小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2017年12月9日土曜日

20171209 のんびり漕ぐ

北風が入って気温は上がらないけどすっきり晴れる太平洋の冬空。知り合いが初めてのカヤックをやりたいというので三浦に誘った。小潮の満潮手前から干潮まで漕いだ。

知り合いは定刻でくるので、その前に少し漕ごうと早い電車で動く。最寄りの駅まではまだ暗い。京急に乗りついで居眠りしながら進み、金沢文庫で目をあけると、朝焼けと夜空の二色が川に反射してた。

クラブハウスについて道具を出す。外のラックからカヤックを下ろすと、触れた指がかじかんでくる。あー、冬だ。荷物から出したウェットスーツも最初ヒヤっとして、それがすぐに湿った暖かさに変わる。

船を浮かべた湾奥の水は冷たく感じるけど、空気はもっと冷たいらしく水面から靄がたっている。ウミウのフンで白くなった木に赤みのある朝日が射してる。



さあてと言って外に向けて漕ぎ出す。今日は底までよく見える。これも冬だ。背筋を伸ばしてフォームをチェックしながら、ストロークの間を長く取って堤防に漕いで行く。網代崎は静か。今日はいい日になりそうだ。



佃嵐崎の手前までいって時間をみると、そろそろ引き返して定刻組の集合にちょうど良い時間。すずめ島のあたりで行き会ったNZ好きの先輩と一緒に湾内に戻る。諸磯の方を見ると、岩礁が水平線から切れて浮かんでた。


クラブハウスでみんなで合流すると、案外人が多い。のんびり行きましょうとみんなで漕ぎ出した。堤防を周り、北に舟を進める。カヤックが初めての知り合いは、ちょっと後ろに寄りかかりながら、ブレードを目で左右に追って漕いでいた。そのせいでどうも気持ちが悪かったらしい。後傾に気がついたので、前傾するくらいのつもりで背筋をたてて、体はひねりながらも前を向いたほうが良いよと声をかけたら、その後は楽になったそうだ。我慢強い人で、その時は言わなかった。それがなかったらカヤック次はないなと思ったという話を後日聞いた。そういえば、全然進んでないように思いますとしきりに言ってたな。

一気に荒崎まで行ってお昼ごはん。途中もずっと水が綺麗。久しぶりにさかさで写真を取ったら、舟も光が通ってとても明るい。


水はぬるいけど、上に戻って風に触れるとそれなりに冷えてはくる。夕方の用事があったので、知り合いを大先輩におまかせしてピューッと漕いで先に上がる。すると暖かい。知り合いも案外早く皆に遅れることなく戻ってきた。帰り道は舟を自分で進ませるという感覚が味わえたと喜んでた。

日射しと風が良ければカヤックは年中できる。漕ぎ納めということも言うけど、二週間とあけずに漕ぎ初めをするのだから、納まりも初めもひと繋がりで曖昧としてる。その続いているところを、でもどうせ区切りがあるのだから一緒にみんなで楽しく納めましょうといって集まるのが楽しい。

今年の残りも安全に漕いで楽しく納めたい。

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