Blameless postmortem culture の醸成:
自分の失敗談を語りたがらない人は多い。今回テーマにとりあげられた報告は、プロの冷静な視点から詳細が書かれた稀有で貴重な報告で、このような報告を積極的におこない、またそれをポジティブに受け止める文化を作ることが必要とおっしゃった。
自分の仕事のIT分野では最近、改善サイクルを回すのに blameless postmortem culture が何につけ重要という話がよく出る。航空業界、医療など、失敗が即人命に関わるような分野では長く実践されていることで、すとんと腑に落ちる。
インプットからアウトプットへ:
また、この場で学んだ内容について他のカヤッカーに伝えてくれる人を増やしたいとおっしゃった。これも開催の目的の一つだそうだ。
学んだ事を自分の知識として活用し、自分自身の能力を上げていく。それは勿論だけど、そこから進んで自分が発信側になり、口コミでもなんでも知識やカルチャーを広めて行って欲しいのだそうだ。
この2つがかみあえば、学ぶ姿勢とその結果がコミュニティーの隅々まで行き渡る。そうして、カジュアルなパドラーからエキスパートまで、みなが安全にカヤックを楽しめる。そういうことだと思う。
そういう意味でいえば、次の2つの本はとても楽しく読めた。こういう本が出版されているという事が、文化の成熟を表していると思う。どちらも20例以上の事例報告があり、客観的な事故状況の報告と、それを防ぐための具体的な提案をそれぞれの事例ごとに行ってある。
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