季節の移り変わりはこんな時勢でも変わらないけれど、年の区切りは人との関わりだなと思う。その年のよしなしごとを馬鹿笑いのお酒で流してさっぱりする。そういう場の役割をあらためて実感する年だった。
今日は暖かになる予報だけど、朝の冷え込みは冬本番で、朝の入り江はモヤでいっぱいだ。指先を温めながら薄い舟を支度する。筋トレ後輩もやってきて、日の上がりきった入り江に一緒に浮かぶ。
先日は長者にパドルを買いに行ったので、今日は南方面、剱埼を目指す。今日も随分良い海況。行きはさかさかと漕いでいく。今日は海もにぎやか。ファルトやウッドカヤックなどとすれ違った。
剣崎の水路に入り一休み。昼には近場に戻っておきたいのですぐに折り返し、岸寄りにのんびりと漕いでいく。安房崎でリジッドカヤックがいたと思ったら大食いの後輩で一緒になる。馬の背沖でもう一艇と思ったら今度は洋物の先輩。皆さん、今年もお世話になりなした。期せずに挨拶ができた。
四人で凪の海を漕ぎ戻る。ここのところ潮が澄んで綺麗。前を向いて漕ぐ視界に砂底と岩場が交互に色を変える。それで諸磯、網代崎を過ぎて浜に昼飯にあがった。
洋物先輩と大食い後輩はまだ漕ぎ足りないと見えて、昼ごはんのあと北に漕ぎ出していった。筋トレ後輩は昼過ぎの砂浜でいびきを出し始めた。
まるで4月のような昼下がり、まだ陽射しの力があるうちに、水につかる練習をする。パドルを肩に担いだり、後ろから前にパドルを回したりと、澄んだ潮を十分に気持ちに染み込ませる。沈脱から馬乗りレスキューを成功させて仕上げ。浜に上がって服を乾かしながら、後輩のいびきをのんびり聞いて年が過ぎてゆく。沖をかなりの数のカヤックが北に動いていった。
最後に一人、房総同期がやってきて一年のしめくくりに挨拶。一緒に入り江に戻って舟を上げた。さすがにこれで漕ぎ納め。またすぐ漕ぐとはいえ、人の身でラインをまた一つ越える。新しい年もよろしく。
0 件のコメント:
コメントを投稿