小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年5月4日木曜日

タスケテをイエナイ人たち

ついこの前、沈したカナディアンカヌーを先輩が助けた。三浦を漕いでいてのこと。

先輩が漕いでいて、ハルを見せて浮いているカヌーの近くを通る。三戸浜の沖300mくらい。近くに漕ぎ手の二人が海に浮いている。風は南より6m/sくらいで、風浪が多少あるけどうねりはない。水温は16度くらい。サウナ上がりに入る水風呂と同じくらいの温度といえばいいか。

近寄っても二人は別に声をかけてくるでもなく、先輩は再乗艇の練習でもしているのかと思ってそのまま通り過ぎる。

それで五分くらい漕ぎすぎてもそのままなのでおかしいなと思って引き返し、また近づいて「だいじょうぶですか?」と聞いたら、一人が「だいじょうぶじゃないです」と初めて返事をしたそうだ。

もう一人はすでに喋れない状態で、低体温症が始まりかけている。

最初のときに向こうから声をかけてくれれば10分は短くできただろうに、なぜ黙っているのか。助けてもらっては迷惑をかけると思うのかな。でも、もしそれで人が亡くなりでもすれば、比べられないほどの迷惑がかかるのに。

誰も死なずに帰ってこれれば、全部が笑い話になる。そのくらいのつもりで気軽に白旗を上げてほしい。

まだ元気なうちに救助を求める。


残りの顛末はこう。先輩がカヌーを戻しても水船で、ビルジポンプで水を抜いてもオープンデッキに風浪で水が入り追いつかない。

近くにシットオンが一艇いたので声をかけたら運良くバケツを二つ持っていた。シットオンと先輩でカヌーを押さえながらバケツでようやく水を抜く。

復帰したカヌーを押さえたまま、一人は自力で乗れたが喋れない方はどうも上がれない。みんなで引きずり上げて、それで浜まで自力漕いで戻った。

二人共自力では岸まで泳げないと言ったそうなので、カヌーを復帰させるか他の舟をつかうかして水からあげないことには、岸には戻れなかっただろうな。カヤックに掴まって岸までいく力もあったか怪しいし、水が流れると寒くなるから。

バケツがなかったらどうしよう。一人だったらどうしよう。二人乗りのカナディアンカヌー、Tレスキューみたいに水を抜く方法があるのかな。

沈した状態からスターンに乗ってバウを持ち上げてからクルリと回すやつ、カヌーでもやれるのかな。

それか、横向きにゆーーっくり持ち上げれば水抜けるのかな。カヌーを戻せないなら、他の舟を呼ぶしかないだろうなあ。

というか、海の上で水を抜けないような舟は海にでちゃだめだね。

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