小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年4月30日日曜日

20170430 安房崎

ゴールデンウィークやってきた。土曜は風がふきまくり。日曜も落ち着くかと思ったら午後から風が上がる予報。午前中に漕いで、午後は近場でサーフできればいい。そういうこころづもり。中潮の満潮すぎから干潮すぎまで漕いだ。

朝、湾内の水辺の道路を歩くと潮が低い。干潮近いのかなと思ったら、逆に満潮からまだ二時間もたっていない。冬や春は引き潮が強いと大先輩が言ってたけど、びっくりだ。

支度して船を出す。人の動きの隙間なのか、漕ぎ日和なのに誰も来ない。昼過ぎからは強風注意報も出てるから用心もしてるのかな。今日は一時間で行ける所まで言って、それで湾内に戻ってこよう。

ヨットを抜けて網代崎をみると、ピクリともしていない。台風1号が発生して南の方をうろうろしていたけど、すぐに弱まったし、うねりが届くことはなかったようで。少し残念だけど、南に行くには安心材料ではある。



せっかくソロだから、最初の一時間、がんばって漕いで見る。知り合いに自転車乗りがいて、しょっちゅう峠道を登ってタイムを測り、インターネットの共有サイトで知らん誰かと競い合ってた。そのコースでちょうど100位になったと喜んでた。

そいつの事を考えながらワシーッ、ワシーッと漕いだつもりで一時間したら、赤羽根海岸近くの洞窟の辺りまできた。時速7kmに足りないのにへとへとになった。横瀬島とは言わないまでも、宮川湾くらいは渡ろうかと思ったけど、気が萎えて引き返す。

一日漕いで平均時速7kmって凄いんじゃないだろうか。一日100km漕いだ先輩が、7km計算で14時間ちょっと漕げばいいとか見積もってやったみたいだけどありえない...

帰りはタラタラ岩場の近くを漕いで、安房崎、長津呂崎や諸磯で楽しみながら網代崎まで戻る。まだ海は全然穏やかで遊ばせてくれそう。途中、何人もカヤックとすれ違った。みんな午後の風を気にして動くのが早い。

波が来るぞー

潮が引いているだろうからと近場サーフを見に行くと、浅い分沖から波がたっている。かすかなうねりに反応した小さな波だけど、うまく乗れば奥まで長く遊ばせてくれる。何本かうまく乗れて、1時過ぎまで遊んだ。

少し風が強まったので、湾の奥まで戻るとちょうど干潮が引ききった所。小網代の森が半分干潟になってる。ここまで引くのをみるのは珍しい。

浅い小網代の入江


さすがに浅すぎるので堤防近くに戻ってロールの練習をして帰る。一人だと上がるのも早い。


2017年4月22日土曜日

20170422 大崎ソロ行けた

どちらかというと土曜のほうが風が落ち着いていそうなので、距離を漕ぎたかったので土曜に三浦に来た。予報どおり曇りがちではあったけど、雲は薄く切れ目に青空も見え、気温も申し分ないし、カンカン照りよりは気持ちよく距離を漕げた。若潮の干潮手前から満潮すぎまで漕いだ。

ソロ40kmをやりたくて日を狙ってたけど、ここのところは風が午後強まる予報で、楽しかったけど距離を出せる感じじゃなかった。メンバーも少なめな様子だし、気軽に一人で飛び出して行こうと思って一番早い電車でやってきたら、クラブハウスに一人、金曜から泊まっていた人がいた。ファルトの後輩。朝起きれないから前泊したという。

僕、大崎目指しますよと話すと、午前中だけしか漕げないから、近場でスノーケリングして帰りますという。もともとダイビングをする人で、厚手のウェットスーツを着てやるようだけど、この時期潜るのはすごいなあ。

いつもの支度をしてソロで出す。網代崎はピクリともしていない。水気が立ち込める灰色の鈍い景色で、荒崎もだいぶ薄くかすんで江ノ島は全然見えない。逆に上出来でしょうと漕ぎ出して、北東の風を少し感じながら荒崎到着。

荒崎を回り込む間もうねり、風浪ともに感じず、まだ朝の眠たい海を歩くように漕いで進む。この前のレッスンで、ワシーッ、ワシーッというリズムの大先輩の漕ぎを少しつかめたように思うので、そのリズムで漕ぐ。

荒崎からはまっすぐに長者ヶ崎を狙う。かすかに長者の崩れた岩肌が見えている。江ノ島も霞んで見えるようになってきた。長者ヶ崎について砂嘴にバウの底をすって少し休憩。ここの岩肌を伝って歩いた昔を二つ深呼吸する間に思う。

長者から進んで鳥居と葉山灯台を過ぎたら逗子湾到着! 湾はたくさんの一人乗りヨットやウィンドサーフィンがたくさん出ている。相手の動きが読みづらくて躊躇うけど、できるだけ外を大回りで漕いで大崎の崖下にタッチ。やった。


頭の中でビーチボーイズの「素敵じゃないか」を歌いながら崖沿いを漕ぎまわる。かすかに一本来た波にちょっと乗れた。下を見るといっぱい海草が生えてる。なんだろう。小網代あたりだと海底は岩場ばっかりで、春先のホンダワラを除けば、森のような海草は見られない。いいなあ。

帰りも同じように眠たい海をワシーッ、ワシーッと漕いだつもりで進む。途中長者の砂嘴でお昼休憩。小田和湾を渡って荒崎を回り込んだら一安心。帰ってきた気になる。ふと下を見ると、潮が綺麗に 砂の底まで通って、僕のパドルと同じ色。空は曇りでも色がある。

このまま帰っちゃうと少し40kmに届かないから、定刻組に会えるかという期待もあって城ヶ島の西端、長津呂崎までいってみる。 でも誰もいない。隠れ根の波の間を揺られて遊んで引き返す。のんびり網代崎あたりでウロウロしていたら、定刻組が帰ってきたのに合流。今日は横瀬島まで往復してきたそうだ。今日は暑すぎず、距離を出しやすい海で良かったですね。

帰ったら、ボート釣りのお兄さんもしっかり楽しんでいたようで、とてもアイシャドウの綺麗な鯛を写真に撮っていた。



















2017年4月16日日曜日

20170416 突発春祭り

日曜は午前中なら良い漕ぎ日和。はれて気温があがりここ何週間かぶりに気持ちよく漕げそう。午後からは風が強くなりそうな予報なので、正午には近場に戻る心つもりで。中潮の満潮を過ぎたあたりから干潮を過ぎたあたりまで漕ぐ。

三崎口のコンビニに買い出しに入ると、サーフ好きの先輩に一人あう。昨日は南西の風が強く吹いたので、波が残っていればと早く来たそうだ。

バスにのって出発を待っていると、今度は若手の後輩が乗ってきた。都合三人で朝のバス。楽しくなりそうな予感。

クラブに着くと、前泊していた後輩一人と、朝から車で早入りしていた同期が一人。この二人はもう舟を出して城ヶ島方面に向かったようだ。僕ら三人も支度をして舟を出す。

停泊ヨットの群れを抜けると、網代崎はピクリともしていない。近場のサーフは無理ですかね、城ヶ島に向かった二人を追いかけますかねと話しながら堤防をすぎる。

ちょっと北を見ると、黒崎の鼻あたりに少し波が白く崩れているのが見える。かすかなうねりがありそうだ。

様子見だけと話をして、佃嵐崎に向かっていく。若手の後輩もついてくる。一人で城ヶ島に向かうのも心配だろうけど、一箇所から動かないサーフも果たして良いのかな。

とはいえ、サーフにはカヤックのすべてが詰まってる。サーフの中で過ごすことで、自然に身につくものがいっぱいあると思う。

  • 後ろからの波にダッシュで真っ直ぐに漕ぐ
  • スターンラダーで追い波の中進路を保つ
  • 横を向いちゃったら波側へのブレイスで沈を防ぐ
  • 波の間を縫って安全に浜に近づく
  • 隠れ根を見つけて距離を取る、あるいは安全な範囲で近寄って遊ぶ
  • 沈をしたらしたで、ロールをしたり波のある中でいろんなレスキューの実践
  • 水に浸かり続けても快適に過ごせるウェアの選択

中でもダッシュを繰り返すのはインターバルトレーニングになって、自然とカヤック筋に効いちゃうはずだ。

佃嵐崎に着くと乗れそうな波がある。SUPもサーファーもいないので独り占めできる。岩場の上に狭くて危ないから気をつけて先輩と乗り始める。若手の後輩には弱めの波頭を狙ってブレースの練習を勧める。

佃嵐崎に向かって波が少し崩れる


ちょっとしたら後発組もやってきた。大先輩、なんでもやる先輩、ガンガン漕いでる同期の三人。合計六人になって幅の狭いなか一人ずつ乗って遊ぶ。

そのうちちょっとしたトラブルがあって、ちょうどお昼も近いことだし、近場に戻りましょうと六人全員で南に戻り始める。すると、城ヶ島組の二人が北に折り返して来るのに合流して、総勢八人で近場に戻る。

潮がだいぶ引いてきて、近場でも風浪が立つようになっていた。そんなに大きくなく、デッキにかぶるかどうかという高さに白波が出るので、ブレイスの練習にちょうどよい。

そんな波でも、一つ通り過ぎるとなぜか三人くらい沈している。見てて楽しい。大先輩が浜にターフを張ってくれて昼ごはんにしたあとも、ばらばらと目の前に漕ぎ出しては、波に乗ろうとして漕いで、波にカヤックを横向けにされ、ブレイスが間に合わずに下側に沈する。

沈する人たちも練習でのロングロールはあがるんだけど、サーフではなかなかできずに沈脱し、セルフで馬乗りしたり、グループレスキューしたり。時にはわざと沈脱して、後輩に助ける練習をしてもらったり。

こうやってみんな濡れネズミでも、夏の日差しに近づいて逆に気持ちがいい。八人のおっさんがヘルメットをしてずぶ濡れになって、やっと晴れた青空でのお祭り騒ぎだった。

最後に、いくつか心配ごとを。

  • 岩の上側 (波が来る側)は危ない。崩れ波にカヤックを横に持って行かれて当たると簡単に割れる。
  • 岩側に沈したら最悪。最低でもブローチングで横乗りしてカヤックを先に当てよう。というか、上側で波待ちしちゃだめ。
  • サーフで沈脱したらカヤックの上側をキープ。崩れ波でカヤックが顔めがけて飛んでくる。何人かヘルメットをガツンガツン言わせてた。
  • グループレスキューでは馬乗りしない。またがると舟の間で足を挟むの危ない。ちゃんと腹ばいから足を先に入れる。



2017年4月12日水曜日

20170412 レッスン

思うさま漕げない週末が二度ほど続いたので、平日にお休みをいただいて漕ぎに来る。今日は大先輩のレッスンが開催される日だったのでそれに参加する。大潮の干潮手前から満潮くらいまで漕いだ。

少し早めについて一人で出る。青い空に風もなく、カヤック日和。映り込む空の色が青や緑でとても気分がいい。堤防までくると釣り人がたくさんいた。

網代崎は広いうねりが立ち上がって、波頭を緑から白に色を変えて崩れ、そのまま進んで岩場にあたり飛沫をあげている。隠れ根の上の一箇所から崩れだすので、海の向こうの富士山が小さくなったみたいだ。


網代崎から北を見ると黒崎の鼻、佃嵐崎、荒崎、亀城礁、どこをみても白い筋が立ち上がっては消えてを繰り返している。風浪はなく、うねりがゆっくり舟を動かして陽射しも熱を感じる。

湾の奥に戻って定刻組と合流。クラブハウスで大先輩の講習を受ける。カヤックで前進するときに重要なのは足の踏み込み。エアロバイクのカヤック版みたいなエルゴマシンに乗ってフォームのチェックをしてもらったら、みんなで舟を出す。

湾の奥でさらに講習したらお昼が近くなったので、堤防まで舟をすすめる。ちょうど潮が引ききったあたりで波がさらに出てる。どこも浜に上がるのが厄介そうなので、堤防の反対側の胴網海岸に舟を上げてお昼ごはん。

ちょっと様子を見ましょうということで、網代崎を周って南方面に。いつもより沖で波が崩れるので大きく周る。諸磯灯台下の入江に入る。一人だけ入江から出て岩場の間に遊びにでたら、頭より上から崩れ波を貰ってハイブレースでブローチングする。諸磯の中でこんなの初めて。毎回このくらい波があると楽しい。


もう一人の参加者がロールの講習をお願いしたいと言うので、湾内に戻ってバウレスキューから練習をする。僕も横でロール練習。陽射しがあったので全然寒くない。それで舟をあげて帰った。




2017年4月9日日曜日

20170409 小網代花曇り

天気が悪い週末が続く。海況が良ければみんなで東京湾を渡るはずだったけど、南西の風が土曜から吹き続けて中止。それでも日曜の午後一くらいなら、北風に変わる頃合いに近場で遊べるかという予報になったので、朝起きてでかける。

三崎口の駅では改札に「本日、にじいろさかな号は風のため欠航」と出てた。油壺マリンパーク行きのバスを名向小学校の次で降りて、雨のあとの森の香りを吸い込む。冬の乾いた呼吸ではなく、湿っていてぬるりとする。鶯の鳴き声もここ数週間で馴染んできた。風で吹き落とされた葉っぱは明るい緑色でまだ小さい。それを踏んで狭くて急な濡れた坂道を下ってクラブハウスについた。

ボート釣りの人がボードに線を引いて何かをしている。荒れて釣りにならないから、普段できない修繕や改修をやりに来たのだそうだ。聞くと、今日は釣りの人は誰も出ていない。バスではヨットの人を何人か見たけど、小さな釣りボートやカヤックは厳しそう。

漕ぐの?と聞かれたので、風の強い間は堤防の手前で練習ですねー、外には出ないですねーと話をして支度を始めた。いつもは読まない本をつまみ読みしたりしながら、ゆっくり支度をしてカヤックを浮かべたら、ちょうど一人先輩がやってきた。

先輩が出てくるまで、一足先に堤防から外を覗く。それなりな風浪がざばざばと沖から崩れてる。陸に向かって吹いているので、浪はでやすいけれど、妙な安心感は正直ある。
ガスっていて黒崎もかすむ
もう一回湾の中に戻ってただ浮かぶ。久しぶりだから気持ちいい。奥の森に点々とある桜の木をが花曇りで霞む。ぬるぬるした風を受けながらちょこちょこしていたら先輩が出てきた。

先輩と一緒に堤防を周り、近場のところで浪に揺られて遊ぶ。大きすぎない波を選んでそのうちサーフをする。今日は最初からヘルメットを被って出てきているからやる気だ。

最初は南西の風でざぶりざぶりと風浪っぽいのが細かい周期で来ていた。次々来るので、もし沈脱したらリカバリが忙しないし、怖いので随分沖よりでやる。奥までは行かない。

すると、そのうち北風にうつりだしてよりはっきりしたうねりっぽい波に変わってきた。乗りやすくなって波の間隔もあくので岸ぎりぎりまで長く何本か乗れた。

来る波来る波ダッシュして、お昼も食べずに1時過ぎまで遊んでたら腰が効かない感じがしてきた。北風が強まってきたので、ここらが潮時と、先輩と合図して湾に戻り、早めに船を上げた。いつもよりタフな海況だったから、安全寄りに遊んだと思う。