小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2022年10月29日土曜日

20221029 頑張って漕いだ

少し距離を出したい人達が集まりそうなので、朝からでかけてクラブハウスに集まる。筋トレ後輩と熱心な後輩だ。

北風がそれなりに吹いて居るので遠出はしないほうが良さそう。ということでまずは安房崎を目指す。

筋トレ後輩は最近三浦の近くに越してきた。リモートでの仕事が増えてきたいい機会に、海近の良さを堪能するみたいだ。

それでも、一番近い人が遅刻するのは変わらないようで、なれない乗り換えで電車を間違え、それでも丁度良い時間で三人で出発した。

安房崎までは追い風でスイスイと漕ぎ、そこから先に、うさぎの飛ぶ宮川湾を見る。行けなくはないけど、無理せずに戻る事にして、ここからが向かい風チャレンジ。大先輩のツアー組は荒崎方面のはずだ。

長津呂崎を周って北を向くと本番。ジリジリと漕ぎ上がって三崎の堤防を過ぎ、諸磯の灯台が見えた。ジリジリとした漕ぎが続き、灯台前の入江を抜け、荒崎まで景色が開ける。

真っ直ぐ荒崎を目指したくなるけど、北東の出し風なので注意して網代崎、黒崎の鼻寄りを狙って漕ぐ。長浜の沖あたりは少し風が落ちたように感じる。釣りのカヤックも2つ3つ見える。

途中、荒崎と佃の間の浜にツアー組が見えたけど、まずは荒崎までタッチしてから合流した。

ここの浜は冬でも温かい。また冬ではないので暑いくらい。筋トレ後輩は昼寝が常なのだけど、今日は暑くて眠れなかったそうだ。

残りはのんびりと漕ごうと思ったけど、何かとダッシュを繰り返す機会もあったりして、気がついたらちょうど良いくらいに体がバキバキになった。

コーヒー休憩の俺の浜には舟がずらりと並び、最後のひと漕ぎの前の静けさ。水に浸かってクールダウンした体を美味しいコーヒーで温めたら入江までするりと漕いで舟を上げた。

2022年10月15日土曜日

20221015 秋鮭セッション

パドルセッションと称して大先輩に昼ごはんをご馳走になるクラブイベント。楽しみに出かける。

みんなで支度を終えてみると、キャンプツアーに挟まれた週末なのか、少数精鋭のセッションとなる。北風も強めだけど、このメンツならがっつりと荒崎を越えて行けそう。

しっかりとパドルに力を伝えてトルクのある動きで北に上っていく。荒崎を回る前までは風裏の海面でのんびりだけど、その先は小田和湾を抜けてくる風と真っ向勝負。バウが散らかした風浪を顔に浴びながら富浦公園に舟を上げた。

風はあるけど陽射しのお陰で暖かい。周りで遊ぶ小学生の声を聞きながらくつろいでいると大先輩がキノコ汁と鮭の炊き込みご飯をあっという間に仕上げてくれた。

思ったよりメンバーがいなかったので、そばにいた二人の小学生に声をかけ、おすそ分けどう?と聞く。少しためらったあと、キノコのみそ汁を貰うと言ってくれたので、喜んで振る舞う。


炊き込みご飯を食べていると、ご飯も貰うと言ってくれたので、もっと喜んで振る舞う。その後も何回かおかわりまでしてくれて、お陰様で完食になった。

そしたら、ご飯のお礼に漫才をしてくれるというので、メンバーみんな公園のベンチで横に並び、物陰からステージインしてくる芸人に拍手を送る。

ネタが進んで可愛らしさと面白さに盛り上がってきたところに、サッカーボールを持った小学生のグループが横を自転車で通り抜けた。知り合いだったようで、芸人二人は短い声を上げて、楽屋裏の物陰に走って隠れてしまった。それが観客のほんわかとした笑いになったを

帰る時間になったので浜に降りて舟をいじりだすと、二人も名残惜しそうにそばで見ている。パドルを持ってもらって一緒に記念写真を撮った。渡す方法がないのだけど、将来大物芸人になった時にはエピソードトークに使って欲しい。

そうして、いつまでも浜にいて漕いで沖に出る僕らを見送ってくれた。

帰り際に寄り道をして、小田和湾に沈んだままのヨットを見に行く。セールのマストだけが3メートルほど水面から突き出ていて、僕が三浦で漕ぎ始めた頃からずっとこのままだ。その周りをそぞろ漕ぎしながら、気持ちに一つ折り合いがついたようで、自分のスキンカヤックを作ってみることにした。


そこからの帰り道は追い風で楽々と漕いだ。一度俺の浜でコーヒー休憩にあがり、日が落ちるまでのんびりしてから入江に戻って舟を上げた。帰り道は淡い夕焼けの下、暗く澄んだ水面を漕ぐのはとても落ち着く。向かい風の漕ぎからの振れ幅も大きかったし、いいセッションだったなあ。

写真は大先輩から全部拝借。





2022年10月8日土曜日

20221008 日の出るほうに行って日の入る方に帰る

何人かは連休にクラブのツアーで若狭湾に出かけている。三浦は初日の土曜くらいしか良さそうな日が無い。こういうときにこそ、気になっていた事柄を潰していこう。

グリーンランドカヤックを作りたいような気がずっとしていて、虫歯の穴を舌でつつくようにパドルを作ってみたりミニチュアを作ってみたり、色々気を紛らしてきた。それでモヤモヤと残っていた気持ちを、えいやと内房のグリーンランドカヤックの工房に連絡をしてみたら、土曜に見学させてもらえることになった。一緒にグリーンランドロールのレクチャーにも参加させて貰えるというのでウキウキで出かける。


朝一番の久里浜のフェリーで房総にわたる。三浦半島越しの富士山は、伊豆半島越しに見るより大きく感じた。電車を一本乗ったら最寄り駅。トコトコと歩いてちょうどいい時間に工房に着けた。途中の幼稚園は運動会のようで、地元の人達が連れ立って集まってくる。良い日よりで嬉しそう。

工房についたらすぐにシャッターが開いた。挨拶をして一緒に舟を出したり自分の着替えをしたりしたら、続々人が揃った。まずはグリーンランドロールのレクチャーだ。舟は自分の薄い舟と同じモデルを貸してもらえた。シートが目一杯前に出してあるけど、特に違和感なく乗れる。人間が雑に出来てるとこういう時便利。

初めてチュイリックというフード付き長袖パーカーのようなものを着た。おでこ、耳、顎がフードの中にピッチリおさまり、頭から水が入りにくいように出来てる。スプレースカートと同じで、コックピットの枠をパーカーの裾がくるりと覆い、ロールしても水が入らない。厚手のウエットスーツ地でとっても暖かい。

それでひとまず浜に浮いたら、今日は何をやりたいですかと聞かれる。勝手がまだわからないので、一通りやるのを見てもらえますかと答える。基本の5つをやりますかといって見せてくれた。上向いてスカリング、下向いてスカリング、レイバックロール、リバーススイープロール、ストームロール、これを右左がまずは入り口だそうだ。

できなかったやつを繰り返し練習して、途中海から合流してきた人にも檄を貰いながら地道にやる。チュイリックは首周りが暖かくていいなあ。ウェットのバラクラバ持ってるんだけどキツくて使ってない。丁度いいサイズの買おうかな。

レクチャーの他の参加者もチュイリックを着て、課題の動作を何度も何度も試している。できたら拍手と声があがり、体が冷えるまで水に浸かり続けた。

ひとしきりやって舟を上げるタイミングで、スキンカヤックに乗っている人にお願いして乗らせてもらう。

どんなもんかわからないからまずは乗ってパドルを数回まわして出る。おお。やっぱり内側の木枠のぶん、中の狭さがある。舟をコントロールするサイブレースとなる木の横棒がちょうど膝小僧の皿に当たっている。まずは上向いてスカリングしてみたら、皿に体重がかかって痛い。ほんとはとってもマズイ状態なんだけど初めてでわかってないから、スカリングまで戻れれば上がれるかなと思ってロールのために沈した。

そしたら逆さになって少し浮いたおしりが膝の逆関節を極めてくれて、皿が割れんばかりに痛い。スカリングまで持っていけないか舟を少し回そうとしたけどちょっと回そうとしただけで皿が痛い。逆さのままズボンを履き直すみたいに下半身をにじって木枠の当たるところを皿からずらそうとしたけどちっとも変わらないので諦めて沈脱した。舟を押しながら歩いて浜まで戻る。

レクチャーの先生方にはあるあるだよ、サンダルを脱いでみたらといわれ、裸足になって乗ったら皿のすぐ上の太ももに来てくれた。これでやってみたら普通に色々できた。ただ、膝をまっすぐ伸ばして足を一本棒にして乗っているので、すこし勝手が違う。もう少し身体を柔らかくしないと普段より厳しいなと思った。

思えば、薄い舟でもいつもは膝はガバガバで上げ下げする余裕がだいぶある。丸一日船に乗りっぱなしで遊ぶから、フィッティングはその辺を考えたらいいね。

満足して浜に戻り、まだまだ練習を続ける人たちを見ながら船のことをいろいろ聞く。おかげで、自分の使い道や漕ぐ場所など、舟を作るとしたらどうするか色々考える事柄がつかめてきた。

そのうちにみんな浜に上がったので工房に戻り後片付け。スキンカヤックは日差しに当てて念入りに乾かしている。これも工業的なリジッド艇とは違うところだよね。日が落ちてから帰ってきて、ざっと水かけてラックに戻しちゃうだけのリジッドはメンテフリーで雑な人間には楽ちんだ。

午後は工房の先生方が色々準備してくれて、皆でBBQをしながら話を聞かせてもらう。一緒にレクチャーを受けた人らは普段は逗子の方で漕いでいる由。また、舟の作業の人も居て、コクピットの枠を縫い付けているところを見ながら話をさせてもらった。

工房の人にはとても良くしてもらって、聞けばちょうど舟づくりの一つまとまりが次のサイクルに入るところらしく、時宜が良いみたいだ。作りたい気は満々なのだけど、何かがまだ止めている。それが何だかわからないけど、作って乗らないことはできるけど、作らずには乗れないのになと思いながら、わからないことが気にかかって進めない感じ。

こういうときは、がんがん行く元同期のいつものやつ、「すぐやろう」で押し切るのがいいのかな。

頭がぐるぐるしながら夕日を見ながら電車に乗ってらまたフェリーで帰った。





2022年10月1日土曜日

20221001 仲良し姉妹

晴れるけども北風が強めないつものパターン。朝のうちに一周りして大先輩のツアー組に合流するつもりででかける。

うねりっ気はあるんだけど、なんだか近場も岩場もどちらも乗れる感じではないので、えいやと諸磯までやってきた。潮がまだ高い時間だったので諸磯はいい感じ。腹まで潜ったりしてさんざん濡れて満足した。

そろそろかなと北風を漕ぎ上がって入江に滑り込むとちょうどツアー組が出てきたところ。ちっこい後輩の妹さんが漕ぎに来てくれて、姉妹で仲良く並んで漕いでいる。

もう一人のお客さんも関係者で、メンバーだった後輩が時々漕ぎに来る。準ゲストというか準メンバーというか、そんな感じ。

堤防を出てセオリーどおりに向かい風を漕ぎ上がり、黒崎まであっさりと来る。スリムな先輩や彗星の後輩は連れ立ってもう少し先まで波遊びに漕ぎ上がる。

僕は朝に十分乗れたのでツアー組と一緒に黒崎にあがり、日のあたる芝生でのんびりする。お姉さんの後輩はホットサンドを作って妹のゲストさんに振る舞っている。後輩はキャンプのときも細々と手を動かしてオシャレなメニューにしている。仲良し姉妹と黒崎の景色を交互に眺めながらリラックスした。

午後は風に乗ってチョロリと漕いだら俺の浜にあがりコーヒー休憩。大先輩が準備してくれている間にさんざんぱら水につかる。気温も水温もまだギリギリ気持ちいいレベル。このシーズンのうちにやっておきたい課題がある人達は、コーヒーのあとも入江に戻ってからまだまだ浸かり、5時まで粘って流石に寒い寒いと言いながら舟をあげた。