小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年10月7日土曜日

20171007-09 美浜-小浜

三連休、大先輩をはじめ、総勢7人のクラブメンバーで日本海を漕いだ。初日20キロ、中日25キロ漕いで、最終日は回送、片付けで帰ってくる旅程。



天気は初日の朝の薄曇りからどんどん晴れ、期間中ずっと良い天気。風もない。10/06の大潮から続く3日間、敦賀・舞鶴どちらも潮汐の差が20cmに満たない。日本海は干満の差がこんなにも少ない。知らなかった。

金曜の深夜に集合して大先輩の車上に。夜通し走って美浜につくと朝。七時に開く地元のスーパーでキャンプの食材を買う。地元のお魚はまだ並んでない。目を引いたのは、鯖のぬか漬けという「へしこ」。色々買ったら美浜の浜に戻って油凪の海に舟を出す。

ウォーターフィールドの知床というカヤックで漕いだ。アホみたいに荷物が入る。何か忘れ物でもしてるんじゃないかというくらい、自分の持ち物が少なく見えて隙間がある。そこに共同の水やらをやたらに詰め込んだ。だから舟が重い。嬉しい。

岩場があればべったりはりついて岸ベタというよりロックガーデニングのように漕いで行く。途中、日向湖に入って入り口から奥をみた。せっかく来て海があれてても、三方五湖を回れるんじゃないかと思う。

また海にでて、透き通った海の下の隠れ根を避けながら、切り立って水面に刺さる崖の下脇を揺られもせずに漕いで行く。途中砂利浜に上がって昼飯、昼寝をした。普段三浦で漕いでいるときは昼寝をしないけど、夜通し車だったから昼寝のお陰でスッキリした。みんなも元気に漕ぎ出した。

常神半島を回り込んで御神島が右手に見える。渡船で渡った釣り人が崖の下にたくさんいた。トチノ島を過ぎたら湾を渡って神子崎にとりいて初日はおしまい。

中日は神子崎から千島を経て七蛇鼻まで一気に渡り、世久見湾をショートカット。まだ昼というには早い時間なのに日差しが暑い。風もなくのっぺりした海だけど、御神島の南側を過ぎると、中くらいの周期のうねりが右後ろから舟を揺らしだす。風が無いのにうねりが残っているのかな。荒れたら怖そうだ。

七蛇鼻から反時計回りに岸ベタで進む。すぐに滝のある砂利浜があったのでそこでお昼ごはんにした。僕らが食べ終わる頃、ファルトが三艇ほど向かってくるのが見える。そういえば、初日、中日と、ここまで全然カヤックを見なかった。手を振ったら挨拶を返してくれて浜に向かってきた。少し話をして僕らは先に進む。

風が無いのに、岸のそばはわりとガチャガチャしてる。中くらいのうねりっ気がぶつかりあってるのかな。強みたいなおとなしい海況でこれなら、ちょっとでも北風が吹いたら手に負えなそうだ。

北側に回って蘇洞門を越える。何メートルあるかわからない真っ直ぐに立つ壁が伸びておひさまを遮る。冬は一日中日が差さないところがありそうだ。寂寞とした岩肌がヒンヤリとしてた。その下をぺったり張り付いてクネクネ進んでいく。三角波は本牧の堤防によく似ている。

蘇洞門自体は有名だけど、中に入らず通り過ぎる。観光用の足場より、カヤック以外では寄れない岩肌のほうが魅力的だった。対岸に大飯原発を見ながら松ケ崎を回って小浜湾に入った。岩礁の脇を通るとき、岩場の釣り人が関西の言葉で「10分で2時やぞー」と身内に声をかけていた。渡船がくる時間なんだろう。

泊の沖は釣り用のいかだがいっぱい浮いていて、そこに渡す舟も頻繁に通る。気をつけながら双児崎に取り付き、小浜湾に入って舟を上げた。そのときに、シメスタの五分割艇に行き会う。欲しいなと思っている艇だから実物を見れて良かった。

これで漕ぎはおしまい。2日とも風の音をまったく聞かずに漕いだ。それでも中くらいの周期のうねりが北から届き、岸ベタで三角波の中を漕いだ。荷物の重い舟で岩の間を抜けるのは、ストップアンドゴー、右へ左への操作で結構漕ぎごたえがあった。これをシングルでついてきた女性のメンバーはすごいと思う。もちろんペースが遅れることもあったけど、皆たんたんとまとまって漕いでいた。

最終日はみんなで美浜と往復して車を戻し、舟の積み込みやお風呂などして午前中を過ごす。その間も漕いだ海の話と次に漕ぐ海の話をして、こうして過ごす時間は楽しい。それでまた車で帰った。





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