毎年のクラブ行事、ミウラ・セブンをカヤックでお参り。予報が代わり、北東の風が強めだけど晴れて陽射しがたっぷりとなって嬉しい。前日の土曜は一日雲がかぶって寒い日で、都心でも雪が降るくらいだった。荒天が一日ずれて幸先がいい。中潮。
三崎口駅で合流したのは五人。大先輩、イケメン後輩、ちっちゃい後輩、優しい後輩と僕。なんでもやる先輩は早起きできず、あとからどこかで合流する予定みたいだ。
1つ目の妙音寺は三崎の山の中で、駅から直行して車でお参りする。ここは「笑ってはいけない」と例年物々しい立て看板がある。
2つ目のお参りは、クラブハウスで支度を整えて、膝元の白髭神社に出向く。去年のお守りを納め、新しいお守りをいただく。一番念入りにお祈りし、お賽銭も一番はずむ。三浦で漕ぐカヤッカーが今年一年安全に楽しめますように。
そしたら大先輩の車にカヤックを積んで三浦海岸まで走り、いよいよ出艇。残るは5つ。三浦の尾根筋からみた東京湾はちょっと鈍い色。去年ほどではないけれど、それなりに風がある。さてどうしようか。
考慮に入れる点は2つ。剣崎を回れるか、それから、長津呂崎から先の向かい風を漕ぎ上がれるか。剣崎まではオンショアだし、万が一でも船を挙げられる浜もいくつかある。ちょっと荒れた感じの海を漕ぐのも経験のうちと、三浦海岸からの出艇を決める。去年はもう少し風が強く、人数も多かったので毘沙門からの出艇だった。今年は行ける。
3つ目の圓福寺は出てすぐ。結構波・風ありますなあなどと話して上がる。ここは砂浜なんだけど傾斜のある駆け上がりになっていて、波が斜めに浜に入るからちょっと気をつけないと。大先輩を含め、みんな船を横にされて波をかぶりながら上陸した。
ここからがちょっと正念場。雨崎あたりまでは岸ベタで、横からの波をデッキにくらいながらじわじわと進み、それを回って剣崎まで開けると、ほぼ真後ろからの追い波をありがたく使わせてもらいながら、ぐいと一漕ぎで波に乗って進んでいく。危なげはなかったけど、それでも剣崎を回り込んで風裏に入れば一山越えた実感。
急になめらかになった海面を漕ぎながら横瀬島が近づくと、なんでもやる先輩のオレンジのカヤックが見えた。小網代から漕ぎ出してもうここで合流だ。はやいなあ。お参りのため、横瀬島の向かいの浜に六艇が揃って船を上げる。
4つ目は毘沙門天。公式の地図にある慈雲寺ではなくて、海からちかい毘沙門堂のほうにお参りをする。ここの寂れた空気がたまらない。沖縄感のある藪の間の坂道を上り下り、浜に戻って日向にあたりながら昼飯を食べる。順調に来てるけど、まだまだ風はあるから油断できない。
お昼ご飯を終えて、風があるから岸ベタで盗人刈りあたりまで漕ぎ、そこから城ヶ島に渡ることにした。いつものようにまっすぐ漕ぐと、北東は出し風になるから沖は避けたい。ほいほいと漕いで、盗人刈り、安房崎までは順調に風に押されて漕いできたけど、長津呂崎に近づくと向かい風が強くなってきてここからが正念場。
風も波もほぼ正面からだから真っ直ぐ黙々と漕ぐだけ。大きく体を使ってゆっくりと。それでも横瀬島から三崎の堤防の先端まで二時間くらいかかった計算になる。とりあえず舟を上げてお参りに。
5つ目の見桃寺は公民館のような構え。
6つ目は三崎港のバスロータリーを越えて海南神社まで。ここはずいぶん大きなお社で立派。毎年1月15日にはチャッキラコが踊られる神社。ちょと見てみたい。
これで舟に戻ってみると、四時を回ろうかという時間。まだまだ向かい風は吹いてる。7つめの延壽時は黒崎の鼻に舟を上げる。この向かい風では、チームのペースで一時間はかかかるだろうというところ。
ひとまず網代崎まで漕いでそこで時間を見ることにする。マリンパークの網代崎の台地に当たる夕日がはっきりと赤い。
網代崎での時間を確認し、ほぼほぼ四時半。日没タイムアウトということで、小網代にもどって舟を上げることにした。湾内に入ると夕日が背後で沈もうとしてる。今日は晴れてたけど空気は少し霞んでて富士山が見えなかった。霞のおかげで夕日の赤が鮮やかだ。
静かな湾内を滑るように漕ぎながら、時々振り返ってはぺったりと朱色に染まる夕日の海を見返し見返し、この一年の安全をお祈りしながら湾内に戻って舟を上げた。
ちょうど今年は六人で六福神まわったことになる。日没タイムアウトという締切があることで、回りきれるかどうかの面白いゲーム感覚がある。来年は七人揃えて七福神回ろう。
それまで一年、精進して安全に楽しんで漕げますように。あと、一応黒崎まで行って、残りの一つをきちんとお参りしておこうっと。
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