小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年4月16日日曜日

20170416 突発春祭り

日曜は午前中なら良い漕ぎ日和。はれて気温があがりここ何週間かぶりに気持ちよく漕げそう。午後からは風が強くなりそうな予報なので、正午には近場に戻る心つもりで。中潮の満潮を過ぎたあたりから干潮を過ぎたあたりまで漕ぐ。

三崎口のコンビニに買い出しに入ると、サーフ好きの先輩に一人あう。昨日は南西の風が強く吹いたので、波が残っていればと早く来たそうだ。

バスにのって出発を待っていると、今度は若手の後輩が乗ってきた。都合三人で朝のバス。楽しくなりそうな予感。

クラブに着くと、前泊していた後輩一人と、朝から車で早入りしていた同期が一人。この二人はもう舟を出して城ヶ島方面に向かったようだ。僕ら三人も支度をして舟を出す。

停泊ヨットの群れを抜けると、網代崎はピクリともしていない。近場のサーフは無理ですかね、城ヶ島に向かった二人を追いかけますかねと話しながら堤防をすぎる。

ちょっと北を見ると、黒崎の鼻あたりに少し波が白く崩れているのが見える。かすかなうねりがありそうだ。

様子見だけと話をして、佃嵐崎に向かっていく。若手の後輩もついてくる。一人で城ヶ島に向かうのも心配だろうけど、一箇所から動かないサーフも果たして良いのかな。

とはいえ、サーフにはカヤックのすべてが詰まってる。サーフの中で過ごすことで、自然に身につくものがいっぱいあると思う。

  • 後ろからの波にダッシュで真っ直ぐに漕ぐ
  • スターンラダーで追い波の中進路を保つ
  • 横を向いちゃったら波側へのブレイスで沈を防ぐ
  • 波の間を縫って安全に浜に近づく
  • 隠れ根を見つけて距離を取る、あるいは安全な範囲で近寄って遊ぶ
  • 沈をしたらしたで、ロールをしたり波のある中でいろんなレスキューの実践
  • 水に浸かり続けても快適に過ごせるウェアの選択

中でもダッシュを繰り返すのはインターバルトレーニングになって、自然とカヤック筋に効いちゃうはずだ。

佃嵐崎に着くと乗れそうな波がある。SUPもサーファーもいないので独り占めできる。岩場の上に狭くて危ないから気をつけて先輩と乗り始める。若手の後輩には弱めの波頭を狙ってブレースの練習を勧める。

佃嵐崎に向かって波が少し崩れる


ちょっとしたら後発組もやってきた。大先輩、なんでもやる先輩、ガンガン漕いでる同期の三人。合計六人になって幅の狭いなか一人ずつ乗って遊ぶ。

そのうちちょっとしたトラブルがあって、ちょうどお昼も近いことだし、近場に戻りましょうと六人全員で南に戻り始める。すると、城ヶ島組の二人が北に折り返して来るのに合流して、総勢八人で近場に戻る。

潮がだいぶ引いてきて、近場でも風浪が立つようになっていた。そんなに大きくなく、デッキにかぶるかどうかという高さに白波が出るので、ブレイスの練習にちょうどよい。

そんな波でも、一つ通り過ぎるとなぜか三人くらい沈している。見てて楽しい。大先輩が浜にターフを張ってくれて昼ごはんにしたあとも、ばらばらと目の前に漕ぎ出しては、波に乗ろうとして漕いで、波にカヤックを横向けにされ、ブレイスが間に合わずに下側に沈する。

沈する人たちも練習でのロングロールはあがるんだけど、サーフではなかなかできずに沈脱し、セルフで馬乗りしたり、グループレスキューしたり。時にはわざと沈脱して、後輩に助ける練習をしてもらったり。

こうやってみんな濡れネズミでも、夏の日差しに近づいて逆に気持ちがいい。八人のおっさんがヘルメットをしてずぶ濡れになって、やっと晴れた青空でのお祭り騒ぎだった。

最後に、いくつか心配ごとを。

  • 岩の上側 (波が来る側)は危ない。崩れ波にカヤックを横に持って行かれて当たると簡単に割れる。
  • 岩側に沈したら最悪。最低でもブローチングで横乗りしてカヤックを先に当てよう。というか、上側で波待ちしちゃだめ。
  • サーフで沈脱したらカヤックの上側をキープ。崩れ波でカヤックが顔めがけて飛んでくる。何人かヘルメットをガツンガツン言わせてた。
  • グループレスキューでは馬乗りしない。またがると舟の間で足を挟むの危ない。ちゃんと腹ばいから足を先に入れる。



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