小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年6月29日土曜日

20190629 梅雨の曇り

前線をひっつけながら低気圧が近くを通っていく土曜日。前線の北側になるので風はあまり吹かない予報。ただ、低気圧の通る場所によって雨がひどいかも、ひどくないかもしれない。風の強そうな日曜と比べて雨を選んだ。結局昼までちょこちょこ降ったけどその後は曇りで漕ぎやすい一日だった。中潮。

始発で動きはしたけれど、すぐには舟を出さず、クラブハウスで自分の舟やパドルの手入れをごそごそとやる。いつもの釣りのお兄さんも同じ考えで、舟の艤装をやりに来ていた。こちらは部屋の中だけど、お兄さんは雨合羽で雨に打たれながら。お互い好きですなあ。

ひとしきり道具の始末がついたので、舟を出す支度をしたのが10時。ちょろっと近所の見回りにでる感じで、荒崎と安房崎を回ってくることにする。

強くない北風がありつつも、南からのんびりとしたうねりも届いてくる。まずは北に舟を向けて漕いでいたら、狭いポイントに波があるのが見えた。寄って行って一本のる。今日はグリーンランドパドルで漕いでいて、最近作ったキャップが先端にさしてある。

気にせず入ってシャーッと乗り出したら、スターンラダーがぐいと引っ張られたかと思ったらスポンと抵抗が抜けた。もしかしてと思ってパドルをあげたら、まんまとキャップが無くなってた。普通に漕いでる分には良かったけど、さすがにここの波でラダーいれるとだめかー。

反対側をはずしてPFDのポッケに入れ、もう何本か波で遊んだら荒崎まで漕いでタッチして折り返す。時間としては満潮にむかっていくところ。なんだか北から南に潮波のようなものができている。その流れにのって諸磯を過ぎ、長津呂崎を回って安房崎タッチ。
今日は長津呂崎に釣り人の姿が少ない。帰り道には岩のそばまで寄って、岩を洗う海の色を曇天に楽しみながら帰る。

諸磯ではジッパーラインで落差のある三角波ができやすい場所がある。良い練習になるから波で遊んでたら、北からシットオンが二艇、灯台の脇の岩場から抜けて南に漕いで行った。

小網代の堤防を入ると、中で海の学校のお客さんがシットオンカヤックで楽しんでいる。雨でも風がなければ結構良い漕ぎ日和。思ったよりも賑やかな海だった。それで帰って舟をあげた。




2019年6月23日日曜日

20190623 江ノ島の裏側

今日はクラブで小網代-江ノ島往復ツアー。土曜は夏至の日。一年で一番昼の長い時期をフルに活かした年に一度の距離漕ぎイベント。行きは江ノ島にまっすぐ沖を漕ぎ、帰りは岸べたで風景を楽しみながら漕いで45km。

予想された天気は雨が降るかなと思わせながら、なんだかんだで一日曇り、風も吹かず絶好の海況だった。

この日は集合が早い。始発で動いてクラブハウスにつくと、車で先についてる人がちらほら。さらには昨夜から泊まってすでにソロで安房崎に往復にでかけた人もいる。レジェンド先輩。これから45km 漕ぐのに、その前に15kmほど足しておくという発想はなかった。

支度をしているとレジェンド先輩が帰ってきた。これで自艇は片付け、今日は四人乗りに乗るそうだ。まあ、そうじゃなきゃ安房崎行かないよね。僕も今回は四人乗り要員。

四人乗りのカヤック、コンコルドを組み立て、スタート前の集合写真をみんなで撮る。総勢11人。コンコルドのメンバーは前からちっこい後輩、僕、レジェンド先輩、大先輩と決まる。大先輩の出発前ミーティングで、「スピード勝負ではありませんから、コンコルドを先頭に、ペースを守って参りましょう。50分漕いで10分休みます。」と釘が刺される。

目標は時速6kmをキープして漕ぐこと。このペースで50分漕げば 5km 進み、10分休める。つまり、休み込みで時速5kmを繰り返していく。もちろん風や流れで影響を受けるけど、無風、静水であれば延々と漕ぎ続けられるペース。

それでは気張ってまいりましょう。鈍い色の海に11名8艇が浮かぶ。漕ぎ始めてすぐに、コンコルドのやばさに気がつく。普通に漕いじゃだめだ。スピードが出すぎて、シングルが45km漕ぐペースになれない。

パドルが水を掴まないようにしないといけない。ブレードを水にいれたら、下の手の重みで自然に沈んで行く程度にして、それ以上は水を掴まないようにゆっくりとパドルを送って早めに水から抜く。これが地味に疲れる。上の手に体重をかけちゃうとパドルに力が加わってしまうので、上の手は宙吊りをキープ。体もできるだけ捻らず、要するに手漕ぎだけで漕がなくてはいけない。


漕ぎ始めて一時間もしないのに肩が凝ってくる。肘や手首も軋んでくる気がする。これじゃ全行程もたなそうだから漕ぎ方を工夫し、上の手の肘を落としてパドルを下から支えると楽になった。

そうしたらあとは鼻歌。コンコルドは楽ちんでペースを守り、淡々と休憩を繰り返して江ノ島についた。


江ノ島を南側から回って大橋のたもとに上陸したらお昼ご飯を食べる。みんなの調子も上々、元気元気。コンコルドのメンバーも変更なく復路出発。そしたら、僕らから離れて浮かんでいたシーカヤックが、グルングルンと連続でロールし始めた。どこにも好きな人はいるもんだねーと話しながら鎌倉高校駅の前を漕いでいく。この日はうねりも入っていてサーファーがいっぱい。その切れ目が大きく空いたところを狙って、なんでもやる先輩が一本乗って帰ってきた。

ツルツルの海面を同じペースでたんたんと漕いで大崎につく。グループは縦に伸びたり縮んだりしながら、ここまでみんなしっかりとペースを守って漕げてきた。そろそろ30km超えるあたり。

大崎では SUP もサーファーもいないスペースが大きく空いていたので、コンコルドで波乗りしようと突っ込んでみた。大きいやつに乗ろうとする後ろ二人と、小さめのやつで安全に漕ぎたい前の二人でうまく噛み合わず、微妙な波乗りになってしまった。それでもバウがシャーッと波を切ってバウの後輩がひゃーっと声を上げた。

見ていた何人かも波乗りをして気が済んだら長者ヶ崎まで行って三時のおやつ上陸。といっても三時は過ぎていたけど。ここからが魔の時間帯。長者の出発は 4:15。コンコルドのメンツは変更なしで佐島を目指して漕いで行く。佐島についてちょっとへこたれた人もいたけど問題なし。日没のペースを念頭に入れて、念の為に水上でコンコルドとメンツを入れ替える。

僕がシングルに移り、パワーが落ちた人が一人コンコルドへ。こういうこともあろうかとコンコルドで楽をしておいた。安全に追い込めるよう計画してある。なんていいクラブなんだ。

シングルは独り身の気軽さで漕いで荒崎をまわり、そのまま小網代の堤防を回ってゴール。曇り空でもまだまだ明るい。日の長さを十分に楽しみながら奥の入江に滑り込んで舟を上げた。前漕ぎの後輩がとっていた GPS ログを確認したら、なんだかんだで50km漕いだ。8:00 出発、18:30 到着、休憩、昼休みコミコミで10時間半。みんなお疲れ様。

江ノ島チャレンジは毎回濃い。10人からいれば何かしら起こる。そういう対応の練習も含めて経験が積めるクラブはありがたいし、何より楽しい。また来年も楽しみ。

2019年6月17日月曜日

20190617 北へ南へ

土日は天気が悪かった。土曜は風と雨。日曜は晴れたけど、とても強い南西風が吹いてアウト。それでも漕ぎたくなる面々はいるもので、出艇記録を見てみると前漕ぎの後輩が日曜に来て、目の前の入江くらいでプラプラして帰ったようだ。気持ちわかる。

一点月曜は晴れて風も落ち着いた予報だったので、お休みをとって三浦にのんびりとでかけた。それでクラブハウスについてみると、カヤックの支度をしている先客がいた。結局前漕ぎの後輩も日曜だけじゃ満足できず、お休みをとって漕ぎに来てた。

天気のタイミングが悪いですよねーと挨拶したら、一足先に後輩が船を出す。北方面、名島まで往復するそうだ。僕は南方面、うねりの入った城ヶ島南側がどんなか見ながら漕いで横瀬島。逆ですねー、湾に戻る頃落ち合えたらいいですねー、と話して見送る。

僕も支度をして舟を出す。しっかり夏の空だけど、空気はまだ乾いていてさっぱりと、本当に気持ちよく漕げる海況。それでさかさか漕いで長津呂崎まできた。三崎の堤防あたりからはうねりとその返し波で舟が上下に揺られるようになる。長津呂崎の中は泡だらけの海が明るいブルーになって気持ちがいい。気をつけて中を抜けて、揺られながら横瀬島まで渡る。

ここまで南からのうねりがはっきりとあったけど、横瀬島にはそんなに波がない。そんなものかと少しがっかりして引き返す。そうしてスズメ島まで折り返したら後輩も北から帰ってきた。

それで、一緒に堤防の中に戻って少し水浴びをしたら、二人とも満足したので戻って舟を上げた。北は名島、南は横瀬島まで、なんとなく二人でそれぞれの持ち場をパトロールした気分だった。

次の週末も漕ぎたい気は満々だけど、また大荒れのパターンとなりそう。まいったまいった。グリーンランドパドルを削って見ようとホームセンターで木を買ったので、漕げなかったらそれを削って気を紛らわそう。

2019年6月9日日曜日

20190609 出張居酒屋

昨日やろうと思っていてつい遊んでしまった残り仕事を片付けに三浦に行く。北東の風がちょいと強めに吹く予報で、もともと遠出のつもりはなかったのでちょうどよい。一日曇りで北風のため気温も上がらず、秋口を想像させるしんみりとした一日だった。小潮。

ちょっとは早起きしてクラブハウスにつく。双眼鏡で沖網代をガン見するとうさぎも立っておらず、まあ漕げなくはないかな。でも昨日遊べたから今日は自艇の仕事を片付けよう。

舟を五分割したあとの処置が問題。二個口になるのだけど、どちらか一つは背中に背負いたい。そうすれば両手が開くから、もう一個を電車に乗せたりなどの処置がやりやすくなる。そう考えて、いろいろロープのからげ方とか試してみたけど、腰ベルトがどうしてもいるとわかる。全部が肩にかかると、30kg の荷重が背骨-腰の接続にかかるわけだから当たり前か。なんとかして腰ベルトで腰に直接負荷をかけないと背骨と腰の付け根が危ない。

それでロープをからげたところにカラビナとD環で腰ベルトを取り付け、背負って歩いてみる。肩がずいぶん軽くなり、これならいい感じ。背負ったままクラブハウスの前をくるくる歩いてみると、目の前の入江にカヤックが入ってくるのが見えた。

こうなると自分がそわそわしてくる。とりあえず二個口にまとめてクラブハウスの中に移し、黄色のポリ艇を準備して自分も入江に浮かぶ。今日は一人かなと思ったら、ちっこい後輩が朝の散歩でとれたての枝豆を買ったので、昼過ぎに持ってきてくれると連絡があった。後輩は漕がないそうだけど。ともあれ、それまでには戻りたい。舟を出したのは11時半。13時に戻っておけばいいかな。

そしてヨットの脇を抜けたらすぐのところにカヤックツアーが一組。軽く挨拶をしてすぎると、その先の堤防手前にさらに大勢のカヤックが。あらら、結構北風の中でもツアーに来てるんだな。こちら側は風裏だからという判断かな。

目の前の大グループは堤防から湾口を渡って南の方に漕いで行った。僕はこれから一時間半分。時間が読みやすいように向かい風の北側に進む。引き返す時間と決めた時間には佃嵐崎までついていたので、ここで一息ついてから追い風でピューっと帰る。

堤防を回り、奥の入江まで入ると五分ほどの余裕があった。ロールで周り倒して舟をあげると後輩が迎えに出てくれた。舟を片付ける間に枝豆を茹でてくれる。ついでに鈴木水産で買ったといって、カンパチの寿司も出てきた。

それをつまみにビールを一缶、海草焼酎磯っ子も少し飲んで、隠岐の道後を一周した話などを聞かせてもらう。話のつながりで壱岐を一周した話や、納沙布岬を回り込んだ話など聞きながら、居酒屋のように楽しく飲み食いできた。ありがとうとお礼を言ってお開きにした。来週はもうちょっと自艇をいじって移動方法のめどをつけたい。それがすぎたら江ノ島ツアーだ。今年はコンコルドかタンデムに乗ろうかな。

2019年6月8日土曜日

20190608 来てみて考える

前日夕方に、土曜18前の強風注意報が三浦西岸に出ていて、南西の風だから漕ぐのは避けたい予報。それでも自艇の艤装や分割時の取り回しとか、ぼちぼちやろうかなと思ってのんびりいこうと思った。結果あまり風も強まらず、晴れ間を縫って思いっきり遊べた。中潮。

土曜のんびり起きた。家の諸々をすませて電車に乗って出かける。朝の予報だと夕方手前で風が弱まっていきそうで、その頃にちょろっとでも浮かべたらいいかな、それまではクラブハウスで陸の作業をしていようと思いながら、電車で携帯をいじる。

そしたらクラブの連絡網で、なんでも先輩が漕ぎに来る宣言をしていた。僕の乗ってる電車の数本前で向かってるようだ。朝起きたら風が弱まる予報に変わっていたから、ひとまずでかけてきたっぽい。車内でクスクス笑いがふと漏れる。

クラブについて剣崎の風をチェックすると、北東寄りの風が吹いていて、これなら近場で波遊びするのに問題なさそう。すでに支度の終わっていた先輩は先に行ってるねと船を担いで漕いで行った。

自分も支度をすませて追っかける。網代崎を見るともう波があるのがわかる。急いで堤防を出て近場に行くと、SUPが二人、サーファーが一人、そこに先輩がカヤックで一人。どれも見慣れた人たちだ。エリアがかぶらないように遊びだす。

波はカヤックにはちょうど良い。遠くから乗せてくれて、崩れずに奥まで届いてくれるので練習にちょうどいい。一本の波の中で、リーンのかけ方をイン、アウトと色々試しながら乗れる。スピードがあるから遠くにパドルを出しても強く水面が押し返し、ほぼ舟が横倒しになってガンネルが水面を切っていく。楽しい。ただパワーが強いから踏ん張る腕もそれなりに疲れる。特に手首。まっすぐ体重を加える場所を探りながら。

先輩も、横に向こうとするカヤックを無理やり抑えようとして最後は波にまけ、二度ほど沈してる。その都度あっさりひょいとロールで戻る。波の間隔があるので波が過ぎてさえしまえばリカバリもたやすい。とても安心して遊べる。

僕も横に向けられて真横に走った鼻先に波が崩れ、横っ腹にその波を真横からもらう。こういう時はブレースしても詮無いことで、素直に巻かれてロールする。

のんびり正午前から出てきたとはいえ、ひっきりなしにスピードのある波で遊ぶと疲れる。そのうちに引き潮いっぱいになり、浅すぎて波が崩れだしたので、疲れたこともあるしここで引き上げとした。雲がすっかり引いた晴れ間の下をのんびりと大回りして漕ぎ、沖網代、荒井浜沖、網代崎と回って舟を上げた。道中お互いの沈を笑い合いながらのんびり漕いで楽しかった。

今日はどうかと思う予報だったけど、蓋を開けてみれば楽しく遊べた。もちろん逆のパターンもあって、来てみたら予報より海況が悪く、予定よりも近場で引き返すこともある。そういう一つ一つの判断を積み上げるのもカヤックの楽しみの一つと思う。それで楽しく考えて帰ってみんなでビールを飲めたら一日いい日。明日も来よう。


2019年6月2日日曜日

20190602 名島往復

釣り人の朝は早い。年食うと起きるのが早い。年をとった釣り人はとっても早い。4時になる前から車がやってきてボートを支度しては釣りに出ていく。その音を聞きながらぬくぬくとクラブハウスで寝続けて、さっぱりと目が覚めて歯を磨く。一日曇りだろう。大潮。

前漕ぎの後輩がくるのに間に合うように朝ごはんを食べ、なんとなく準備を始めておく。NZ先輩、手漕ぎの先輩、早起きの後輩ものんびりと動いてる。水野さんの車はもう出ていった後だった。

そのうちに前漕ぎの後輩とその一番弟子が車でやってきた。前漕ぎの後輩はもう今年に入って 800km 漕いでるそうだ。まだ6月に入ったばかりというのにすごいペース。このまま漕ぐと一年で 2000km 行くなこりゃ。

今日はその後輩がグループのリーダとなってちょっと距離を出す。支度をしながら行く先を名島と聞く。了解です。グループのメンバーは、房総同期、NZ先輩と僕で全部で四人。浮かんだら堤防まで出て先を見る。

風のない相模湾は低い雲と濃い霞でぼんやりしてる。亀城礁が見えてくるまでしばらくかかる。沖に出るとトビウオが飛び出した。丸々太った胴体がしっぽをビビビと震わせしっぽ立ちし、ヒレを張ったらすーっと飛んでいってそのうちポシャんと落ちる。いつみても美味しそうだ。

亀城礁について一休み。今日は50分漕いで10分休むの繰り返し。亀城礁の岩場にはスズメダイの群れがいた。光るような青色が群れてると見栄えがする。NZ先輩はここで折り返して大先輩のツアー組に合流する。またあとでー。

亀城礁の次は直接名島を目指すけど、裕次郎灯台も名島の鳥居も見えるわけが無い。灰色の階調がなんとなく違う岬の一つに決めて、そのちょっと沖を目指して漕いで行く。漁船をさけたり、網を避けたりでまとまりながら漕いで名島についた。途中、ウミスズメを見た。ウミスズメとスズメダイを同時に見れたのは不思議だ。

名島についたら引き返して長者を目指す。途中鮫島の岩場を抜けていくところで知り合いにあった。向こうから、オレンジ色が眩しいカヤックに乗ってグリーンランドパドルを持ったグループが来るなあと思いながら挨拶をしたら、グループの後ろの方で手を振ってくれて気がついた。おー、ご無沙汰、元気そうでなによりー、と声を掛け合ってまたそれぞれ進んでく。こっちのグループはなんだか僕らより華やかな気がする。

房総同期が、そろそろ背中の筋肉がバリバリになってきたといってストレッチをしている。立石まで戻ってちょうど20km 。いいところの筋肉で漕いでるね。長者の砂嘴は浅くて盛り上がり、南側も岩場が出て通り抜けるのが骨なので昼休みは立石にした。

ここまで戻ってれば安心。まだまだ南風も上がる気配がない。今から出れば、大先輩のツアー組に簡単に合流できる。そうやってツルンとした小田和湾を渡って荒崎から沖網代。ここまで来たら、もう少し戻って距離を伸ばすだけ。ついでに釜根をタッチして引き返したら、ちょうど大先輩達が俺の浜から出てくるところに行き会えた。

沖から浜を目指して漕いで行くと、ツアー組の人たちがわらわらと浮かんで来た。そのうちの一人がこちらに向かって漕いできて、少しして止まるとコクピットの中からパーコレーターのポットを出して掲げた。小さい後輩の洋上コーヒーデリバリー、いただきます。

近づいて大先輩のシェラカップを受け取り、コーヒーを注いでもらう。もうだいぶ冷めていてこぼしても危なくない。それだけ浜でのんびりとコーヒータイムをしていたんだろう。このシェラカップはもう買えないやつなのだそうで、海に落としたら大変。気をつけて受け取り、飲み干したらPFDのカラビナにきちんと繋いでおいてから漕ぎ出した。

みんなで一緒に湾内に戻ると、リーダがこれで 38km こいだと教えてくれる。そしたら、せっかく後少しで40kmなのだからと、リーダは房総同期とあと 2km を漕ぎにまた堤防に向かって引き返していった。さすが前漕ぎの師範と弟子だ。この弟子は女性ながらも僕らと一日よく漕いだと思う。これなら、江ノ島往復もシングルで十分やれるんじゃないか。期待が膨らむ。

残りはのんびりと帰り、みんなで舟をあげておしまい。雲は厚かったけど、一日漕ぐ続けてちょうどよい陽気だった。知り合いにも葉山で会えて嬉しかったし、洋上デリバリも美味しかった。何より、人と一緒に思う様一日漕げた。これもクラブ様々だ。来週も楽しく漕ぎに来よう。


2019年6月1日土曜日

20190601 パドルキャップ試し漕ぎ・五年生

この週末はホタルを見にくるメンバーも多いかと思い、夜はクラブハウスに泊まる準備をして三浦に。晴れる予報だったけど、午後は思ったよりも雲が出た。まだ中潮。

そういえば、今日から五年生で、このクラブにはいって丸々四年間漕いだ。卒業する必要なんてないのだから、これからもだらだらと漕いで行くつもり。カヤック楽しい。

ツアー組が出てくる前に、ちょっと立石まで往復しておく。明日は前漕ぎが好きな後輩がくる。一緒に漕ごうかと思ってるけど、ついていけるか心配だから、ちょっと体を試しつつもあんまり疲れないように。

パドルキャップをつけたグリーンランドパドルでさかさか漕いで立石についた。最初はタプンタプンと、パドルを水に入れるたびに水を掻き込んじゃったけど、慣れたらすっと入るようになった。キャップのせいでタプンとしやすくなった気もする。スッと入る幅がすごく狭くなった。でもまあ、使ってるうちにズレて外れちゃうようなこともないし、いっか。

網代崎くらいまで戻ると、諸磯のほうにツアー組が見えた。追いかけて、諸磯灯台の入江でこっそりと交じる。数えると18艇ほど出ていて大船団だ。これなら最近の SUP にも負けてないぞ。お客さんは楽しい人たちで、賑やかに話しながらお昼の休憩場所まで無事に漕いだ。

みんなが浜に上がったので、ちょっとだけ長津呂崎まで一人で折返し。内側の堤防のトンネルを抜けて出たとき、後ろから声をかけられて、振り向くとNZ先輩が抜けて来るところだった。後ろにいたの全然気づいてなかった。一流のカヤッカーは常に視界が広いと大先輩の言葉。とほほ。気をつけよう。

お昼からの帰り道、鳥山をみつけては、スリムな先輩となんでもやる先輩がダッシュで突っこんでいく。僕らが途中でお茶をしに上がった時も、沖のキラキラした中を行ったり来たりしてずっとやってた。あの距離を足したら、きっとずいぶん遠くまで漕いでることになると思うな。

その夜は、お客さんは先に帰ったけど、残ったメンバーでお酒を飲んでホタルを見に行った。配達の途中の WFK 水野さんも加わって、過去のご経験や、WFK の設計の話など、いろいろ聞かせてもらいながら楽しくお酒を飲んだ。水野さんが寝たあとも、寝酒を最後に一杯と言ってからメンバーだけでだらだらと過ごし、真夜中をちょっとだけ過ぎて寝た。明日は前漕ぎの後輩とその一番弟子が朝からくる。それを迎えて一緒に漕ぐぞー。気合を入れてぐっすりと寝た。