日が出たら雨が止む予報だったし、日中気温も上がりそう。太平洋の沖の方は西風が強く吹いてて、それがいつ三浦まで押し上がってくるかな。遠出はできないけど、雨の隙間をのんびりでかけて、さっと上がるつもりででかける。
沖で西風が強く吹くときは、うねりが入ってきて波で遊べることがあるから、近場で遊んで風が出てきたらすぐに帰ろう。
そうやってでかけて来たら、後輩が一人すでに朝から出ていて、僕の仕度が終わったところに戻ってきた。挨拶をして、風と波の様子など聞く。この後輩は元々サーフカヤックからシーカヤックをやるようになったそうで、ヘルメットをかぶって戻ってきた。
まだ風は無いとのことで、自分もヘルメットをしていそいそと出かける。近場のとこにはすでにSUPがいたので、そこは外す。うねりはいい感じにある。
狭い岩場のポイントにもサーファーがもういるだろう。そっちはやめて、逆方面に漕ぎ出す。灯台の入江からするりと抜けた先の岩場は波が右から左から崩れてきてる。いい感じ。
目印にしている三本岩から内側に乗るのが普通だけど、今日の波のサイズでは無理だった。潮が低くて、バウを底まで刺して舟を壊しそう。逆に、その手前のスペースから灯台に向かって大きなうねりで遊べた。波も早く、浅場に波が立ち上がる前に逃げるようにして何本か遊んだ。
崩れ波でずぶぬれになるけど、雲の晴れ間が増えてきて日差しが暖かい。日差しの中の春を体の芯で感じる。
少し乗れなくなってきたので、場所を変えようと漕ぎ出したら、荒井浜の少し沖にある岩場にいい波が入っている。ここはいつもは波が厚くて乗れないのだけど、だいぶ潮が引いていていいサイズの波が押してくれる。
きれいに立ち上がる波で何本も遊ばせてもらう。力がある波で、崩れ波で沈すると、体が、ブレーキにもならず、そのまま白波に引きずられる。白波の中ロールして上がるけど、そのままブレースで持っていかれる。楽しい。
もう一度近場を見に戻るけど、干潮一杯がお目当てのSUPはまだ帰らない。まあそうだろうね。代わりに、俺の浜でとろりとした波でいくらか遊んで、ちょうど良い時間になった。
春の青空を見上げながら、のんびりパドルを回して湾に戻り舟を上げた。思ったとおりに海況が決まるとしてやったり。最後は刺身定食でも食べて帰ろう。