小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2014年10月26日日曜日

20141025: 多摩川 丸子橋上流 - 玉堤手前

20141025 地図ログ: 気温:21℃ 水位:2.26m(田園調布上) 風:3m/s 水温:触って冷たさを感じない 服装:長袖ウェット+薄いウィンブレ+ネオプレーンソックス

出艇

新丸子駅から神奈川側の河原にでました。出艇場所は調布取水堰の上流。この水位では玉砂利が幅10mくらいはあり、川の深さもゆるやかに深くなっていくので、舟を出しやすかった。水の流れもゆるやかで、神奈川岸を上って行く分には楽々上れた。
 地図ログ:出艇場所

帰り道はあまり堰に近づきたくないので、取水所の手前の塔が東京岸に見えてきたら神奈川岸の河原にさっさと上がろう。
地図ログ: 帰りのゴールライン

泥岩

神奈川岸を上がっていくと、大きな泥岩の川床があることに気づく。和泉多摩川付近のものと同じものようです。この泥岩が神奈川岸ぎりぎりまで広がり、水深が随分浅い。舟が乗り上げそうで、避けて上がらなくては。ただし、神奈川岸ギリギリは、護岸とせり上がる川底の間に幅2mくらいの水路のように深くなっており、左のパドルを護岸に、右のパドルを川底にこすりながら上がっていくことができた。

泥岩地帯を抜ける、川が左右から合流している箇所にでる。神奈川側の流れは瀞場になり、泥の川底で深さもある。東京側の流れは砂利の川底で、中洲の岸から緩やかに深くなっている。

分かれ道1-神奈川側へ

神奈川側の流れは瀞場の先へ上って行くと浅い瀬が始まり流れが強い。一段目の瀬は漕ぎ上がれるが、二段目の瀬は流れの強さに加え、舟が乗り上げるくらい浅いので進むのを断念。舟を担ぐにしても、東京側の流れのほうが短く済みそう。
地図ログ: 上がれない瀬1

瀞場は良い感じ。水の味さえ気にしなければ、静水でのロール練習ができそう。このあたりはどのくらい水が綺麗なんだろう。くるくると瀞場を回っていたら、日の当たる浅い川底に点々のついた細長い魚をみつけた。舟が寄ってもじっとしていたのでよく見れた。長さは50cmくらい。あとで調べてみたらカルムチーという雷魚の仲間のようだ。たくさんいるらしい。もうカメラを用意して戻ったけれどもういなかった。気持ちジャングルクルーズ。
地図ログ: 瀞場1

分かれ道1-東京側へ

瀞場を出て東京側の流れに入る。中洲側は広く浅い砂利の川底が広がり、流れも緩いので、舟を乗り上げるのだけ気をつければさくさく上がれる。逆に、東京岸は深さもあり流れも早い。釣り人が長く糸を出しているので気をつけたいところ。


分かれ道2 - 玉堤でどんづまり

東京岸に水門が見えてくると、また川が左右から合流する箇所にくる。水門がちょうど玉堤と田園調布の境界になっている。左右の流れはどちらも瀬となっており、水深が浅いので舟で越すのは無理だった。頑張って上がってみても、一生懸命漕いでいるとパドルが底に当たり跳ね返されるので力が入らない。此処から先は舟を一度担がないと無理のよう。今回はここまで。次回舟を担いで先を目指すなら、水門近くの中洲の先端に舟を揚げるのが良さそうだ。

2014年10月13日月曜日

20141011: 多摩川 丸子橋川下 進水式


20141011 地図ログ: 気温:23.5 水位:1.92m(田園調布下) 風:4m/s 水温:触って冷たさを感じない程度 服装:長袖ウェット上+ネオプレーンソックス

川に向かう

カヤックを背負ってでかけます。Oru Kayak は 12kg なので、自分の自転車の輪行と重さは同じ感じ。自転車より少し幅の厚みがありますが、ほぼ輪行です。ただし、自転車と違ってパドルやらライフジャケット(PFD)やらありますので、その他の小物が割りとかさばります。輪行バッグを持ちつつ、スキーに出かける、と思うとわりとしっくりきます。日帰りであれば、一切合財を一人で背負って電車にのって出かけられます。ただ、これは Oru だからで、骨組みの折りたたみカヤックはこれの倍くらいの重さになるはず。それだとカートが欲しくなりますね。

川についた

多摩川駅まで電車にのって、駅から歩いて15分くらいのこの場所にきました。東京側、丸子橋の少し下流になります。この時の水位は調布取水堰(下)の記録で1.92m (2014/Oct/11 11am)でした。河川敷の芝生から、藪の間の踏み分けた道を見つけて川岸にでます。階段になっているので、水位によらず乗り降りしやすいです。神奈川側にも似たような場所や、砂利の州になっている場所もあるのですが、生活の場としている方も多くおられます。東京側は釣り人くらいなので気軽でした。

芝生の上で Oru を組み立てます。ついでに、自然の中でちゃちゃっと着替えました。逆に子供のほうが周囲を気にしてました。冬だと少し寒いかな。いい方法を考えないと行けないですね。

まずは浮かべてみる

この堰までは潮の満ち引きの影響を受けます。大潮の時は、水位が2.6m近くまであがることもあり、上下幅は1mほどにもなります。河口からは13kmほどある場所なのですが、海の影響を受けるのですね。この時の1.92mというのは、干潮になった時で、川の流れも一番早くなります。逆に満潮に向けては川の流れが緩くなります。岸辺を流されていく木の枝などを見ると、20ないし40cm/s くらいで流れてたように感じました。

いきなり乗るのは怖いので、まずは舟だけを流れに沿って浮かべて見ました。手で掴んだ舳先を川上に向け、舟をおきました。意外と舟を引く手応えは軽く、水は舟をおいてすり抜けるように流れていきます。手をぱっと離しても、舟はそのままプカプカ浮いています。少し気が軽くなりました。

いよいよ乗る

初めて Oru で水の上です。しかも、川は初めてです。緩いとはいえ流れがあります。櫂でそっと押し出して岸の緩い流れに出る瞬間、ちょっとフラっとしました。いつもツアーで借りて乗る二人乗りのものとは違う感触なので少しびっくりしましたが、櫂を軽く入れるとすぐに気持ちが落ち着きました。

もう少しと櫂を長くいれると、舳先が少し外を向いていたものですから、川の真ん中にすーっと出ていきます。おお、怖い怖い。それでも、舳先を岸に向ければ逆に戻ってきます。まずはその場でとどまって、岸に付かず離れず、なれるまで数分漕いでみました。とはいっても、岸のそばは水の流れが弱く (エディと呼ばれる)、舳先の向きを変える程度の漕ぎです。それ以上だとどんどん川を上がってしまいます。50mくらい上がったら、リバースして後ろ向きに戻ったり、行ったり来たりをして子供に交代しました。


子供の場合は、舳先が川の真ん中を向いて誤って出て行ってしまったら怖いなと思ったので、最初の行ったり来たりは舳先にロープを結び、川岸で僕がそれをつかんで乗せました。いざという時に少し舳先を岸に引けば、すっと戻ってくるはずです。

もちろん杞憂に終わり、子供のほうが簡単に漕ぎ上がり、下る時も舟の向きを狭いところで上手にかえて、エディの中だけでくるくる川を上り下りしました。

川を渡る

緩い流れをまっすぐ上り下りするのはできるようになったので、いよいよ川の中洲を目指そうと思いました。でもその前にお昼ごはんを食べます。お湯を沸かしてカップラーメンです。二人ともシーフードヌードルです。しばらくはカップラーメンが続くと思います。これから寒くなりますし、おいしいですよね。

昼食の始末をして、いよいよ中洲を目指します。フェリーグライド (*)で真横にいければと思って、岸の緩い流れから本流の早い流れに出てみます。流れが早過ぎたら、流されながら岸に舳先を戻して帰ってくればいいという目論見です。斜めに進んでいき、いざ本流にでる時に舟がフラフラっと揺れましたが、そのまま漕ぎ進んで本流にでました。そのまま舟をまっすぐに川上に向け、岸から見て止まって見えるようにしばらく漕いでみました。それで自信がつきました。うちの子供であれば、きちんと流されずにすみそうでもあります。

もう一度舳先を中洲よりに向け、じわじわと寄って行きました。気づけば川底に玉砂利が見え始め、中洲の岸辺についていました。櫂を入れると砂利に当たるけれど、舟底はこすらないくらいの深さ。それが周りに広がっていました。流れも緩いので、本流の真ん中を漕ぐよりもこちらの方が安心できるのかもしれません。

中洲周りの様子を見たあと、戻りで流される分を稼ぐために、緩い流れを上流に漕いでから、岸に舳先を向けてまた本流に乗り込みました。戻りは、行きと違って少し焦ったのか、舟を岸にまっすぐに向けすぎて、少し流されるのが早かったと思います。また、本流の流れを横から受けて、舟がふらつきました。こういう時は、下流側に少し舟を傾けて(上流側の腰をつぶしてスキーのくの字姿勢で)漕ぐと、舟が安定するそうです。

岸に戻り、子供には、もし落ちたら舟をすてて岸に向かって斜めに流されて来るよう伝え、思い切って中洲まで行かせました。うまくフェリーグライドをして下流に流されずに中洲につき、戻ってくるときは斜めに漕ぎ上がって戻ってこれたので一安心です。中洲のすぐ際で舟を止めて何をしているのかと思ったら、水切りに良さそうな石を探して幾つも持って帰ってきました。これは、夕方舟をたたんだあと、二人で投げて遊びました。

中洲を往復できたので、もう少し本流を相手にして練習してみようと思いました。真ん中を漕ぎ上がって、丸子橋をくぐって見ようと思ったのです。まずは東京側 (写真右手)の流れを漕ぎました。あまりぐいぐい漕ぐ感じではないですが、それでも少しずつ流れに逆らって上がっていけました。ただ、橋桁には近づいてはいけません。特に、下流側から上がっていくと、流れが遅くなっているのが見えるので良さそうに思えますが、逆に舟を引き寄せる力が働きます。思ったほど近づいてはいなかったのですが、それでも舟を引き寄せられる感じがする瞬間がありました。子供にも、橋桁には絶対に近づかないように伝えました。

その後は、中洲の向こう側、神奈川側の本流も漕ぎ上がってみたのですが、こちらの方が流れが早いようでした。中洲の下流側から橋に近づくまで、さらに時間がかかりました。橋桁には近づきたくなかったので、そのまま橋の手前で中洲の脇に戻りました。繰り返しますが、橋桁には近づかないようにしようと思いました。

一日終えて

橋に近づかないことを肝に命じて、中洲の近くで遊ぶには安心できると思いました。駅からも近いし、いろんな水位で舟をだしやすいし、その面でもいいです。ただ、中洲がある分、両側の本流が深く流れが早いと思うので、中洲に渡る時に安心して本流に出入りできる技術があることが前提です。これは、川で漕ぐ上での必須技術なので、岸からの出入りだけを繰り返してしっかり練習すればいいですね。やはり、海とは違い、常に流れがある環境は気をつけなくてはいけないことがまたあると感じました。

最後に、決めておいた指標での評価:
  • 水温: ◯ (まだ冬じゃないからね)
  • 足がつく場所: ◯ (中洲、水位 1.92m)
  • 下流の障害物: ◯ (次の新幹線の橋を過ぎればしばらくない)
  • 岸辺の移動: ◎




2014年10月5日日曜日

初めての多摩川 事故に備えて

真冬の川で30分耐える

はじめてのことづくしです。川で漕ぐのはじめて、冬に漕ぐのはじめて、なによりもガイド無しです。なので、とても心配です。こわいので、できるだけ最悪のケースを考えて準備したいと思いました。カヤックの最悪といえば、やはり船がひっくり返る、つまり「沈(チン)する」ことだと思います。そして、船に再度戻る (再上艇といいます) ことができず、水中で低体温症になって動けなくなり、さようなら、というのが鉄板です。

多摩川の冬の水温をみると、日野橋より下流においては最低水温で10℃以下にはならなそうです (報告16号 + 多摩川の...研究)。10℃であれば、低体温症で意識を失うまで30分 (アクアビーチ)。その上で、この時間をさらに長くするためにウェットスーツを着ることにしました。

また、濡れて上がった場合に岸で体を温めるために、全身がくるまれる毛布と、救急のアルミシートは持っていった方が良いでしょう。アウトドアが好きな人は、お湯を沸かす道具も持っているでしょうから、それで湯たんぽを準備してもいいと思います。湯たんぽは、首の付根、脇の下、股間などの静脈にあてるようにしましょう。その上で、できるだけ早く救急車を呼べるよう、携帯も岸の人が準備しておきましょう。

さて、沈して水中にいても30分は確保しました。この時間で何ができるか考えます。大きく分けて、もう一度漕げる状態に戻るか戻らないかの分かれ道です。

船に戻る

ひっくり返った船に座ったままの状態で、さらにもう半回転船をひっくり返して元に戻ることをロールといいます。カヤックの由来であるエスキモーの人たちにとって、極寒で生き抜く必須テクニック、というのがうなづけます。しかし、僕も子供もロールができないので、これは論外。来シーズンにはと思っていますが今はまだです。

次に、再上艇という方法もあります。船に入った水をポンプで抜く時間が必要ですが、これならやった事があるのでビルジポンプをきちんと載せておきます。

船に戻らない

次に、船に戻らない方法を考えます。もちろん、船に手が届けばよじ登って上半身だけでも水から上げることで体温の低下を下げられます。しかし、船が流れてしまって届かない時には、無理に船に泳ぎ着くことで体温を下げるのは意味がありません。船は捨てましょう。

まずは岸に流れ着くのを待つ方法です。ウェットスーツを着ていれば、すこし泳ぐくらいでひどく体温が下がることもないでしょう。流されながら岸に向かって無理のない範囲で泳げれば、早く岸に戻れることになります。また、足のつくところにつけば、立ち上がって水から上がることができます。ただし、流れた先にすぐ堤などがあったりすると危ないので、堤からは上流に十分離れておきたいです。

もちろん、流されているだけで岸につけなかったらお話になりませんから、スローイングロープを岸から投げて、それで岸にたぐり寄せる方法も考えました。この場合、自分がどこまで投げられるか、きちんと近くに投げられるか、予め練習しておかなくてはいけません。実際の使い方については、Landsのページがわかりやすいです。特に、使用時の注意点などはよく読む必要があります。

まずは漕ぐ前にロープを投げて遊んでみようと思います。また、川にいる側にロープを掴んでもらわないといけないので、意識があって体が動くうちに、迅速に投げる必要があります。さらに、握力のない子供でもやれるように、PFDのクイックリリースにカラビナをつけておこうと思います。しかし、ロープを体に固定するのは大変危険なので、これも注意が必要です (後述)。

しかし、子供が初めての場所で漕ぎだす時だけは、ロープを結んで漕ぎだすことを検討しようと思います。ロープが届く範囲で一度漕がせて、感触をつかんだら外そうと思います。

最後に一点スローイングロープについて注意点。助ける方も、助けられる方も、ロープの輪などで体に固定するのは大変危険です。ロープの輪に手を通した場合、流れに引き絞られて抜けなくなる等の可能性があるからです。特に、流れの早い川ではそうだと思います。しかし、ロープを持つ握力すらない状態になってはその先の時間がありません。すぐにでもカラビナでロープを固定して岸まで引き戻そうと思います。

まとめると

安全対策としての準備
  • 最低でもウェットスーツ + PFD (ライフジャケット) を着る
  • 濡れて上がった時のために、毛布、アルミシート、あったかいお湯と湯たんぽ
  • かならず一人岸にいてカヤックを見張る、何かあったら救急に電話
  • スローイングロープを持参して投げる練習をする
  • PFDにカラビナをつけ、ロープを引っ掛ける練習をする (握力がなくなった場合に備えて)
救助の選択肢 (A=やれそう, B=まあまあ, C=無理)
  • C: ロール
  • B: 再上艇
  • A: 岸に流れるのを待つ
  • A: ロープを投げてたぐり寄せる
  • A: ロープを体に結んで船に乗る (初めての場所ではやります)
  • A: 119に通報する
前準備としては、この程度でしょうか。今後は次の4つを指標として、多摩川のポイントをこのブログでご報告していけたらなと思います。
  • できるだけ水が温かいところ (日野橋より上流では水温が低め、調布取水所より下流では水温が高め)
  • 足がつく深さが長く広く続くところ
  • 堤からは十分に上流に離れているところ
  • 岸にいる人がカヤックと一緒に川べりを移動しやすいところ

参考にしたサイト

Oru Kayak 注意点

Oru Kayak は良いものだと思っていますが、やはりしっかりしたリジッドなカヤックとは違います。
気をつけておいたらいいなと思った点を整理しておきます。

1. バルクヘッド (隔壁)と浮力体

バルクヘッド (bulkhead) というのは、船体を横に仕切る隔壁で、多くの場合はコックピットの前後にそれぞれ隔壁があります。これで船全体を3つの部分 (船首、コックピット、船尾)に分割しています。Oru Kayak も同様で、2つの隔壁があります。

リジッドなシーカヤックの場合であれば、この隔壁が密閉されていて水をとおさないので、水はコックピット部分にとどまり、船首、船尾側の密閉された部分の空気は維持され船は沈みません。

ですが、Oru Kayak ではこの隔壁が密閉されていません。船体が潰れないように補強するのが主目的で、船体と隔壁には隙間がありますそもそも、折りたたみの際に隔壁は取り外せるようになっているのです。なので、コックピットから水が入ると、隔壁の隙間を通って、船首、船尾部分にも水が入っていってしまいます。

なので、Oru Kayak では水が入った時でも浮力が保たれるよう、浮輪のような空気を入れたものを入れたほうが良いです。浮力体と呼ばれています。これは折りたたみカヤック一般に言えることで、Oru Kayak に限ったことではありません。なので様々な種類のものから選べます。

浮力体
サウスウィンドより
浮力体のサイズですが、写真にある右から2番目のサイズ、M サイズをサウスウィンドさんで購入しました。Oru Kayak の場合は、船首・船尾部分にお折り返しがあるので、M サイズだと少し長過ぎます。しかし、Sサイズでは逆に空気を一杯にいれても隙間が残って心配です。Mサイズでゆるめに空気を入れたあと、とんがった方をつぶしながら使うことにしました。

船首と船尾で、浮力体が入るサイズが異なるカヤックもありますが (足を伸ばす分、船首部分が小さい)、Oru Kayak の場合は隔壁の位置は前後に対称なのでどちらも同じサイズです。

2. バックルを引っぱりあげないように

船体の合わせ目は真ん中の山の高い部分でくっつくのですが、それを左右から引き締めるバックルとベルトが何組かついています。このベルトを締めるときに、留め具そばのベルトを上に引いてしまうと、留め具がスポンと抜けてしまいやすいです。特に、最後に締めあげるためにベルトを引くときやってしまいやすいです。合わせ目を締めあげる時は、尾根部分を下に押し込みながら、ベルトを船体の面に沿って引きしぼるのがいいです。以上、マニュアルにある注意書きにありました。他にも船体やシートの板に固定された留め具があるので、上に引っ張らないよう注意したいと思いました。

3. スプレースカート

Oru Kayak のコックピットにはしっかりしたコーミングがあるので、既製のスプレースカートをつけられます。ただ、コックピットのサイズはカヤックにより違うので、お店でスカートを買うときには、41cm x 76cm と伝えれば適切なサイズのスカートを見繕ってくれると思います。


Oru Kayak 届いた! 早速あけてみる

Oru Kayak 届きました! ウェブサイトでポチッと購入してから、9日間で届きました。ワクワク感が長く続くのはいいですね。こういうのは少し長くかかったほうがいいのかもしれません。
蓋を開けたところ
普通の茶色いダンボールに入って届きました。部屋の中だと大きく感じますね。茶色い蓋を開けると中にはむき出しで折りたたまれた船がそのまま入っていました。ダンボールと似た質感です。段ボール箱が入れ子になっている感じ。余談ですが、なんで「段」の字が使われるんでしょうね。不思議に思いました(余談みてね)。
取り出して並べた
取り出してみると、いつでも持ち出せる状態になります。オレンジの蓋の上に封筒があって、開けてみるっとオーナーズマニュアルと、組み立てガイド2014が入っていました。慌てることもないので、じっくりオーナーズマニュアルから読むことにします。

余談:
「段ボールの名は、原紙にボール紙(ボールは英語のboardに由来)を用いていたことと、断面の波型が階段状に見えることによる。 」

それにしても、段ボールと似ている。紙ではないけれど、引っ越しで床の養生につかわれる厚手の青いプラスチックっぽい段ボールシート。オーナーズマニュアルには、船体の素材はポリプロピレン5mm厚と書いてあって、断面の構造は違うのかもしれないけれど、やっぱり養生シートと同じでした。

2014年10月3日金曜日

初めてのシーカヤック Oru Kayak

初めてシーカヤックを買いました。これを機会にブログを始めます。まずは多摩川で、初心者が冬にひっくり返ってもなんとかなるような場所をしつこく探していき、このブログで紹介したいと思います。

僕はといえば、子供の頃からシーカヤックをやってみたかったのだけれど、なかなか機会がなかった。海水浴に行った時、海岸でバーベキューをした時、港のそばの公園で海を見ていた時、いつもいるわけじゃないけど、見つけたら不思議とひきつけられていました。

ぼんやりとやってみたいと思いながらもただ歳を重ねてました。そうこうして子供ができて、松江の宍道湖に旅行した時に、そこではじめて子どもと二人乗りのシーカヤックに乗りました。ほんの30分くらいだったけど、とても楽しかった。

一度漕いだらとても面白くて、地元近くの横浜みなとみらい、日本丸の横のシーカヤック教室に、子どもと何回か通いました。そのうち、三浦海岸のツアーにも申し込むようになって、毎週毎日乗りたいなと思うようになりました。

ですが、僕は自動車を持っていないので、リジッド (rigid) と呼ばれるものは買えません。海や川から離れた自宅から運搬する方法がないのです。
http://www.rutlandcanoeclub.org.uk/ より

折りたたみというものもありますが、二人乗りは案外高く、20万円近くします。また手入れが大変そうです。骨組に布を被せるので、岩にこすると穴も開きます。
http://homepage1.nifty.com/southwind/faltboat/mb520t.html より

そんなおりに、別のアプローチで折り畳めるカヤックを見つけました。Oru Kayak という製品で、プラスチック素材でそのまま折り畳めます。折り目が裂けないか心配ですが、これが壊れる前には、きちんとしたものを買うか、どこかのカヤッククラブの会員になって、レンタルボートを乗り回せるようになりたいと思っています。
http://www.jebiga.com/oru-kayak-portable-origami-folding-boat/ より


送料込みで15万円でしたので、骨組のカヤックとそれほど変わらない気もしていますが、持ち運びがしやすそうなのと、どこにぶつけるかわからない素人には安心かなと思っています。

これが届けばいよいよです。ですが、一人で海はまだいけないと思います。近くの多摩川でこいでみたいと思います。もしひっくり返ったら、船は捨てて、ライフジャケットで岸までながされる覚悟でいます。そんな初心者にも安全な多摩川のスポットを中心に、このブログを更新していきたいと思います。

横浜のシーカヤック教室
三浦のツアーを開催しているパドリングウルフ
Oru Kayak