カヤックを漕いでいての昼休み、晴れた日には昼寝に限る。クラブのみんなもたっぷりの日差しの中、浜に転がってヘソを青天井に向けていびきをたてる。
僕も大好きなのだけど、貧乏性なのか、ついカヤックを漕ぎたくてうずうずしちゃう。ぱっと昼を食べてすぐにまた海に戻りたい気もする。それに、日差しがあるとはいっても濡れたジャケットを風がなでると体が冷えていくのがわかる。
そんなモヤモヤの中、晴れてるのに風が強くて海に出られない日があり、ふと気がついた。こういう日にこそ昼寝をしに行こう。
つづらおりのウレタンマットと薄手の寝袋をリュックに入れて、なじみの公園に出かける。高校生の夏休み、時間を持て余して自転車で来ては、寝そべって本を読んでいたお気に入りの場所。
その場所にやってきて、マットを広げ、薄手の寝袋に入って日差しを受けると、体の芯まで熱が通ってくる。本も持ってきているけど、お日様の熱を味わいながら目を閉じてじっとしているだけで楽しい。目をあけたら雲ひとつない青空。綺麗な青と緑を楽しむ。
ここはいい。今までの趣味で、自転車を漕いだり、スキーをしたり、カヤックを漕いだり、狭いながらも動き回った中で、お気に入りの場所がいくつかある。川のそば、尾根の見晴らし、林間コースの雪の上。いままで見つけたそういう場所を巡って昼寝をしたい。
何かの趣味の途中で立ち寄るのではなくて、その場所にいって太陽の暖かさと周りの音、景色を味わいながらウトウトしたい。
昼寝のためだけにそこに行きたい。
そういう気持ちがむくむくと出てきた。これを勝手にエクストリーム昼寝と名付けて、海に出れない晴れた日はあちこち出掛けてみよう。どのくらいつづくかわからないけど、もし続いたら、年を食ってカヤックが漕げなくなった日でもいい趣味になるだろう。
日差しが恋しい時期がベストだからこれからがハイシーズン。次はどこにいこう。
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