世の中の上がり下がりの間、一息つくまがあるかないか、その隙間を縫ってちょっと距離を漕ぐ。
行き先は江ノ島。分割艇をあらかじめ前日にクラブに移しておいたので、クラブからのスタートあんどゴール、行きは沖をまっすぐ、帰りは岸ベタでの鉄板コース。
行って帰って45km強。平均時速5kmで考えて、なんだかんだで10時間は海に出ていることになる。それだけいれば何かしらあるもので、それをチームでなんとかする良い実践でもある。
今年は四人乗りのコンコルドがないなと思っていたら、大先輩がタンデムを一艇出すという。レジェンド先輩と二人がタンデムで、道中何かあってもタンデムをローテーションすることで対応の幅が出る。
支度をして堤防から出てみれば、べったべたの凪の海。午後の風の上がりは気になるのもの、午前中は楽々ペースをつかみ、常にくっきりと見える江ノ島をめがけて漕いで行く。今回はタンデムを目標にきめて、その斜め後ろを一定の距離でコバンザメのようにくっついて漕ぐことにした。
他の舟から一定の位置を保って漕ぎ続けるにはそれなりに気を使う。いつもちょこちょこと細かいコントロールをする必要があって、そのうち疲れてくると、そういうのが面倒くさくなって自分の真っ直ぐで漕いじゃうこともある。それをせずに、今日一日をコントロールしきって漕いでやろうというのが今年の目標。
なんとか漕ぎきって帰ってきてみれば、これ以上ないという海況に恵まれ、みんなで笑顔でゴールした。自分のカヤックメモ帳にはページ一杯の出来事が書き込まれたけど、それをここに書いてもはじまらない。これは実際に来て、やってみて、そういう類いのものだなと気づいた。それでも思い出のよすがに、幾つかの単語を並べておこうと思う。
ムカデ
レジェンドナイト
あおり漕ぎ
トビウオ
江ノ島で溺れそうになった話
橋の上のアッキー
差し入れポカリ
フランスパンより美味しい物
激浅タンデムサーフ座礁
レジェンドは小田和湾がお嫌い
差し入れエビス
クラブでのツアーはいくつかあるけど、この江ノ島往復はその中でも一番のおすすめ。自分一人の力だけで江ノ島往復するのはある意味簡単だ。グループで、きちんとリスクを抑えた中で、このようなツアーを経験できるのはとても貴重だと思う。ですので...
あなたも一緒に江ノ島往復にチャンレジしてみませんか? 来年ぜひ。
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