小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2022年1月29日土曜日

20220129 曇りのち晴れ

 先週に引き続き、筋トレ後輩と朝早くに出かける。昨年からの房総での波遊びと、先週のタタラ浜での出入りなど、最近コックピットに砂が入りまくっていたので、久しぶりに念入りに水で流す。

薄い舟はペダルがなくて、そのかわりに隔壁の奥まで硬めの発泡スチロールが何枚か重ねて詰めてあって、そこに足先を踏むようになっている。必要に応じて、枚数を足したり引いたりして、好きな厚みに調整できる。コックピットに浮力体が詰まってるわけなので、水の入る量も少なくていいのだけど、砂がはいるとハルと発泡スチロールの間に砂が入ってなんとなく気分が良くない。

朝一緒にきた後輩がゆっくりと朝ごはんを食べている間、そのスチロールを全部抜いてコックピットからしっかりと砂を抜いた。ああ、さっぱりした。

そういえば、大先輩はクラブ艇を洗っている時に、コックピットに入っている砂の量で誰か沈したな、とか、砂の色で、あ、別のところでまた沈したな、とか色々察しているみたいだ。確かに、横瀬島なんかは細かい貝殻が多いし、赤羽根あたりは黒い粒々した砂利が多いな。房総の浜は細かい明るい砂で、すぐにひっつくから厄介だ。


支度を終えて後輩と二人で浮かぶ。大先輩組は赤羽海岸で昼にするというので、その前に二人で剱崎まで往復しようと漕ぎ出す。今日は昼までは少し北東の風が残る予報だ。長津呂崎までは追い風で飛ばせるけど、そこを回ってからは東成分の追い風、安房崎からは北東風との真っ向勝負。いいでしょう、漕ぎましょう。

予想どおりの海況をたんたんとこなし、安房崎からはバウで跳ね上げた風波を浴びながら剱崎までついた。ここから先の東京湾はさらに風波が強まってザブンザブンと外に流れている。ここまではしっかりパドルに力を入れて漕いできた。帰り道は少し岸寄りに、追い風にまかせて軽く回して帰る。


正午前には赤羽根につけるかなと安房崎手前まできたら、前からカヤックが四艇見えた。スリムな先輩、オサレ同期、雰囲気イケメン後輩、真面目な後輩だ。寄って行って六艇になる。先輩が「横瀬島まで行くけど、くる?」「いくいく〜」といことで、そこからもう一回横瀬島往復。一往復目よりもはっきりと風が弱くなったのを感じながら、同じように漕いで行った。向こうに見える房総半島からは、横に筋をひいた雲が青白の模様で何段にもなっていた。

そうして六艇で赤羽根海岸まで戻り、先に浜に上がって昼休みをしていた大先輩組に合流し、コーヒーやみかんをご馳走になる。低かった雲もだいぶ晴れて、青空からの日差しがとても暖かい。赤羽根に上がる時に降り沈しずぶ濡れになった服もすぐに乾いた。あー、気持ちいい。

十分にのんびりしたら、さらに落ちていく風と波の中をのんびりと帰る。今日はとても潮が澄んでいて、冬のカヤックの醍醐味。日差しと運動と外海の暖かい綺麗な潮で足先、指先までポカポカしてくる。さっぱりして小網代に戻って舟を上げた。

あ、また長者に行かなかった。2月になるけど、ちゃんと行こう。






2022年1月22日土曜日

20220122 予定変更、東京湾へ

新年のお参りは七福神ともう一つ。北の長者にまいる。これはどこかの神社というわけではなく、長者の浜に少し時間をかけて舟を浮かべたい。

筋トレ後輩も漕ぐというので、時間を合わせてクラブハウスにやってきた。支度を始めたところに大先輩がやってきた。今日は東京湾方面を漕ぐツアーがあったのだけど、参加者のキャンセルが出て、大先輩ともう一人だけになったのだそう。

そういうことならと、急きょ僕らも東京湾に参加することにして、しめて四人の舟を車に積んで出発。集合場所の駅でもうひとりの後輩を乗せて、観音崎のたたら浜で舟をおろしたらいざ猿島!

観音崎から猿島までは北東の風のもろに風表。岸壁から返す波はなかなか手ごわい。バウが突っ込んだ波の飛沫を浴びながら猿島にパドルを進めていく。一時間半ちょっと漕ぎとおして、猿島をくるりと回った。

今日は風はあるけど日差しが暖かい。のんびりと漕いで次はどこに行こう。そうだ、記念艦の三笠を見に行こう、ということで猿島の対岸を目指す。菊が金ぴかに光る三笠の船首を見上げながら、身の丈に合った手漕ぎ舟の自由を味わう。

ここからは岸沿いに漕ぎながら、舟を上げられそうな場所を物色する。横須賀にはうみかぜ公園という素晴らしい公園があって、水辺に降りれる階段が作られているのだけれど、ここは SUP・カヤックなどの出し入れは一切禁止になっている。残念で仕方がない。使わせてくれるなら移住したいくらいだけれど、なぜか行政とは思いがすれ違うなあ。

横須賀から馬堀海岸まで進んでくると風もだいぶ落ちてきて、東京湾っぽいガチャガチャした波がなくなってきた。すいすいと漕いで走水水源地の前を通る。このあたりからは随分水も澄んで、都会の生活の匂いもいつしか消えていた。ここから南が三浦半島東側で一番好きなところ。旗山崎を回り込んだところで休みを挟んだ。

すいすいと漕いできたので、出発したたたら浜を通り過ぎて燈明堂まで足を伸ばしてしまう。大先輩は駐車場に新しくできた屋根が心配らしい。みんなで見に行って、車の上に積んだカヤックが屋根に当たらないか、手を伸ばして高さをあーだこーだした。

ここからたたら浜までは日没との勝負。かもめ団地に沈む夕日と、半分だけまだひかるたたら浜を交互に見ながら漕いで、日没前にすべりこんだ。

距離はそんなに出てないけど、じんわり筋肉痛が出るくらいには漕いだみたいだ。長者はおあずけになったけど、急な予定変更に感謝。東京湾漕ぐのも楽しい。

2022年1月8日土曜日

20220108 三浦七福神

新年の恒例行事といえば、三浦七福神のお参り。去年は一人で回ったけど、今年はクラブのみんなで回れる。ちょっとずつでも前に動いているね。

三崎の駅で大先輩の車に集合して、1福神目は車で回る。声を出したり笑ったりしないよう、立て看板が出ているお寺だ。人差し指を口に当てて目くばせしながらお参りの階段をみんなであがり、それぞれの今年のお祈りをささげた。

そしたらクラブまで動いて支度をすませ、2福神目の白髭神社で一番のお賽銭でお参りをしたら、いざカヤックを大先輩の車に積んで菊名海岸。行程が慌ただしいのはこのツアーならでは。

菊名海岸では、ちっこい後輩が家族で見送り来てくれた。浜に手を振りながらバラバラと漕ぎ出す七人のカヤッカー。ちょうど数字が合う。誰がどの神様かな。大先輩は積極的に布袋様を選んでた。

午前中はまだ北風が強い。風と波を後ろから受けながら飛ばす。漕いでいる間はいいけれど、雨崎の手前でお参りに上がるのに、ちょっとめんどくさそう。砂浜に斜めに波が入る中、だれも沈せずに上手に上がれた。

とことこと浜から道に出て3福神目をお参り。僕らの前には、走って七福神を巡っているグループがいて声をかわす。僕らはずっと海抜0だけど、陸で回ると登って下がって走るの大変そうだ。

また舟に戻って海の上。また追い風でほいほいと飛ばし、剱埼を回って風裏に入ると途端に波が落ちる。横瀬島の向かいに上がり4福神目の毘沙門さん。ここは筋トレ後輩で決まりだろう。ついでにお昼の休憩をとる。ここまでは順調順調。波はあったけど、この先も長津呂崎を回るまでは追い風だろう。その頃には風も落ちてくる予報だし、万事順調だ。

はたしてその予想とおりの穏やかなあ海況で長津呂崎を回る。ツルツルした海面だけど、予想外のうねりが上がり下がり。

三崎の堤防を回って二町谷の方で舟をあげる。ここで5、6福神目を2つ回る。三崎の細道をカヤックウエアで練り歩いて戻ってきたらまた海の上。ここで3時、残るはあと一つ、黒崎まで。どうやら今年も全部回れそうだ。

ぺったりと凪いだ良い海をのんびりと漕いで、黒崎の向こうに舟を上げる。開発がされないままのだだっ広い空き地を抜けて七福神目を回った。あとはクラブに戻るだけだ。

黒崎からの戻りがてら、三戸浜の沖あたりで日が沈む。みんな思い思いの場所で手を止めてそれを見ながら、日が沈み切ったらまた手が動き出す。穏やかな海をゆっくりと漕いで、っと思っていたら、ちょうどいつものポイントで波が入ったので大先輩とダッシュして初乗りは逃さない。

良い海、夕焼け、波乗り。三浦の全カヤッカーの無事をお祈りして、今年も良いカヤックとなりますように。