すっきりしない週末を繰り返したけど、ようやく良い天気の土曜がきた。
気温も高く、波も落ち着き、
風もそんなに上がらない予報。喜んで三浦に。
海況も良いので、初めての場所まで漕いでみたい。それから、先週沈脱になった舟に乗って感触を確かめたい。
朝、ベースに向かって歩く途中、海から突き出した決まった岩に、だいたいかわせみが止まって魚を獲ってる。お気に入りの場所なんだろう。今日は道のほうを向いていたから、オレンジのお腹が見えた。
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朝の食事場所 |
まだ他の先輩方は来ていないので、一人で支度をして海に出る。今日は随分潮が透き通って見える。気分がいい。堤防を出たら富士山もとてもよく見える。北に行こうか南に行こうか。
今日は一日中北東寄りの風の予報なので、北に行くことにする。南に行っても剣崎から先が不安なので、風裏をキープして漕げる方を選ぶ。
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これからどんどん透き通るそうだ |
順調に荒崎まで漕ぐ。ここまではなんの問題もなし。いつもと違う舟にも少し馴れてきた感じがする。いつもの舟は棒立ちで傾けていった時の許容範囲が広かった。今日の舟はそれが狭い。そこをはずさないように、舟を常に腰の下にキープするように気をつけて漕ぐと、とても安心感がある。いつもの舟に頼って漕いでいたのだと思った。また、どんな舟でもこの感覚を大事にしたい。
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どこで漕いでも富士山が見える |
荒崎を回って北に進むと佐島の湾を越えることになる。前回は佐島港口中根灯標の緑の灯台まで行ったと思ってたけど大間違い。黒いただの鉄杭で、もっと近いところにあった。記憶なんて当てにならないものだな。
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この前はここで引き返した |
佐島の入り口はとても波が立ちやすいと感じた。北東の風で湾奥から風が抜けやすいというのもあるし、海底が凸凹してるのか急に波が盛り上がる。帰り道にはサーフ状態になってすっ飛んだ。もっと風が強い日は気をつけよう。今度は本当に佐島の緑の灯台が見て湾を渡り切る。
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ほんとに佐島港口灯標 |
佐島の湾の北側は天神島と笠島。ここは基本的に立ち入り禁止。赤いブイより岸に入ると、スピーカーで注意される。島にあがらなければ良いのだろうと不注意に漕いでたらすぐに範囲から出るようにと丁寧にスピーカーの声。
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笠島付近はこの赤いブイより沖を漕ごう |
笠島を越えると長者ヶ崎まで視界が開ける。江ノ島と富士山はいつも向こうに見えている。ほんとに空も澄んでいて気持ちがいい。定置網のブイに入らないように気をつけながら漕いでいたら、黄色い岩が海岸に立っているのが見えた。立石。ちょうど良い時間だったので、ここで折り返すことにして岸に上がる。トイレがあればと思ったのだけど、見つからなかった。帰りの荒崎まで我慢しよう。
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立石到着 |
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海・富士・松・浜・舟 |
立石を出発して南に戻る。帰りは追い風追い波。一気に舟の向きを変えられるので、行きの向かい風よりもさらに腰の位置を気をつけて漕ぐ。意識しなくてもできるようになるまで。
正直、帰りの佐島を越えるのが怖い。行きはだいぶ波がたっていた。まだそんなに風が上がった感じはないとはいえ、強くなりすぎる前に帰ろうとビビっている。実際、帰りはちょっと追い波ではからずもサーフしてしまったり、一度ならず完全に横を向かされてたり、まだまだ全然だめ。
それでも無事に荒崎まで下り、そこで他の先輩方と合流した。その後は一緒にサーフしたり、黒鯛込近くの堤防から三崎港を覗いて戻ってみたり、夕方までよく遊んだ。後で見返したら、29kmくらいだったかな。よく漕ぎました。
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夕映える諸磯の灯台 |
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緑の葉も朱に染まる |