でもそれだけだと物足りないので、遅い昼過ぎについて舟を出す。昼間の漕ぎの人たちが帰ってくるのと入れ違いで、荒崎と三崎港の堤防を往復して少し距離を出しておく。
随分日が短くなってきた。六時くらいになると夕日の色。それに海の上の風が冷たい。秋もすぐそこ。
日が暮れると寒いくらい |
半月の夜だったけど、曇り空で月明かりはほぼなく、くらい木陰に夜光虫が良く光る。海況も良いので、湾をでて北に黒崎の鼻まで漕いでいく。全部で11艇。
道中夜光虫が濃いところでは、自分の曳き波が舳先から逆Vの字に光る。水の中のパドルはぼんやりと綿アメみたいに光る。綺麗。手ですくってデッキに水をかけると、光る点々がちらちらする。
水中メガネをしてひっくり返ったら、青白い光が目の前一杯に広がる。背景は真っ暗な水の中。楽しくて水の中で手を振りまくったら、上から見てたら人の形にぼんやりと光って見えたそうだ。
そういえば、ガダルカナルでの戦争の時に、ジャングルの暗闇で前の人を見失わないように、夜光虫を服に塗ったという話を思い出した。
結局、和田長浜まで往復して帰って舟を上げた。夜光虫は水温が25度くらいあるととても良く光るそうだ。
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