小田原への途中の JR 駅で大先輩の車に集合。一周してみようと目標に掲げながらもやらなかった芦ノ湖一周、正直、バスで芦ノ湖まで上がってくるのが億劫でのびのびだった。なので楽しみ。
車は順調に進んで危ない路面もなく無事に芦ノ湖畔に。ちょうど箱根駅伝のゴールあたり。芦ノ湖水上安全協会の「自家用船出港帰港届」というのを500円払って提出する。ちょうど今は禁漁の期間で、釣りの船はいなさそうだ。面倒なのは、一人一枚提出しなくちゃいけないので、狭い事務所に七人押しかけて、一枚一枚受理してもらった。
そしたら湖に戻って出艇の準備。湖は凍ることはないけれど、階段に打ち上がった水が残って凍ってた。
支度がすんでさっさと舟を出す。膝下までつかった足先がとても冷たい。凍らないといっても水温は4℃くらい。その上を吹いてくる風もスキー場のようで、三浦の海風とはちょっと違う。僕らと一緒に海賊船も出ていった。
水面は滑らかでスイスイ進む。眠くなりそうなリズムだけど、手先に染み透る水の冷たさで目はしゃっきりしてる。漕いでいれば寒くない。東岸は家などもあまりなく、時折ハイキングコースを歩く人が木の間に見え隠れするけど良い雰囲気。夏でも禁漁の区間が多くあるので、竿を持たずに漕いでいれば楽しめそう。
午前中のゴール、反対側の湖尻が近づくと向かい風が少し強くなってきた。右手に大涌谷の水蒸気を見ながら小さな浜に舟を上げてお昼休憩。
雲ひとつなく、お日様はたっぷりの快晴なんだけど、風が南側に変わり、湖面を吹いてくる風が冷たくて昼休みの間も体が温まらない。漕いでたほうが気持ちいいということで、小休憩にとどめて今度は東岸を南下して帰り道。 東岸はホテルや神社など、人の手が多く見える。
いくつか鼻を回って九頭龍神社につく。軽く舟をあげて短い時間でお参り。それだけなのに濡れた足先が冷える。
湖面にたつ小さな鳥居は雰囲気があって好き。次は箱根神社に向かって進んで行く。その途中だかでようやく富士山がどーんと見えた。休憩で手を止めては振り返って大きな富士山を見る。
箱根神社が近づいてくると、風が南に変わってまた向かい風。デッキにかぶるくらいの風浪ができてきて、ようやく調子がいい感じ。でも寒いので箱根神社では舟をあげず、鳥居を眺めてそのまま進む。
箱根神社までくればゴールは目の前。このあと入る温泉は気持ちいいだろうなと思いながらさくさく漕いで箱根港のフェリー乗り場の近くで舟を上げておしまいにした。GPS を持ってる人に聞くと、17km弱。結構岸ベタに漕いでもこの程度だから、半日あれば簡単に回れそうだ。暖かくなったらソロでも来たい。
舟の仕舞支度をしたら湯本まで下ってみんなで温泉に入る。休憩所ではゆっくりと過ごして、入ってはあがり、出ては入りを繰り返してる人たちもいた。水につかるのはどんな時でも楽しい。露天風呂でもカヤックでもそれは変わらないなあ。