薄い舟で自分も支度をして追いかける。ひょっとしたら波が上がってくるかもしれない期待がある。昼下がりから南風があがりそうなので遠出はできないから、近場をくるくる回ろう。
近場のポイントには先輩がいて遊んでた。僕らだけだ。波はというと、うねりっ気はあるのだけど大きくはなく、薄いこの舟だと、スターンが波に潜ってしまい、波が押してくれない。あらかじめガンガン漕いで波にスピードを合わせていかないとだめだった。それを横目につるりと波に入り込んで乗っていく先輩のオレンジシメスタ。これは歴戦の勇士で、ハルが補修の色であちこちしているのでマダラちゃんと呼ばれている。先日のサーフ遠足で乗ったけど、とてもいい舟だ。クラブでも一番人気のシェア艇だと思う。
これ以上メンバーは出てこないようなので、先輩と二人で狭い岩場のポイントの様子を見に言ってみた。ここは危ないので積極的には乗らず、波の弱いところで様子見だけ。岩場にいて浮いていたら、知り合いがたまたま陸から遊びに来ていて声をかけてくれた。三人で挨拶話をする。知り合いは、明日の朝、潮が低い時を狙って波遊びにくるそうだ。おきをつけてー。
お昼は手近の浜に上がってたっぷり日光を浴びた。まだまだ昼日なかの日差しには力があるけど、濡れた服に風があたるともう寒い。上着を脱いで乾かしながら、体もだいぶ温めた。それでまた舟を出すとマスコット先輩が小網代の方から漕いできた。午後は風が上がりそうだから気をつけましょうと声をかけて分かれる。僕らは諸磯まで漕いで、南からのうねりでもう一度たっぷりと水に濡れて帰った。
日のあるうちに上がって片付けてたのに、日が落ちるのがとても早い。日中漕げる時間がどんどん短くなるなあ。もう次の夏が待ち遠しいけど、ツアーに行くなら一番良い時期。服装を気をつけてバンバンこごう。
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