週末用事があって漕げないなあと思っていたら、都合よく平日に隙間ができるもので、できるだけ早起きして出かける。
クラブハウスから見る富士山はとても珍しい縦縞模様をしていた。
夕方から風があがりそうなので、午後一には近場に戻っておくつもりで少し距離を出す。軽い追い風にのって快調に南方面へと漕いでいく。剱崎の水路で折り返しに決めて、往路は寄り道せずにまっすぐ安房崎から横瀬島をかすめて剱崎の水路に入って一休み。
予定より少し早くこれたので、帰りはのんびりと岸ベタで戻り、盗人狩りや宮川のハーバーでも少しパドルの手を止める。たっぷりの日差しが綺麗な潮を差し通してどこを漕いでいても底まで見える。汗をとめてくれる程度の風も心地いい。
最高だなあと思いながら安房崎にとりついたら、目の前をカヤックが横瀬島方面に進んでいく。あれ、と思ったら、向こうがパドルをあげてくれて、レジェンド先輩だった。きっと横瀬島往復だろう。
自分は諸磯まで漕ぎ戻って浜で昼休み。そのうち先輩が戻ってくるだろうと思って、三崎の堤防の方にちらちらと休みながら首を伸ばす。浜の反対側では素潜りをおえた女性二人組がウェットを着替えて焚き火で暖をとっていた。うちの一人が流木を拾いがてら声をかけてくれてこちらも挨拶を返す。
そのうち先輩が戻ってきたので舟をあわせ、網代崎まで一緒に漕ぐ。先輩はまだご飯を食べていない。腹が減ったし、これで帰ると言うので別れ、僕は風がまだ吹いてこないので沖網代、佃とちょっと足を伸ばしてから帰った。
結局風があがらなかったので思ったよりも距離を漕げたし、ポカポカで過ごせて良い日和。帰る頃には富士山の縦縞もだいぶとけて薄くなってた。今年もあと少し。気を抜かずに漕ぎ抜きましょう。
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