小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年10月29日日曜日

20171029 台風だから

先週に続いて週末台風。自由に動けるのは日曜だけだったから今回はカヤックあきらめる。土曜に出た人もいたけど、波は全然無かったみたいだ。

それならと思って買い物。カヤックを始めてから普段も帽子をかぶるようになったけど、どうも手につかない。気にいって使ってても、しばらくして失くしてしまう。

定番のバケツハットをもう三個も失くして、また買えば良いけど愛着もある。気をつけているのだけど失くなる。そしたらこの前四個目にニットキャップを失くした。みんなそんなもんなのかな。

いつも帽子を買いに行くお店にでかけて、同じニットキャップを色違いで買う。嬉しくて、ざーざー降る雨に傘をささず、帽子を濡らして歩く。

ついでにカヤックの道具屋さんを見に行く。薄手のウェットの上から羽織るジャケットが欲しいかなと思ったけど良いのがなかった。

お店が海のそばなので歩いて海を見に行く。公園になってて目の前は港。東京湾だから波立ってない。物心ついて自転車でブラつけるようになった時分、よくこの辺まできて遊んだ。


その頃から海は身近に感じてたけど、外遊びではスキーにはまって雪山に通った。自転車も好きで、週末に三浦半島一周こいだりしたけど、海そのもので遊ぶことはあまり無かった。いつも海に後ろめたさがあった。

今はカヤックを漕いでるから目の前の海も漕げる。やっと地元の景色の中で遊べるようになって胸を張ってでかけられる。



2017年10月21日土曜日

20171021 台風の前に

長雨の中に台風が突っ込んでくる週末。波風が上がりすぎる前に三浦に漕ぎにきた。雨の予報はしょうがない。気温もだいぶ低い。それでも北寄りの風と台風からのうねりが届く頃合いだから、まずは来てみないと話ははじまらない。大潮干潮の前後二時間が狙い目。



まだ強くはない雨の中クラブハウスにつくと、SUPもやる先輩が支度をしてた。最近早上がりが多くて一緒に漕げてなかったけど、こういう日によくリズムがあう気がする。

二人ともシーズン初ドライを出してきていて、雨の湿気がこもる湾に舟をだす。海の上に漕ぎ出せば、蒸し暑さも体の熱の乾いた暑さにかわり、水につかればそれも冷えてちょうどいい。静かな湾内から堤防の外に出て、北風に起こされてざらついた風浪を漕ぎ上がって近場のサーフポイントに行く。

カヤック、SUP、ボート釣り、箱メガネの漁師さん、そういったのは全然見ない。岸近くを行くのは二人のカヤックだけ。届き始めて入るけどうねりはまだ大きくはない。それが岸を白く洗っている。水平線遠くには遊漁船がいくつかいた。まだ風の落ち着いている土曜に遊びにきた釣り客がいるんだろう。

サーフポイントはふたり占め。うねりは大きくはない。干潮までまだ時間がある。それでも舟をしっかり押し出してくれて、岸ぎりぎりまで長く乗れる。崩れないからコントロールもしやすい。波の形もきれいでカヤックが叩かれず、スーッと水に切り込んでいく。スキーでいえば15度くらいの圧雪のきいた緩斜面。練習にはもってこい。エッジを切り替えて舟を動かしながら遊ぶ。



そのうちもう一人、堤防の方からやってきてこれで三人。おされな同期。ちょうど干潮が近づいて波も少しサイズが上がってきた。それでも安全に遊べる範囲。しっかり舟の向きをコントロールして最後まで綺麗に乗り切れると嬉しい。



別の方からは SUP の人たちも三人ほどやってきた。雨の中、六人も浮かんで波待ちしているけど、しぶきや落ちるやらで雨にはなんの意味もない。遊び日和の良い土曜日。それでも干潮を過ぎて正午のサイレンがなると波も落ち着いてきた。

同期はドライじゃなかったので少し寒そうだ。これを潮時に舟を上げて、お昼を簡単に食べて帰った。

さすがに日曜は風が強まってうねりもあがり、行くべきじゃない海況になるだろう。ワンミス命取りで沖に流されるのは怖い。

2017年10月11日水曜日

20171011 秋雨の前に

今度の土日は秋雨前線がいすわってしばらく雨が続きそう。最後の夏の晴れを狙って三浦にやってきた。小潮の満潮から干潮までを漕いだ。午後からは南西の風が強まるかもしれないので、昼には近場に戻っておく。



舟を出すと網代崎はおとなしい。午後からの風浪に期待して北に向かう。沖から聞こえる漁船を聞きながら、数日前の若狭湾を思い出す。風の音もせず、機械のもなく、鳥も聞かない時間が多かった。自分がたてる水の音だけを聞きながら漕いで、時折騒がしくしゃべくりあった。

三浦はソロで漕いでいても人の音が聞こえる。弱いときでも風の音がいつも耳にある。

ぽろぽろ漕いで荒崎から佐島に渡る。マリーナ堤防の隙間からはいり、奥の橋をくぐってキラキラした遠浅の入江に入る。北はここまでで折り返す。



またぽろぽろ漕いで荒崎を回って佃嵐崎でお昼ごはん。そういえば、ソレイユの丘の観覧車にゴンドラがくっついて完成してた。丘の上から浜に降りてくる道には、丸太の階段が作られている途中。ドラえもんの空き地に建物が立つ時、のび太達はどう思うんだろう。



まだ風も波もない。次はまっすぐ諸磯を狙って漕いで行き、波がないのでそのまま堤防を回って長津呂崎。ここは少しがちゃがちゃしてた。波のあるところで少し揺られて休憩した。

この先安房崎まで行こうと思っていたけど、城ヶ島の南岸は静かでのっぺりしている。風が早めに吹き出したらと考えると長津呂崎が少し面倒くさそうだし、ソロなのでビビリが入ってここで引き返す。

潮が下がってきたので、諸磯は少し波が上がっていた。ここで何本か波乗りするけど、底が近くて舟をこすりそうなのでやめて、いつものサーフポイントに向かった。三時前後で気持ち風が強まる中そこで波が上がるのを待つ。

気持ち耳に風の音が強まるけど、日差しの熱が十分あり、濡れて風に吹かれてもちょうど良いくらいだった。水を浴びながら待ったけど、波は全然上がらない。風も思ったより強まらない。それでも30kmくらいは漕いだから満足。最後の一夏をつかまえられて嬉しい。

舟を運んでくると、いつものボート釣りのお兄さんが帰り支度をしてた。週末の寒い雨を嫌って、休みを取って釣りに来た。イナダ狙いだけど、例年よりまだまだ小さいそうだ。水が温かいんじゃないかと言っていた。それでも真鯛を何匹かしっかり釣って帰るのが相変わらず。

週末はやっぱり雨かな。秋雨前線が抜けるとぐんと寒くなる。服をそろそろ変えよう。

2017年10月7日土曜日

20171007-09 美浜-小浜

三連休、大先輩をはじめ、総勢7人のクラブメンバーで日本海を漕いだ。初日20キロ、中日25キロ漕いで、最終日は回送、片付けで帰ってくる旅程。



天気は初日の朝の薄曇りからどんどん晴れ、期間中ずっと良い天気。風もない。10/06の大潮から続く3日間、敦賀・舞鶴どちらも潮汐の差が20cmに満たない。日本海は干満の差がこんなにも少ない。知らなかった。

金曜の深夜に集合して大先輩の車上に。夜通し走って美浜につくと朝。七時に開く地元のスーパーでキャンプの食材を買う。地元のお魚はまだ並んでない。目を引いたのは、鯖のぬか漬けという「へしこ」。色々買ったら美浜の浜に戻って油凪の海に舟を出す。

ウォーターフィールドの知床というカヤックで漕いだ。アホみたいに荷物が入る。何か忘れ物でもしてるんじゃないかというくらい、自分の持ち物が少なく見えて隙間がある。そこに共同の水やらをやたらに詰め込んだ。だから舟が重い。嬉しい。

岩場があればべったりはりついて岸ベタというよりロックガーデニングのように漕いで行く。途中、日向湖に入って入り口から奥をみた。せっかく来て海があれてても、三方五湖を回れるんじゃないかと思う。

また海にでて、透き通った海の下の隠れ根を避けながら、切り立って水面に刺さる崖の下脇を揺られもせずに漕いで行く。途中砂利浜に上がって昼飯、昼寝をした。普段三浦で漕いでいるときは昼寝をしないけど、夜通し車だったから昼寝のお陰でスッキリした。みんなも元気に漕ぎ出した。

常神半島を回り込んで御神島が右手に見える。渡船で渡った釣り人が崖の下にたくさんいた。トチノ島を過ぎたら湾を渡って神子崎にとりいて初日はおしまい。

中日は神子崎から千島を経て七蛇鼻まで一気に渡り、世久見湾をショートカット。まだ昼というには早い時間なのに日差しが暑い。風もなくのっぺりした海だけど、御神島の南側を過ぎると、中くらいの周期のうねりが右後ろから舟を揺らしだす。風が無いのにうねりが残っているのかな。荒れたら怖そうだ。

七蛇鼻から反時計回りに岸ベタで進む。すぐに滝のある砂利浜があったのでそこでお昼ごはんにした。僕らが食べ終わる頃、ファルトが三艇ほど向かってくるのが見える。そういえば、初日、中日と、ここまで全然カヤックを見なかった。手を振ったら挨拶を返してくれて浜に向かってきた。少し話をして僕らは先に進む。

風が無いのに、岸のそばはわりとガチャガチャしてる。中くらいのうねりっ気がぶつかりあってるのかな。強みたいなおとなしい海況でこれなら、ちょっとでも北風が吹いたら手に負えなそうだ。

北側に回って蘇洞門を越える。何メートルあるかわからない真っ直ぐに立つ壁が伸びておひさまを遮る。冬は一日中日が差さないところがありそうだ。寂寞とした岩肌がヒンヤリとしてた。その下をぺったり張り付いてクネクネ進んでいく。三角波は本牧の堤防によく似ている。

蘇洞門自体は有名だけど、中に入らず通り過ぎる。観光用の足場より、カヤック以外では寄れない岩肌のほうが魅力的だった。対岸に大飯原発を見ながら松ケ崎を回って小浜湾に入った。岩礁の脇を通るとき、岩場の釣り人が関西の言葉で「10分で2時やぞー」と身内に声をかけていた。渡船がくる時間なんだろう。

泊の沖は釣り用のいかだがいっぱい浮いていて、そこに渡す舟も頻繁に通る。気をつけながら双児崎に取り付き、小浜湾に入って舟を上げた。そのときに、シメスタの五分割艇に行き会う。欲しいなと思っている艇だから実物を見れて良かった。

これで漕ぎはおしまい。2日とも風の音をまったく聞かずに漕いだ。それでも中くらいの周期のうねりが北から届き、岸ベタで三角波の中を漕いだ。荷物の重い舟で岩の間を抜けるのは、ストップアンドゴー、右へ左への操作で結構漕ぎごたえがあった。これをシングルでついてきた女性のメンバーはすごいと思う。もちろんペースが遅れることもあったけど、皆たんたんとまとまって漕いでいた。

最終日はみんなで美浜と往復して車を戻し、舟の積み込みやお風呂などして午前中を過ごす。その間も漕いだ海の話と次に漕ぐ海の話をして、こうして過ごす時間は楽しい。それでまた車で帰った。