クラブの掲示板に、朝だけでもロールの練習をすると言う後輩の書き込みがあった。良いじゃないですかと意気込んで、クラブで待ち構えるつもりで朝から三浦にでかける。
さすがにまだ誰もいないので、まずは一通り回ってこようと薄い舟を支度して漕ぎに出る。波遊びができるポイントをいくつか周り、しっかりと濡れてこちらの準備は万端で入江に戻ってみた。
トイレがてらクラブハウスに行くと、ずいぶんと華やかな感じのツアー組が準備をしている。ちょっと風はあるけどだんだん落ちる方向だし、雲ひとつなくて暖かな日差しが最高だ。良い日ですよねと挨拶しながらオサレ同期のところにいくと、ロール練習を書き込んだ後輩は来れなくなったと教えてくれた。ありゃりゃ。
まあしょうがないかと、ツアー組にくっついて漕ぐことにして一緒に出かける。まだまだ北東の風が強い時間で、追い風にビュンビュンのって諸磯を抜け、黒鯛込を過ぎ、二町谷の階段で舟をあげて昼ごはんにした。日差しはあっても、服が完全に濡れていると風がとても寒い。乾いたインナーに着替えようと上半身裸になると、濡れた服を着ているより全然暖かい。皮膚って水を吸わないし、すぐ乾くから、動物の皮ってすごいなあ。まあ、馬鹿な感想を言っていないで、もう上半身はドライを着る時期だな。
準備どおりに着替えてみんなが昼ごはんを食べている東屋に行くと、なぜが大先輩は地べたに正座してみんなと話していた。なんかの罰ゲームみたくも見えるけど、大先輩はすごく落ち着いて居心地が良さそうだった。
昼が終わったら、弱り始めた北からの向かい風を漕いでまた諸磯を抜けて油壺で休憩のあと、三戸浜手前のいつもの浜に上がり、みんなでのんびりとする。今日は雲ひとつないので夕焼けに期待をして、日が伊豆半島近くに降りてくるまで気ままに話した。いよいよなタイミングで舟を出し、空のグラデーションを深めつつ太陽が陸に沈むのを海の上で見送った。
秋の暮れは足がはやいから、それに合わせて手も動かして入江に戻って舟をあげた。
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