クラブで何人か集まって大井川で川下り。気温は低かったけど、終日青空で快適だった。
漕いだのは大井川の七曲りの前後10kmほど。
川下りと言ってもリバーカヤックはないので、5m近いシーカヤックのポリ艇を使う。川で玉砂利の上を引きずるのにはFRPより頑丈なポリ艇が安心でいい。僕は普段つかってる舟なので、なんにも困らない。
支度をして水に浮かぶと爽やかな香りがする。山も近いしとても良い所。誰とはなく漕いで下りはじめると、大先輩のタンデムダッキーが先頭にたって群れがまとまる。大先輩が時々スターン側で立ち上がって、瀬の通れそうな部分を探しては、みなにに声をかけてくれる。
カーブの手前が水盆になり、浅い砂利の上を幅広く川がしゃばしゃばしている。完全に乗り上げてる舟をアザラシのように上半身であおって進め、山肌にぶつかって勢いを増す深い流れに乗り出す。時々曲がりきれなくてバウをぶつけたり、避けられない隠れた岩に船の腹をこすりながら乗り越えていく。
一度、バウに岩を引っ掛けて横を向き、その表紙でスターンも岩に引っかかって完全に張り付いた。それでも前後にはずらせたので、手で後ろに舟をずらしてバウを抜き、そのまま沈せずに行けたけど、水の勢いでじわじわとデッキが上流側に倒れようとするのが怖かった。
何回かひっくり返ってずぶ濡れになった人もいたけど、おひさまもたっぷりあったし漕いでいれば暖かかった。もう七曲りも過ぎて、ゴールの眼と鼻の先でお昼休憩。時々吹く強い風がダッキーを転がしたので、ダッキーに寄りかかって河原の石の温かさを感じながらのんびりした。
ほんの少し漕いだらゴールの鉄橋。調度よい時間で、少しまったらSLが走ってきた。近くの駅で止まっていたSLが汽笛をならし、まだ見えないけ蒸気の抜ける音がだんだん近づいてくるのがわかる。河原の上でみんなで待って、SLが鉄橋を越えて下って行くのを見てから近くの温泉に入った。
大先輩の運転する帰りの車は、みんな少しくたびれた感じで声音も眠たげ。決まったペースで漕ぐというよりも、岩を避けるためのダッシュや素早く細かいパドルの繰り返しで、思ったよりも疲れたみたい。僕も何度も目が閉じかけた。
電車組は適当なJRの駅でおろしてしまって今日はおしまい。とても楽しかった。来週は行けるかな。
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