できればまだ行ったことのない場所まで漕いでみたい。一緒に漕いでくれる先輩がいたので、くっついて長者ヶ崎まで往復することに。
北東よりの風の中を北に向けてまずは荒崎まで。うねりはほとんどないけれど、風波がざわざわと力なく舟を揺する。風上に向きたがる舟をなんとか押さえながら、荒崎まで。どの先輩も早い。
荒崎を越えると佐島までの湾口は相変わらずざわざわしている。北東の風なので、湾の奥から外に向かって大きくなった風波が寄せる。先輩はあまり湾の中によらず、沖をまっすぐ立石に向かって漕いだ。遅れながらもそれについていく。湾をわたる間はまた波が立つ。随分舟をゆすられるが、うねりがないので心配はない。
佐島を越えて、秋谷、立石、長者ヶ崎までが一望できると、波も収まった。風は強いままで、風上にむこうとする舟をおさえながらがずっと続く。帰り道が心配になる。
それでも良い天気の中を気持ちよく漕いで、長者ヶ崎について昼ごはん。小一時間して折り返しに漕ぎ出す。
正午くらいに長者についた |
ちょうど雲と空の境目が長者になってた |
帰りは追い風と思いきや、どちらかというと横からの風でまた苦労する。少し速度を出すと、舟があっという間に風上を向く。難しい。横からくる波にうまく合わせて片側を漕げばすんなりと向きをキープできるそうだけど、まだ実際が追いつかない。
午後からは風が落ちるといいながら、全然変わらない中を漕ぐ。佐島から荒崎はとても疲れた。腹がつるかと思った。荒崎を越えるともう安心感がある。大きい湾はないし、風も波も余裕を感じれる。荒崎から北はまだまだ冒険の領域だと思った。
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