三崎口の駅では改札に「本日、にじいろさかな号は風のため欠航」と出てた。油壺マリンパーク行きのバスを名向小学校の次で降りて、雨のあとの森の香りを吸い込む。冬の乾いた呼吸ではなく、湿っていてぬるりとする。鶯の鳴き声もここ数週間で馴染んできた。風で吹き落とされた葉っぱは明るい緑色でまだ小さい。それを踏んで狭くて急な濡れた坂道を下ってクラブハウスについた。
ボート釣りの人がボードに線を引いて何かをしている。荒れて釣りにならないから、普段できない修繕や改修をやりに来たのだそうだ。聞くと、今日は釣りの人は誰も出ていない。バスではヨットの人を何人か見たけど、小さな釣りボートやカヤックは厳しそう。
漕ぐの?と聞かれたので、風の強い間は堤防の手前で練習ですねー、外には出ないですねーと話をして支度を始めた。いつもは読まない本をつまみ読みしたりしながら、ゆっくり支度をしてカヤックを浮かべたら、ちょうど一人先輩がやってきた。
先輩が出てくるまで、一足先に堤防から外を覗く。それなりな風浪がざばざばと沖から崩れてる。陸に向かって吹いているので、浪はでやすいけれど、妙な安心感は正直ある。
ガスっていて黒崎もかすむ |
最初は南西の風でざぶりざぶりと風浪っぽいのが細かい周期で来ていた。次々来るので、もし沈脱したらリカバリが忙しないし、怖いので随分沖よりでやる。奥までは行かない。
すると、そのうち北風にうつりだしてよりはっきりしたうねりっぽい波に変わってきた。乗りやすくなって波の間隔もあくので岸ぎりぎりまで長く何本か乗れた。
来る波来る波ダッシュして、お昼も食べずに1時過ぎまで遊んでたら腰が効かない感じがしてきた。北風が強まってきたので、ここらが潮時と、先輩と合図して湾に戻り、早めに船を上げた。いつもよりタフな海況だったから、安全寄りに遊んだと思う。
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