りに来るお兄さんは最近ボートを新調した。少し大きくなって釣った魚を入れる水槽も大きくなった。それを活かしてこの日は大きな鯛をたくさん釣り上げてた。

僕らからみると毎週しっかりと釣果をだしているこのお兄さんでも、これだけ立派な鯛を何匹も釣れるのはそう無いそうだ。毛色の一匹違う石鯛もふくめて全部の魚がパンパンに太っていて、大きいだけじゃなくて身が厚い。そのおすそ分けということで、真鯛を一匹くれるという。なんでもやる先輩がニコニコと話を受けてみんなで並んでお礼をいう。

スリムな先輩がおろしてくれて、半身は皮を引いて普通に刺し身にし、もう半身は皮だけを炙ってから刺し身にした。先輩は脂で手がすべすべになったけど、全然魚臭くなくてハンドクリームのようないい匂いがするという。お魚を捌いている間にも、お兄さんの〆方が良いから身が真っ白で血が出ない。厚いプリプリの白い半身が透き通って綺麗だ。



釣りのお兄さんの話では、この時期にとれる真鯛は桜鯛といって特に脂が乗って美味しいのだそう。それでも、いつもより今年は時期が早いと感じているそうだ。確かに潮を浴びた感じではもう春だった。

これで半身のさらに半分、つまり1/4

全部片付けが終わって座り、みんなで飲み始めるけど、2つの皿に盛られた桜鯛は感動の褒め言葉に変わってすぐに消えてしまう。そのあとも温かな夜まで楽しく飲んで帰った。今日はどこを見ても春だった。三寒四温は繰り返し。冷たいけど透き通ったピンとした潮が終わって、白味のあるとろりと温かい春の海がやってくる。今年は食べる部が幸先が良い。

一匹からこれだけ刺し身がとれた




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