小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2020年6月29日月曜日

20200629 西側行脚

予定されていた週末の江ノ島ツアーは海況が良くないので中止になってしまってとても残念。ところがその翌日の月曜はとても良い日和。たまらず海に出た。

支度をして出艇場所に舟を運ぶと、横の造船所の親父さんが海を見ながら「い〜い凪だねぇ」と声をかけてくれた。

この親父さんは、釣りの方もいっぱしで、工場の二階の部屋は釣具で一杯、気が向くとボートを出しては、「今日はアジが食べたいから」と言ってはアジを釣り、他の魚ならその魚を釣ってきて、小網代湾周辺を自分の生簀かなんかのように使っているらしい。

そんな親父さんが良い凪だと言うんだから今日は間違いない。稲村ヶ崎までと出艇簿に書いたけど、昨日行けなかった江ノ島まで行っちゃおうかなー、なんて思いながら舟を浮かべた。

ヨットの脇を抜けてでかけると、風もなくぺっとりとした水面。だけど、網代崎を見るとうねりがゆっくりと崩れている。堤防から出て見晴らすと、いつもの2つのポイントにはそれぞれサーファーと  SUP がもう入ってた。

これは一日波で遊んじゃう日なんじゃないかとも揺れたけど、こういう日だからこそ遠出をして、あちこちのポイントを見て回ろうと決めた。だから、やっぱり稲村ヶ崎で折り返しを目指す。でも、出かける前に定番のポイントでサーファーと一緒に一本乗って、それでやっと出発。

亀城礁と江ノ島が重なるようにレンジをとってまっすぐ向かい、50分漕いで10分の休憩を守り、その都度何かを食べながらだらだらと漕いでいく。僕は早くは漕げないけど、大手を振って散歩をするように、日がな動いていきたい。

亀城礁につくと、ざわつく潮の動きとうねりが相まって、水がぬるりと持ち上がってはすり抜けていく。良い気持ち。期待も高まる。

長者の沖からは稲村ヶ崎の岩肌に狙いを定めて、思ったとおりの時間につけた。ついたとはいえ、ここは有名なスポット。波的にも人出的にも諦め、うねりが割れて進み岩場に崩れ波がぶち当たるのを遠巻きに眺めて折り返す。

折り返して向かうのは大崎。ここは岩場ではなく、その沖合のほうがよく波が立ってた。SUP が数人だけだったので、その脇で一本、気持ちよく遊ばせてもらった。うねりが崩れずに長く押してくれて、下までおりずに少ししたを向いたまま右に左にパドルを切り替えして楽しめた。

あー、さすがに名だたるポイントはいいなあと味わいながら岸ベタに、次のポイントは長者。近づいていくと、白いシーカヤックが一艘遊んでる。あら珍しい。他にもウィンドサーフィン、サーフスキー、ハイドロがついたサーフボードと、実にそれぞれな道具で遊んでる。僕も一度転がされながら、何本も楽しませてもらった。

とはいえ、長者からなら大崎も近いし、なんでそっちに行かないんだろう。向こうのほうが広いし空いてるのにね。

白いシーカヤックは、一度僕の方をじっと見ていたのでこんちわーと挨拶したのだけど、聞こえなかったのか、そのまま見続けている。もう一度こんちわと言ったのだけどそれでも反応が無かったので、もう時間を頃合いだったし、会釈してまた先にすすむことにした。

ちょうど昼も下がりはじめ、強くないとはいえ、ここからは予報どおりの南風。佐島のキラキラを通過して荒崎に渡るいつもの道を、重くなってきたパドルを回して帰った。

江ノ島は残念だったけど、ちょっと距離を出せて感じがつかめた。手にはマメができたけど、夏の間にまた皮も強くなるでしょう。そうしてクラブに戻ったら、他にも二人、平日組の先輩が来てもう帰ったあとだった。良い凪をみんな楽しんだと思う。


2020年6月20日土曜日

20200620 間に合うのか

梅雨の前線が本州の南に下がっていて、そういう時は前線のうねりが入る気がする。加えて大潮の動きにも期待を込める。

梅雨の合間の晴れ間で、小網代の森と入り江の混ざり具合が湿り気を溜め込んだ色をしている。

晴れ晴れと支度をしていたら、オサレな同期がやってきた。一緒に舟を出してポイントを見にいくとサーフ大好きの先輩がすでにポイントにいた。

うっすらとしたうねりに揺られながら、ここ数カ月の近況を報告し合い、乗れそうな波が来たら逃さず遊ぶ。とはいえ、あまりいかつい感じではなく、もうすこしアドレナリンを出したいなということで、三人でポイント巡りをしにいく。

狭い岩場のポイントにはサーファーが数人入っていた。いなくても、ちょっとカヤックでは遊べる感じの波ではない。ここは見るだけ。

そこから少し離れたところに、ちょっと遊べるところがある。ちょうど背景に富士山と松が入り、なんとなくめでたい感じがするポイント。

隠れ音で一瞬波が盛り上がる場所なので、長く乗れるのではないけど、大きく上から落とされる感じが楽しい場所。先輩も何度もバウを沈めてロールしてた。三人で楽しく遊んだ。

用事があったので、そこで二人とわかれ、入り江に戻る。ちょうど大先輩の組が舟を出すところだった。挨拶をしてクラブで用事をすましていると、房総同期がとことこやってきた。

来週は、小網代ー江ノ島を往復する予定がある。とはいえ、ここふた月ほどはろくに漕げていない。それで、心配になってちょっと距離をだしておきたいのだそうだ。同感。他にも何人かそういう人がいるようだ。

それはともあれ、今日はこんなにいい天気、漕げるだけ漕ぎましょうということで、連れ立って漕ぎ出した。

いつものポイントを見てみると、SUPも二人入っていて、のびのび遊べる感じではなかった。なので房総同期は距離を漕いでくるという。さすが前漕ぎ道場門下生。それを見送って、僕は近場のポイント巡りを続け、波遊びも満足し、早めに入り江に戻って舟を上げた。

今日は家にいくつか業者さんが入るので、まるまるは遊べない。こんなにいい天気なのにちょともったいない。これでもう次は江ノ島本番だ。自分も振り替えてみると、はてさて漕ぎの準備は間に合ったのか。帰り道に油壷をぼんやり眺めながら能天気に考えた。























2020年6月13日土曜日

20200613 梅雨入り

梅雨に入った週末。天気はもちろん雨模様。それでも、風はそれほど吹かず、南風の間は気温もそこそこ。雨が強くなる前にちょっと濡れるのも悪くないだろうとでかけた。

歩く途中に諸磯湾で様子を見る。空も海も同じ色をしていて、道路の中央線が鮮やかだった。


クラブで支度をして出かける。漕げずにいる間、ネットでカヤック動画をみて気を紛らわしてた。いろいろ見たけど、ハンドロールをやってみたくなる。今まで何回か、浮力のあるPFDを着てやったときにまぐれ上がりしたことはあるけど、きちんとできるようになってみたいもんだ。

まずは北の方に漕いで様子見。ここのところすずめ島までだったので、黒崎の鼻も佃嵐崎も久しぶりだ。こんなに遠かったかなあとつぶやきながら漕いで、ちょっと遊んで小網代の堤防に引きかえす。

シーボニアの横の浜からカヤックのグループが出てくるのが見えた。ツアーかな。みんな少しずつ海に出てきて、変わらず賑やかな夏が迎えられると嬉しい。

その隣の浜の近くによって、水に浸かり始める。全然うまく行かない。ロールの練習を始めたときと違って、できるようになる気がしない。まあ、これでひと夏、何かと楽しめるでしょう。

風はまだまだ南から。風裏なので結構水を浴びても寒くはない。それでも十分に体が冷えたので入り江に戻って舟をあげたら、ちょうど雨が降ってきた。

もとより帰り道は雨の覚悟だったから、舟をしまったら、カヤックの格好の濡れて歩いて帰ったけど、全然寒くはなかった。濡れることに鈍感になると便利だなあ。


2020年6月6日土曜日

20200606 横瀬島

少しずつ距離を戻して行きたい。支度をしたら朝の小網代の入り江に浮かぶ。

今日の海も穏やかだ。曇り空ではあるけれど、沖網代がはっきり見えたのでまずはそこまでひと往復。水面にはプランクトンが浮いていて、夏の潮へ近づいているなあ。

また入り江に戻って、ちょうど出てきた筋トレ後輩と連れ立って南に漕ぎ出す。しばしば遅れながら、所々でまた集まって進んでいく。

赤いファルトなど、いくつかカヤックとすれ違う。クラブ以外の人を見るのは久しぶりだ。みんな待ちわびてたんだと思う。

横瀬島に着いたら、大潮の引き一杯で小さな砂浜が目線より上にある。あがるのはあきらめて乗ったままの小休止として岸ベタで引き返す。

盗人刈りから城ヶ島へは、建て替えられた安房崎灯台を目指した。前の灯台は海ギリギリの波をかぶる岩場に立っていた。それが緑の高台の上に場所が移り、形もトンガリ屋根のエンピツ灯台になった。

夕日には水面近くの方が映えたけど、高い方が遠くから見えて良いよね。大きい台風が来るたびドキドキだし。どうぞこれからよろしく。

赤羽根海岸では何人かポツポツ舟をあげて昼休みしていたので、一緒に上がって昼ごはんにした。曇りだけど太陽の熱は感じる。日焼けを気にしないとね。

腰を上げて諸磯や俺の浜での小休止をはさみながら入り江に戻って舟を上げた。

途中の休みでは、穏やかな水面で水に親しむ。Tレスキューの時、カヤックのˋ水を抜くまでは助けられる側は水に浸かったままなのが普通。それを、助けるカヤックの後ろに上がって貰い、そのまま水を抜いてみた。


助ける人、助けられる人、両方が上手くやらないと沈しそうだったけど、遊びにはちょうどよかった。向かい合わずにレスキューできるし、すぐに水から上がれるから有り難い。

他にも、手広くやっている後輩がショートで上がれたり、筋トレの後輩もできなくなってたロングロールがあと少しのとこまで来てたり、久しぶりの海で、鼻と口をキレイに洗って、さっぱりした気分で帰った。