自分も薄い舟をだして支度をし、入り江に浮かぶ。前は長者に行ったので、今日は南に行こうか。風は一日穏やかな予報、どこでも行けそうだ。
網代崎はそれほどでもなかったのに、諸磯を越えるとうねりが入る。ありゃりゃと思いながら三崎の堤防を回ると結構いかつい。沖には漁船も数多く浮かび、久しぶりに晴れたと趣味人が、いろんな舟に乗って海に出てきてる。カヤックもその一味。
沖からの引き波にバウを三連、四連と刺し通しながら釜根を過ぎ長津呂崎の岩場を抜けるところで横瀬島からの帰りの先輩とすれ違う。なんでも朝はもっとうねりが入ってたらしい。しびれるね。
さらに進んで馬の背あたりでは、向かいからくるカヤックが2つ見えた。ファルトとスキンカヤックだ。
伝統的な木組みに布をかぶせたスキンカヤックはずっと気になっていて、自分でも作ってみたいと思っていた。なので、今までも何度か見かけたこのカヤック、よし、と思い切って近寄って声をかけた。
快く挨拶を返してくれたので、いろいろ話を聞かせてもらいながら、近くの浜で一緒に舟を上げ、不躾な質問をいくつもしてお時間をいただいた。実際に使っている人の経験談はありがたい。
お二人の予定の邪魔にならないようにとある程度でお礼をいい、自分は大先輩のツアー組に合流するために荒崎方面に向かった。
途中諸磯で少し寄り道して波遊び。灯台の入り江には浜いっぱいにカヤックが上がり、レース系の舟なども出入りしてにぎやかだ。そこにさらに別のカヤックグループが北からやってきて、浜がいっぱいなのを見てそのまま南に抜けていった。片手ですまない数のグループを複数見るなんてシーカヤックでは珍しい。土曜の寒い雨のあと、雨後のなんとやらだけど、それも納得の良い海況。
それで佃まだ北上するけど、肝心の大先輩のグループは見当たらない。とりあえず正午近くまでは佃で南北を見張ってぷかぷかしていたら、そのうち南にカヤックがつぶつぶと見えてきたので寄っていったらやっぱり大先輩のグループだった。
合流したらあとはのんびりと一緒に漕いで、休憩をはさみつつ休日の三浦を茜色の夕焼けまで楽しんで舟を上げた。
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