14日
三連休が始まった。初日中日はどちらも夕方に予定が入ってしまい、それでも少しでも漕げればと思って朝早くから動く。
蒸し蒸しした朝、支度をして浮かぶと風はなく油凪。網代崎も落ち着いている。今日は一日そういう予報。大潮。
ひとまず北に向かう。風がない割に沖からはうねりが届いてツルツルした水面が丸く上下する。
届いたうねりは佃嵐崎で程よく立ち上がり崩れてた。和田長浜から出たカヤックはそれを遠巻きに釣りをしている。
もうちょっと北まで荒崎に。海の日三連休の初日。荒崎にはもうたくさんのテントがでていてカラフルな浜になっている。みなそれぞれのスタイルで海と遊ぶ。暑くても寒くても水が遊びをくれる。
荒崎から引き返して沖網代を目指す。平らな水面を進むと驚いたトビウオが飛ぶ。まるまると太った大人のトビウオに混じって、小さな子どものトビウオが飛び出すときもある。尻尾で水面を叩いた波紋が広がって滑走路となり、小さいなりに空を滑って海に戻る。
沖網代について空を仰ぐと雲が高い。まだまだ暑い空気の上は秋の色が混じり出した。そこからちょっと黒鯛込まで漕いで引き返して舟をあげた。
帰りのバスは三連休の昼時。渋滞の時間が読めないのを嫌って小網代の森を抜けて歩いて三崎口駅まで歩く。森の中はまだいいのだけれど、引橋から駅までの道路脇で汗が吹き出してとまらない。駅のコンビニで飲み物を買い、冷房の効いた電車に乗る。席に座って下を向くと、汗が顔を流れて床にたれた。その電車に揺られて小一時間。涼しいと思って目を覚ましたら、視界が白くぼんやりしてた。電車をおりたらすぐにまた飲み物を買って飲み干した。カヤックを漕いでるうちは平気だったのに、帰りの歩きで水を抜かれた。危ない危ない。
15日
中日もまた暑くて風がない午前中。中潮。今日は自艇を持って出かける。遠征の練習に、舟をタクシーに載せてみたかった。始発で動いて三崎口駅についたら駅前のタクシー乗り場に一台いた。朝はいない時もあるからなあ。
運転士さんに声をかけるが、僕の大きな二個口の荷物を見て思案顔。その荷物乗りますか?と僕に聞いてきた。初めてだからわかりませんと素直に答えて、だめなら諦めますからやらせてみてくださいと話をまとめる。
二個口の小さな方、スターンハッチの部分はトランクに軽々と入る。ここは問題ない。大きな方は見るからに無理そうなのはわかる。まずは後部座席に横に入れてみると大きすぎる。それを斜めにずらしてやるとなんとか入った。ホッとして助手席に乗り込む。
どこまで行きますか?と言われたので三戸浜までとお願いする。三戸浜のどこですか?と追って聞かれるが、正直よくわからない。三戸浜は通り過ぎることはあっても上陸したことはないからオカ側の様子は全く知らない。公衆トイレのそばに駐車場があると大先輩から聞いていたからその場所を盲滅法伝えて走り出した。
公衆トイレの横でタクシーからおろしてもらい、やっと一息。これで、電車とタクシーを組み合わせれば大抵のところは行けそうだ。バスはちょっと嫌がられそうだし、自分も乗るのが辛い。
初めての三戸浜からの景色は初日を上回る油凪。うねりは全くなく、蒸し蒸しとした靄が上下の空と海を混じりけなくつないでる。早起きなのか、昨日から泊まったのか、いくつもあるテントの脇で小一時間、汗を流して舟を組み立てて浮かぶ。暑くてしょうがないのでまず水に浸かってから北に漕ぎ出した。
佃嵐崎はとても静か。昨日水をだいぶ抜かれたことを思い出し、頻繁に水に浸かりながらプラプラと遊ぶ。色々荷物が入っているので、キャンプかと思うほど舟が重い。それを感じながら網代崎まで戻る。
網代崎の隠れ根の浅い部分には青い魚がいついている。エビ島の手前の根にも群れがいることが多い。スカリングしながら頭を海中に入れて観察する。群れがいたので手を伸ばして写真を取る。
そのうち大先輩の定刻組の時間になったので湾奥で合流し、ちょこっと一緒に漕いだら引き返して小網代でお昼前に舟を上げた。そしたらスリムな後輩と熱心な後輩が帰り支度をしているところだった。熱心な後輩は車で来ていたので、ともども車で三崎口駅まで送ってもらって帰った。この時間は道も混んでなく、歩かずにバスでも時間どおりだったのかもしれない。
16日
連休最終日。暑いけど風がちょっとふく予報。中潮。今日は一日漕げる。とはいえ、距離を出す感じの海況ではないか。また始発で動いて一回りしたあと、大先輩の定刻組にくっついて一日漕いだ。
風浪はいちばんあったけどうねりのない穏やかな一日だった。とはいえ、諸磯から南にはいかなかったから、そこから先はそれなりに厳しかったのかもしれない。自分の舟で一日過ごしたのは初めてかもしれない。だんだんと体に馴染んできた。シメスタ五分割。安心してやれる。
来週はクラブのロール練習会がある。暑い時期も水に浸かってれば快適。きれいな魚もカヤックから見れる。夏本番を楽しもう。
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