小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2016年7月3日日曜日

20160703 沈脱の先輩

クラブハウスで泊まっての日曜の朝。夜はいっとき風が強まって、その音で目も覚めることも何度か。部屋の中は涼しいのに、トイレで外に出ると海からのぬるい風が肌に湿めりっけを誘う。

起きると日が高いけどまだ七時。みんなでぼんやりと口数もすくなく歯を磨いた後、キャンプの先輩から朝ごはんが振る舞われる。ご飯と味噌汁と焼き魚。シンプルに美味しい。

その最中に、ある先輩が自分の荷物をとりにバイクでやってきた。今度どこかに一週間ほどの遠征に行くとのこと。まとまった遠征を繰り返してるみたいで、仕事とお休みの調整で大変そうだけど、楽しそうな顔をしてた。

随分お世話になっている先輩の一人で、まだまだ一緒に漕いで勉強したいけど、三浦に来る機会が少し減りそうな話を聞くと移り変わりを感じる気もする。でも、その間にしっかり練習して次あった時に漕ぎがうまくなったねと言ってもらえるよう頑張ろうという気にもなる。

この先輩はうねりのあるところで自分から沈脱して、レスキューする側の練習をさせてくれた。それも「さあやるよ」というのではなく振り向いたらポロンとひっくり返っていて「たすけて~」と少しも緊張感のない声音で呼びかける。こちらは突然のことで緊張するけど、ゆっくり手順を聞きながら体を動かしていると段々落ち着いていったのを思い出す。僕は焦ると早口になって、その割には考えていることを外に出さず、できるだけ短く結果だけを話そうとしちゃうのだけど、それでは相手を逆に振り回すだけかもしれないなと思った。

この日は結局風が強く、ほんの何人かで堤防前までいって少し練習して舟を上げた。いっときは剱埼で 20m/s 西南西で吹いていたから、湾の中とはいっても結構強い。だから漕ぐ時間は短かったけど、充実して帰れた。また来週が楽しみ。

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