小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年6月23日日曜日

20190623 江ノ島の裏側

今日はクラブで小網代-江ノ島往復ツアー。土曜は夏至の日。一年で一番昼の長い時期をフルに活かした年に一度の距離漕ぎイベント。行きは江ノ島にまっすぐ沖を漕ぎ、帰りは岸べたで風景を楽しみながら漕いで45km。

予想された天気は雨が降るかなと思わせながら、なんだかんだで一日曇り、風も吹かず絶好の海況だった。

この日は集合が早い。始発で動いてクラブハウスにつくと、車で先についてる人がちらほら。さらには昨夜から泊まってすでにソロで安房崎に往復にでかけた人もいる。レジェンド先輩。これから45km 漕ぐのに、その前に15kmほど足しておくという発想はなかった。

支度をしているとレジェンド先輩が帰ってきた。これで自艇は片付け、今日は四人乗りに乗るそうだ。まあ、そうじゃなきゃ安房崎行かないよね。僕も今回は四人乗り要員。

四人乗りのカヤック、コンコルドを組み立て、スタート前の集合写真をみんなで撮る。総勢11人。コンコルドのメンバーは前からちっこい後輩、僕、レジェンド先輩、大先輩と決まる。大先輩の出発前ミーティングで、「スピード勝負ではありませんから、コンコルドを先頭に、ペースを守って参りましょう。50分漕いで10分休みます。」と釘が刺される。

目標は時速6kmをキープして漕ぐこと。このペースで50分漕げば 5km 進み、10分休める。つまり、休み込みで時速5kmを繰り返していく。もちろん風や流れで影響を受けるけど、無風、静水であれば延々と漕ぎ続けられるペース。

それでは気張ってまいりましょう。鈍い色の海に11名8艇が浮かぶ。漕ぎ始めてすぐに、コンコルドのやばさに気がつく。普通に漕いじゃだめだ。スピードが出すぎて、シングルが45km漕ぐペースになれない。

パドルが水を掴まないようにしないといけない。ブレードを水にいれたら、下の手の重みで自然に沈んで行く程度にして、それ以上は水を掴まないようにゆっくりとパドルを送って早めに水から抜く。これが地味に疲れる。上の手に体重をかけちゃうとパドルに力が加わってしまうので、上の手は宙吊りをキープ。体もできるだけ捻らず、要するに手漕ぎだけで漕がなくてはいけない。


漕ぎ始めて一時間もしないのに肩が凝ってくる。肘や手首も軋んでくる気がする。これじゃ全行程もたなそうだから漕ぎ方を工夫し、上の手の肘を落としてパドルを下から支えると楽になった。

そうしたらあとは鼻歌。コンコルドは楽ちんでペースを守り、淡々と休憩を繰り返して江ノ島についた。


江ノ島を南側から回って大橋のたもとに上陸したらお昼ご飯を食べる。みんなの調子も上々、元気元気。コンコルドのメンバーも変更なく復路出発。そしたら、僕らから離れて浮かんでいたシーカヤックが、グルングルンと連続でロールし始めた。どこにも好きな人はいるもんだねーと話しながら鎌倉高校駅の前を漕いでいく。この日はうねりも入っていてサーファーがいっぱい。その切れ目が大きく空いたところを狙って、なんでもやる先輩が一本乗って帰ってきた。

ツルツルの海面を同じペースでたんたんと漕いで大崎につく。グループは縦に伸びたり縮んだりしながら、ここまでみんなしっかりとペースを守って漕げてきた。そろそろ30km超えるあたり。

大崎では SUP もサーファーもいないスペースが大きく空いていたので、コンコルドで波乗りしようと突っ込んでみた。大きいやつに乗ろうとする後ろ二人と、小さめのやつで安全に漕ぎたい前の二人でうまく噛み合わず、微妙な波乗りになってしまった。それでもバウがシャーッと波を切ってバウの後輩がひゃーっと声を上げた。

見ていた何人かも波乗りをして気が済んだら長者ヶ崎まで行って三時のおやつ上陸。といっても三時は過ぎていたけど。ここからが魔の時間帯。長者の出発は 4:15。コンコルドのメンツは変更なしで佐島を目指して漕いで行く。佐島についてちょっとへこたれた人もいたけど問題なし。日没のペースを念頭に入れて、念の為に水上でコンコルドとメンツを入れ替える。

僕がシングルに移り、パワーが落ちた人が一人コンコルドへ。こういうこともあろうかとコンコルドで楽をしておいた。安全に追い込めるよう計画してある。なんていいクラブなんだ。

シングルは独り身の気軽さで漕いで荒崎をまわり、そのまま小網代の堤防を回ってゴール。曇り空でもまだまだ明るい。日の長さを十分に楽しみながら奥の入江に滑り込んで舟を上げた。前漕ぎの後輩がとっていた GPS ログを確認したら、なんだかんだで50km漕いだ。8:00 出発、18:30 到着、休憩、昼休みコミコミで10時間半。みんなお疲れ様。

江ノ島チャレンジは毎回濃い。10人からいれば何かしら起こる。そういう対応の練習も含めて経験が積めるクラブはありがたいし、何より楽しい。また来年も楽しみ。

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