ゆっくりとした支度で薄い舟を出して浮かぶ。網代崎には意外なうねりが入っているのを見ながら堤防を回り込む。
これからの季節を感じさせる北風に漕ぎ進む。荒崎から先はまた着いてから考えるにしろ、海況が許せば長者までは漕げるだろうか。
北に進みながら沖を見ると、まだ北東の風が強いのに、岸から離れて SUP が二人行く。怖くないのかな、もう少し岸によればいいのにと気になりながら漕いだ。
小田和湾を見渡して、行くと決める。向かい風を調子よく漕いで長者までついた。網代崎で感じたうねりは道中ずっとあり、長者では乗りやすそうな波になって沖から繰りかえしやってきてた。
いそいそとヘルメットをかぶろうと首周りに手を回してまず沈。ありゃりゃ。気を取り直して波に向かう。ようやくこの舟で乗れる波、乗れない波がわかってきた気がする。
何度かひっくり返されて、崩れ波を越えるのにもロールして、実践の試しは十分に繰り返す。そのうち長く走りすぎ、浅くなったところまでついつい引っ張ってしまったところで波が立ち上がり、波のてっぺんからの落ち込みでバウを沈めてしまう。それでバウを底に引っ掛けて前転したところで潮時とした。
長者の砂嘴に舟を上げてお昼ごはん。帰り道はのんびりと岸べたで、小田和湾も奥の方まで岸べたで帰った。この頃には北風はだいぶ落ちて舟はしずかに滑るように進み、まだ日のあるうちに小網代の入り江に滑り込んで舟を上げた。
クラブからの帰り道、落ち着いたヨットの群れを眺めながらとことこ歩いた。新しい薄い舟で一通りやられて、これで馴らしがおわったかな。
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