小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年11月4日日曜日

20181104 毘沙門往復

土曜に用事があって三浦で漕げるのは日曜。風はなさそうだけど、曇りがちで少し沈んだ天気の週末。中潮

始発で出かける朝はまだ暗い。三浦海岸駅あたりでまだ朝焼けの色が見える。三崎口について降りると、夜に少し降ったのかホームが濡れている。つるつるした部分が滑りそうだなと思って、どのくらい滑るのかと一歩踏んでみたら、置いた足を前に投げ出してステンと尻もちをついて転んだ。滑ると思って滑って反応できなかった。やばい。漕ぐのも気をつけよう。

クラブにつくと、プチプチにくるまれた船がラックに入ってた。前漕ぎが大好きな後輩の新艇だ。ちょうどキャンプで起き出す頃のその後輩に教えて上げに行こう。支度をして一人、舟を出す。小網代の入江はさざ波もたってない。東寄り成分が少なめなのだろう。薄暗い朝もやに深呼吸を一つして漕ぎ出す。


堤防までくると、思ったよりも北風が強い。南からのうねりっ気は全くなし。風浪がちゃぱちゃぱしてる。ほうほう、そうですか。網代崎を回って南を向いたら、追いの風と波でスイスイと進んでいく。


諸磯の中は静かだけど、三崎の堤防に向かうにつれてまた波がワサワサしてくる。東には振れず、ほぼ真北からの風なので波が堤防の外でも入ってくる。三崎の街の向こうの空にはまだ少し朝焼けの色が残っていた。


長津呂崎を回るとその波もとまり静か。今日は南からのうねりがないので城ヶ島の南はぺったりと鈍く光る銀色の眠たそうな海。安房崎から横瀬島は向かい風を感じながらまっすぐ進む。東風崎のあたりで浜にテントが見え、そちらに舟を向ける。近づくにつれ、誰かがタオルを振ってくれた。こちらもパドルを振り返して応える。


浜にあがるとみんながテントを畳んで出かける支度をしていた。それを見ながら少しお喋りをして、また海に浮かぶ。前漕ぎの後輩に新艇の話をしたら、早く戻りたくてうずうずしているようだ。シェア艇の知床は荷物が満載だけど、ぐいぐい漕いであっという間に間があき、ひとり安房崎について後ろを待つ。早いなあ。

そんなのを繰り返して釜根、三崎の堤防、諸磯を抜けて小網代に戻ったのがちょうどお昼。雲が下がって景色が煙るようになったかと思ったら雨がパラパラ降り出した。

そんな中白鬚神社にお参りをして、後輩の新艇の進水式。ちょっと漕いで、ロールをしてみたら脱して、あかるい進水式になった。みんなは舟を上げたけど、後輩と僕だけで雨の中をスズメ島までだけちょっと漕いでくる。それで僕らも舟をあげておしまいにした。

寒空の下を静かに漕いで、最後は笑って終わっていい一日だった。来週は千葉のほうに足を伸ばす予定。ワイワイ漕げそうでとても楽しみ。

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