去年あたりから、木のパドルを自分で作り始めて、そのために木工クラブにも入った。一本つながったやつは、それなりに自分に気に入った重さのものができてずっと使っているのだけど、やっぱり大先輩のツアーで漕ぐ時など、分割できるパドルでないと不便なこともある。
それで、分割するのにいい方法はないかなと見回してみれば、継手という、木を継げる技法がそれこそたくさんでてくる。中でも、金輪継ぎというのが一番良さそうだと目星をつけた。
とはいえ、いきなり作るのは自信がないので、端材などを使って何回か細工の練習をしてみた。まだまだ隙間があって不細工なのだけど、それでもようやく実際のパドルで試しても良いくらいにはなってきたのが今年の始めくらい。それで、よし、実際にパドルを拵えるぞ、と思ったら、急に世の中が動きづらくなってきたのが春の初め。木工クラブの年齢層は、うちのカヤッククラブよりもさらに高め。だからとても心配で行きづらかった。
それでもようやく世の中が落ち着いたなと思った梅雨の頃、預けてあった米ヒバの木に線を引いて金輪継ぎの細工を終え、パドルの部分を整え始めた。
それがようやく形になり、先週は大雑把な削りの段階だったけど、まずは漕いで見たら普通に折れずに漕げた。負荷がかかるロングロールも問題なし。ただ、パドルに頼るロングロールに耐えられるかは未知数。
まずは自分で試してみて問題なさそうだったので、最後まで削り込んでひとまず完成。自分の狙いよりも軽くできてしまったけど仕方がない。試作だし、自由に使ってもらえるようにクラブに置いて、みんなにどんどん負荷をかけて貰おう。折れるかしれないから、普段よりスペアを一本多めにお願いしよう。
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