小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2016年9月25日日曜日

20160925 レイクユニオン

シアトルに用事があったので、ついでにレイクユニオンでカヤックをした。天気も良くて、薄い化繊の長袖シャツ、長いパンツだけで十分だった。

レイクユニオンは湖で、街の北側にある。淡水なのでしょっぱくない。たいして大きくないので、端から端まで南北に往復しても、一時間くらいでいけちゃう。北端の西側に大きなオーロラ橋と、小さくて青い跳ね橋のフリモント橋がかかっていて、そこを目標にした。
オーロラ橋
カヤックは、湖の南の端にある MossBay で一時間$15のレートで借りた。Street Car というトラムみたいな電車に乗って街中から15分くらいで MossBay 近くの終点につく。そこから2分くらい歩けば、ビルの入り口越しにカヤック道具を積んだはしけがみえる。歩いて入ってクレジットカードを預ければ、カヤック、PFD、パドル、スカートの一式がポンと出てくるお手軽レンタル。カヤックは幅広でとても深く、安定してて沈しにくいやつが出てきた。コクピットの縁が脇腹までストンと落ちるのでロールしにくそう。ガタイがでかい人が多いんだろうな。

右手の岸に沿って北にこぐ。5分くらいで水に浮いた水上ハウスが見えてくる。どれも贅沢な作りで、お金持ちの別荘的な雰囲気。民族的な木彫りの柱や像が置いてあったり、欧米の漁師の道具をあしらったり、それぞれ気にあったしつらえで楽しそうだ。中に人が暮らしてるのであまり近寄らず写真は撮らずに進む。

北の端にくると、もう使われなくなったガス工場の機械を見世物にした公園がある。これを岸沿いに漕げば、すぐにオーロラ橋。 ここまで20分くらい。
オブジェになったガス工場から橋を見る
大きな橋をくぐり青い小さなフリモント橋につく。船によってはこの跳ね橋が上がる。見たかったけど、そんな船がまわりにすぐには見当たらないので折り返す。
青いフリモント橋で折り返し
振り返ってまた大きな橋をくぐって、湖の西岸を南にくだる。こちら側も水上ハウスが並んでる。カヤックを立てかけてある家も目につく。
振り返ってオーロラ橋
 帰りはシアトルのビル街を目指して南にむかう。尾根の向こうにスペースニードルも上半分がみえる。本当は湖じゃなくて海側から見たかったけど、観光船でもシアトルの海側のパイクプレースからレイクユニオンに入ってくるのに2時間かけるらしいから、カヤックだと1日仕事だろう。やってみたいけどパイクプレースのある海側はカヤックつけられる場所あるんだろうか。
シアトルの街一望
この湖は水上艇がが発着する。空からの遊覧飛行ツアーがたくさん飛ばしてる。10分おきぐらいの間隔でばんばん降りたり上がったり。湖上はヨットが帆走してたりボートが通ったりで混雑している中に水上艇が着水してくる。着水ゾーンの標識みたいなのは見つからず、適当に隙間を見つけて降りてくる感じ。よく事故らないなあ。ブイをいくつか浮かべて、着水時に点灯させるみたいな話が一年以上前にあったようだけど、実施されたのかしら。
湖の真ん中でうかうかしてらんない
はしけに戻って最後にロングでロールしたら、だいぶパドルが潜った。セーフ。水はやっぱり真水だからしょっぱくなかった。カヤックみたいな趣味はわりとフラフラどこでもやれる。日本でもこんなに気軽にレンタルできたらいいのになあ。

この次の週末はダブリンで、そこで知り合いがカヤックの予定を組んでくれている。待ってて大西洋。


2016年9月24日土曜日

20160924 雨だけど長者ヶ崎

土曜は秋雨前線で雨も降るとのことだったけど、風は落ち着いてそうだし、しばらくまとめて漕げそうにないのでやってきた。

こんな日は先輩方もきてない。日曜のほうが予報は良いから、皆そちらだろう。一人で支度をして舟を出す。湾から出てきて北を見ると、荒崎も霞んで見える。波と風は全然だいじょうぶ。色に乏しい景色の中を北に漕いでいく。
小田和湾を越すのも自身がついてきた。あまり沖にはいかないけど、普通に漕いでいく。とくに何事も無く長者についた。
漕いでる間は暖かだけど、陸に上がって舟からでると途端に寒い。ここまでは雨に降られててないけど、曇り空と鈍い海の色がとても寒く感じる。準備した昼ごはんを口に押し込んでモグモグ飲み込み、大して時間を過ごさずに帰り道を漕ぎだす。

帰りも特に何もなく漕いで、小網代の奥に戻ってきたら雨が降りだした。良い時間に帰ってこれてよかった。ちょっとロールの練習をして舟をあげた。片付けをのんびりしてやっていたら雨も上がって、日が落ちてもなかなか気温も下がらず、蒸し暑い秋の夕暮れた中をバスに乗って帰った。

しばらく漕げないなあ、まだまだ水につかってあそびたい。

2016年9月17日土曜日

20160917 佐島

三連休だけど、天気がいいのは土曜くらいか、という予報。も一日落ち着いて遠出もできそうだけど、その後の予定もあるので、長者ヶ崎を目標にする。丁度大潮の日で、干潮前後の6時間くらいを漕いだ。

八時半に舟を出す。風もなく静かな入江の水が周りの木の色で深い緑をしている。まだミンミンゼミが泣いてる。もう秋かなと思ってバスを降りたけど、まだまだ夏でもいいみたいだ。

そのまま浮いて支度をしていたら、見知らぬカヤッカーが入ってきた。お互い早いですね。挨拶をと思ったけど、背を向けて入江の森に一人で見入っているので、声をかけずにタコクラゲを探した。

見ると茶色い立派な奴が水面近くのあちこちに浮いている。傘のへりを細かく動かして曖昧に動いている。なにしろ水面が穏やかなので見つけやすい。二つ三つクラゲを数えてロールをしてから出発した。
湾から出てきて網代崎を見ると、うねりが綺麗に巻いて崩れている。風もないからスーッと持ち上がって、波の天辺だ少し巻いたと思ったら崩れて、その白波が長く進んでた。期待して近くのサーフポイントまで来たら、久しぶりに楽しく乗れそうに波が続いてる。この前大先輩のサーフを見て、真似してみようと思っていたので練習する。楽しいのだけど、小田和湾も越えておきたいから、何回かひっくり返されたところでおしまいにして、舟をすすめた。

海は凪。荒崎も岩場の間はうねりの行ったり来たりでがちゃがちゃしてるけど、少し離れればなんともない。小田和湾も同様。漁船の行き来もなく、湾を渡る真ん中で舟を止めてもなんの心配もない。今日は潮が澄んでいるのか、干潮も近かったのか、小田和湾の真ん中あたりでもまだ底が見える。底の方にいるソラスズメダイや、なんだかわからないけど美味しそうな魚もいっぱい見えた。

水面に浮くというより、海底から浮いている浮遊感を楽しみながら笠島を回る。どうしようか。ちょっと波乗りで遊んでしまったので、長者ヶ崎までいくのは考えなおす。行って帰る時間はあるけど、早めに戻ってサーフもしたい。

立石で舟を上げても良かったけど、笠島を回りこんでドンづきの佐島まで行くことにした。佐島についてみると、水深の浅い砂底が広く続いて、海が明るい。少し小腹を詰めて引き返すことにした。
笠島の東側
浅い砂底がきらきらしてる
帰り道はさらに風が落ちて眠そうな海になった。小田和湾の真ん中で凪いだ向こう側に亀城礁の灯台が見える。そのの周辺だけはうねりで横に長く白波が崩れている。

帰り道は足を伸ばして諸磯まで南にくだり、エビ島で休憩していた何人かの先輩たちと合流する。。エビ島の周りもうねりが崩れてて面白い。岩の間を通り抜けて、がちゃがちゃしたところで遊んだ。
僕はそろそろ帰る時間なので戻る。先輩たちはまだ一匹も釣れていないので、もう少し沖を漕いでくるそうだ。湾奥に戻るとタコクラゲがまだまだ浮いていた。中に一匹、足の長い部分が全部とれているやつをみた。傘は威勢よく動いて泳いでるけど、今ひとつ方向転換はしづらそうだ。

そうして舟をあげたら、ボート釣りの人も片付けていた。聞くと、ぼちぼちと言いながら綺麗な鯛を七匹も釣り上げていた。水道のまな板に、大きさで並べて写真を撮っている。釣れたての鯛はどれも色鮮やかで、目の上には明るい青のアイシャドーをしている。下地のピンク色の上にはところどころ、青い点々が光っていた。どことなく知り合いの誰かを思い出したから、今度鯛のアイシャドーを見たことがあるか聞いてみようと思う。

結局晴れて一日カヤック日和。うねりがもう少しあれば波乗りして遊べたのに残念だ。明日は風もさらに強まるそうだ。でも、せっかくの連休だけど、来週前までおあずけかな。






2016年9月10日土曜日

20160910 先輩と横瀬島


やや強い風ではじまるけど、午後からおさまるという予報。実際の天気もだいたい予報どおりになった。小潮の満潮前から漕ぎだして干潮までだけど、ほとんど潮は動かなかった。

予報どおりなら少し距離を漕ぎたいと思って、朝から動いて八時半には舟を出したら、すでに先発の先輩が4人はいた。

堤防の手前で一人目の先輩と行き会う。こちらに向かってパドルをクルクル回して漕いでくる。もうすでに湾奥にもどる様子。声をかけて様子を聞いた。

「どこまで行ってきたんですか?」
「横瀬島までいってきたー」

「さすがです。海どうでしたか?」
「うん、風だけ気をつければ波は全然だいじょうぶ」

僕も南の方、赤羽根海岸までは行きたいと思ってたから、様子を聞けてすこし勇気づく。それではといって漕ぎだすと、次に網代崎を回るところで二人目の先輩が戻ってきた。

「どこまで行ってきたんですか?」
「諸磯のエビ島で遊んでたんだけど、少し船酔いしたから一旦戻ります」

あらまあと思って漕いでいると、諸磯に向かう途中、北からの追い風追い波で、結構舟を揺られる。一人目の先輩が言うほど大丈夫じゃない気がしてきた。諸磯の中に入ると、隠れ根で波がわさわさしている。
諸磯の中
三崎の堤防で様子を見て駄目なら引き返そうと決めて堤防までつくと、堤防の沖側は案外おとなしい。普段とは逆で、堤防の内側が風でパチャパチャしている。北東の風だからそうなる。カマネの浮標の向こうに見える城ヶ島も、かえって穏やかで、隠れ根でもそんなに浪が崩れていない。でも、風は沖に向かって吹くから、それだけ気をつけて安房崎の灯台まで進むことにした。

長津呂崎も全然心配なく、大回りしないで隠れ根の間を抜けていける。もっと岸に寄りたかったけど、釣り人に遠慮して距離を取りながら。城ヶ島の南側も問題ない。向かい風だから漕ぎやすいくらい。安房崎についてその先を見ると、劔崎の灯台がはっきりみえた。もう間違わない。

安房崎の灯台
この先どうしようか、風車の方をみると風浪がぱちゃぱちゃしてる。劔崎で7m/sくらい吹いていた時間帯。白波は立ってないけど、ちょっと強めに振れると心配がある。これから弱くなる予報とはいえソロ漕ぎだし、ビビリが入って引き返す。
城ヶ島から三浦の風車を見る
引き返して、城ヶ島の岸ベタを漕ぐ。三浦は荒崎から雨崎までが一番いいと言う先輩がいるけどまったく同感。
城ヶ島の赤壁
赤羽根海岸の東の端、崖の下で止まって少しロール練習してたら、三人目の先輩が沖を通るのが見えた。声をかけて一緒に城ヶ島にあがり小休止。早く出てた先輩は小腹が空いた様子で、パンをモクモクと腹に詰めた。飲み物を忘れて飲み込みにくそうにしてたので、二つ持っていたジャスミン茶の500ml を一つおすそ分け。落ち着いたので、そろそろ動き出そうと先輩にこの先のつもりを告げる。

「僕、安房崎から先はビビって引き返したので、この先荒崎目指して漕いできます」
「えー、この先もいけるよ。風も落ち着く予報だし。横瀬島までなら一緒に行こうか?」

ラッキー。正直行けなくもないけど、という海況の時に、先輩についてもらって漕いでおくと、次の経験の幅が広がる気がする。舟を出したら城ヶ島から離れて劔崎を真っ直ぐ目指す。三崎港のカヤック入港禁止の範囲とかを教えて貰いながら。

先輩は沖で釣ってあったシイラを洗濯ネットに入れ、時々海に入れては引きながら漕いでいた。その都度スプレースカートの上に置いたり海に戻したりして、時々冷やしてるのだそうだ。海に入れて引いている時は、さすがの先輩も舟足が遅くなる。

東風崎の灯標あたりも今日は全然崩れ波がない。この前雨崎に行った時よりもおとなしいくらいだったな。少し北東の風も落ちてきた時間帯。横瀬島について舟を上げた。
壊れた貝殻でできた浜
島でお昼休みしたり、少しの波乗りを楽しんだら帰り道。 今度は岸ベタで漕いでいった。風はどんどん落ちて、海もだるそうだ。風車まで来たのでこれ以上は三崎港には近づかず、安房崎を目指して航路を渡る。もう帰ってきたも同然。道中、随分前から晴れ上がった空に三崎港の赤い灯台が綺麗だった。
先輩はこれで舟を上げたけど、僕は黒崎の鼻まで漕いで、丁度定刻組のみんなが見えたので、合流してその後小一時間流して舟を上げた。思ったよりも距離は漕げたし楽しかった。また来週も楽しみ。




2016年9月3日土曜日

20160903 諸磯いけず

週末の天気が崩れるリズムに入っている気がする。午前中は北東寄りの風が強い予報で、それでも午後からは少し緩むかと思って漕ぎに来た。お天気もそこそこ。距離は漕げる感じじゃないので、みんなと一緒に漕ぎながら、波の中でロールの練習をしよう。

朝ついてみると、思ったよりも風が強い。予報よりも強く吹いていて結構大変だったと、ちょうど上がってきたボート釣りの人から聞く。すでに先に出ている先輩が何人かいて、その後を追って舟をだす。

一人目の先輩に網代湾の中で行き会う。釣り上げた魚の血を抜き、腹をさいてワタを取っていた。ワカシという、まだ一番小さなブリの子だけど、刺し身で食べるには油の具合が丁度良く大好きだ。7月のうちはワカサギみたいな鯖しか釣れなかったのに、だんだん魚も育ってきた。

湾の中なので風も弱く、水面もまるで穏やか。だけど、堤防から遠くをみると色が暗い。薄曇りが全面に広がり、青い空は見えない。ここで二人目の先輩に行き会う。荒崎に漕ごうと出たけれど、風浪もあり心配だから引き返したのだそうだ。ちょうど剱埼では風速が12m/s 吹いている頃だった。

さらにもう二人の先輩が逆に諸磯方面に行ったと聞いたので、行き会った先輩と一緒に網代崎から南をのぞきに行ってみると、北からの風浪が細かく舟を揺らしてくる。北の荒崎の方を見やると、ちょろちょろと白波も見える。こういう中でロールしようと思ってきたけど、まだちょっと怖い。
網代崎から北を見る
モノトーンで重苦しい
小網代湾の入り口で遊んでる分には、北風なら胴網海岸や横堀海岸に流れ着くので安心だけど、網代崎を南に回りこむとその先は開けてるのでちょっど自信がない。行き会った先輩と相談して怖いからやめとこうねと、湾の奥に引き返すことにした。

湾の中でタコクラゲを探す。なんどか往復していると、立派な奴が泳いでいた。色もしっかり茶色で、中に藻が元気にいる様子。この前の奴が元気になったんだったら嬉しい。
定刻組のみんなが舟を出し始めたので、 くっついて漕いでいく。雲もまばらになり、青空が広くなってきた。堤防を出たら北に回りこんで黒磯の鼻を目指してこぐ。風も波もあいかわらずだけど、景色が明るいとあんまり嫌じゃない。のんびりパドルをあわせてゆっくり風上に進んでいく。

すずめ島を越えると右手に三戸浜が見えるあたりで、一層風が強まる。遠出をする訳じゃないなので全然気にならない。みんなと一緒にジリジリと漕いでたらそのうち黒崎の鼻についた。
この先風が強まる
でも水も綺麗で気持ちいい
黒崎の鼻でのんびり昼ごはんを食べて引き返す。すずめ島まで追い風であっという間についちゃう。 近くの浜でのんびりして、湾奥に戻った。

距離が全然でていないので、ここで水に浸かって遊ぶ。他の先輩もいろいろやっている。4リットルの JINRO  ペットボトルをまた借りたので、これでロールしまくる。JINRO-ルは確実にあがるようになった。4リットルの次は2.5LのDAKARAに挑戦しよう。500mLまで行けばハンドロールも近いと思う。

さんざん遊んで舟を上げた。諸磯まで行った先輩二人はちゃんと帰ってきて、早めにあがってしまっていたようだ。一声お話したかったけど、諸磯まで行く心技体が揃っていなかったのでしかたがない。精進しよう。来週は距離を漕げるといいな。