北東の風がやや強い中、房総半島にクラブのみんなで漕ぎにでかけた。気温もここいち低い日で、あまり日差しも望めずみんな真冬の装い。
風の様子で、勝浦近くの南向きの浜から舟をだす。浜のそばは風裏で風も波も穏やか。かすかなうねりが沖から届いて、浜に近づくとわずかに上下するくらい。とりあえず勝浦方面、東の方を目指そうと、手近の岬を回る。
舟をだした湾から一つ岬をまわると、少し波が立つ浜に出た。あまり海況が良くないので、勝浦までは行けないと判断し、この浜でひとしきり波乗りをする。
みんなでヘルメットを被って、後ろを向いて波を見る。いいのが来たらダッシュして、うまく乗れればひゃほー。
普段波乗りするところは、岸壁に向かって波がぶち当たるので、途中下車は必須。でも今日は横幅の広い砂浜に向かって長く波が立ち上がってくる。ちょうど乗りやすい、そんなに力のない波なので、初めての人でも練習にもってこい。
何度もダッシュして乗って、浜が近づくと波の力が増すからそのまま調子に乗ってまっすぐ浜に滑り上がる。とっても楽しい。浜に上がったら片側に肘をついて舟を真横に立て、バウをくるりと海に向け直してまたアザラシスタート。波がきたらずりずりと漕ぎだす。そうして沖と浜を何度も行き来した。
もう一つ東の浜はどうだろうといってみたけど、あまり力のある波ではなかったので、いちど上がって昼ごはんを食べ、また元の浜に戻って波乗りを繰り返す。午後になると潮もあがり、少し海が眠たい感じになったので、温泉と美味しいご飯を楽しもうと戻って舟を上げた。
なんにしろ、安心して波に乗れるのは楽しかった。なかなか遠浅の浜は自分のまわりにないので、ちょこちょこ乗って腕をあげたらまた房総にいきたい。
2016年10月30日日曜日
2016年10月29日土曜日
20161029 グリーンランドパドル
夕方から用事があるのだけど、ちょこっとの隙間にでも漕いでグリーンランドパドルを試してみようとでかけた。風も日中は強まらず、お昼前後は日もさしてとても漕ぎ日和だったと思う。
ゆっくり出かけて、定刻組の人たちと一緒に舟をだした。今日はタンデムも二艇でてて、どちらも子供がバウに乗り、後ろがお父さんというかまえ。
木の棒でも漕げるんだねと子どもたちは親に話しかけてる。僕も不思議。キャッチのマイルドさは噂に聞いていたとおり。さかさか漕いで一緒に堤防からでていく。木の棒でも自分たちより早いのがまた不思議らしく、子どもたちに早いねーと声をかけられて調子にのる。
慣れてくると、200cmのパドルで短く感じる。細い棒の部分も幅が狭く窮屈。左右の手ともブレードの部分をわしづかみで持つことになる。もし自分が買うとしたら、220cm くらいにして、細い棒も長くとりたい。
安心して漕げるようになった頃に黒崎の鼻についてみんなはお昼ごはん。自分は早上がりなので、もう少し北に漕いで戻ろうと漕いで出ると、一足早くでていた先輩がサーフしているのに行き会う。
先輩は、和田長浜の北側にある、大きな波の立ちやすい場所でサーフをしてた。ここはえげつなく波が立ち上がって、しかも崩れながら岩場に突っ込んで行くので怖くて僕は乗れない。うねりが持ち上がらないくらいの沖で、先輩に見てもらいながらショートロールしようとしたら上がらない。あらら。CtoC じゃだめで、ちゃんとスイープ入れてのけぞりながら上がらないとキャッチが足らなかった。でも、ロングの安定感は半端なかった。
試したかったことは全部試したので、これでおしまいにした。日曜は房総を漕ぐ予定!
ゆっくり出かけて、定刻組の人たちと一緒に舟をだした。今日はタンデムも二艇でてて、どちらも子供がバウに乗り、後ろがお父さんというかまえ。
木の棒でも漕げるんだねと子どもたちは親に話しかけてる。僕も不思議。キャッチのマイルドさは噂に聞いていたとおり。さかさか漕いで一緒に堤防からでていく。木の棒でも自分たちより早いのがまた不思議らしく、子どもたちに早いねーと声をかけられて調子にのる。
慣れてくると、200cmのパドルで短く感じる。細い棒の部分も幅が狭く窮屈。左右の手ともブレードの部分をわしづかみで持つことになる。もし自分が買うとしたら、220cm くらいにして、細い棒も長くとりたい。
安心して漕げるようになった頃に黒崎の鼻についてみんなはお昼ごはん。自分は早上がりなので、もう少し北に漕いで戻ろうと漕いで出ると、一足早くでていた先輩がサーフしているのに行き会う。
先輩は、和田長浜の北側にある、大きな波の立ちやすい場所でサーフをしてた。ここはえげつなく波が立ち上がって、しかも崩れながら岩場に突っ込んで行くので怖くて僕は乗れない。うねりが持ち上がらないくらいの沖で、先輩に見てもらいながらショートロールしようとしたら上がらない。あらら。CtoC じゃだめで、ちゃんとスイープ入れてのけぞりながら上がらないとキャッチが足らなかった。でも、ロングの安定感は半端なかった。
試したかったことは全部試したので、これでおしまいにした。日曜は房総を漕ぐ予定!
2016年10月22日土曜日
20161022 はじめて亀城礁
陽射しがなくて寒そうだけど、風はまだましな予報の土曜日。木曜のうねりがまだ残ってればサーフを楽しみつつ、合わせて距離も出さればいいなと思っていた。
朝、最寄り駅のバス停で先輩と会う。歩いて世間話をしながらクラブハウスについて支度をし、一緒に舟を出す。思ったよりも北寄りの風が強く、少し風浪がある。合わせて、うねりもしっかりあって網代崎がさかんに波をかぶっている。二日前の木曜と同じくらいか、もっとある。ソロで長者に行こうと思っていたのはやめて、近場でのサーフに気持ちを切り替えた。
先輩は釣りに沖を漕ぐというので、堤防で分かれて僕はサーフポイントに行き、ヘルメットをかぶるとSUPのサーファーと一緒に波乗りをする。ばんばん波が入って波頭が崩れては、白い泡をしょわしょわ残して岩壁にぶち当たる。ちゃんと途中下車できる波を選んで乗る。
それでも、少しずつ少しずつと大きい波に乗り初めて、とうとう波の根本で横に走ってしまった。それも、崩れる波に向かって走ってしまった。波側にブレースを入れようとしたのが遅く、崩れた波に巻かれて一気に舟が下側に沈する。水の勢いでパドルが引かれ、バンザイしそうになる。手と腹に力を込めてロールのセットに行こうと水の中をゆっくり動く。そうしたら、巻いている波頭に押されて舟がまた起き上がり、そのまま左手でハイブレースのブローチングになった。あらあらと思いながら、横乗りをして波が弱くなったら復活。楽しい。
ひー、危なかったと沖の穏やかなところに水を抜きに行ったら、先輩が見えたので近寄ると、これから長者の方に漕ぐというので、ひっくり返されてケチもついたことだし、一緒に漕がせてもらうことにした。
荒崎の少し沖側を目指して真っ直ぐに漕ぐ。長浜や黒崎からは離れて沖合を漕ぐことになる。北東の風が剱埼で10m/sほど吹いていた時間帯だったけど、あまり沖に出される感じはなく漕いだ。荒崎が近づくにつれて風浪は収まり、なめらかなうねりの天辺が岸にむかってモワワーと進んで行くのを楽しく見ながら荒崎についた。
荒崎から先は三角波があいかわらずフヨンフヨンしているけれど、あまり力は感じずデッキにかぶるほどでもない。とはいえ、バウはパシャパシャ音を立てるし、一度は横っ腹を波で洗われたこともあった、そんな海況。
荒崎からは真っ直ぐ長者を目指し、定置網を沖側にかわしてこいでいく。風浪はどんどん弱まり、ウネリの様子がはっきりしてくる。そうして、特に喋ることもなく黙々と漕いでいるのが楽しい。
ところが、久留和海岸の沖あたりで、先輩のラダーが取れた。ワイヤーとかは繋がっているけど、ラダーを固定し、また軸にもなっているピンが抜け落ちたみたいだ。長者は目の前だけど、ケチがついたということで、すぐの久留和海岸に上陸することにする。ここならウネリの中でも浜は静か。
久留和海岸でラダーをうまくデッキに固定し、ラダーは使えないまでも、フットペダルはまあまあ踏めるようにした。それでお昼ごはんを食べて、引き返すことにした。
久留和から真っ直ぐ沖にでて南を向くと、どうやら先輩は亀城礁に向かっているようだ。これは初めての所に連れてってもらえるかもしれないと喜びながら黙々と漕ぐ。
小田和湾の沖に近づくにつれ、また三角波がパチャパチャしだす。これが亀城礁に着くとピークになって、でも南側に回ると途端に弱くなり始めた。
亀城礁の周りはまた良い練習になると思った。あまり風が無いときにソロで来てみよう。ここからの帰りは網代崎を目指して一直線。一瞬、沖アジロを目指してるかと思ったけど、そうではなかった。
近くのサーフポイントで先輩には礼を行って分かれ、自分はまたサーフ。SUPのサーファーが三人に増えてた。混じって乗り出すと、また朝と同じパターンでひっくり返される。今度は波頭が舟を残していったので、普通にロングで上がる。気持よく何本ものれ、いつもの長いカヤックでも左右にエッジを切り返して遊べたので満足して湾に戻って舟を上げた。
亀城礁と沈からのブローチング復活と、初めてを二つもやれて楽しかった。日がないと寒い時期になってきたけど水はまだまだ暖かだ。来週が楽しみ。
朝、最寄り駅のバス停で先輩と会う。歩いて世間話をしながらクラブハウスについて支度をし、一緒に舟を出す。思ったよりも北寄りの風が強く、少し風浪がある。合わせて、うねりもしっかりあって網代崎がさかんに波をかぶっている。二日前の木曜と同じくらいか、もっとある。ソロで長者に行こうと思っていたのはやめて、近場でのサーフに気持ちを切り替えた。
うねりで飛沫を上げる網代崎 |
それでも、少しずつ少しずつと大きい波に乗り初めて、とうとう波の根本で横に走ってしまった。それも、崩れる波に向かって走ってしまった。波側にブレースを入れようとしたのが遅く、崩れた波に巻かれて一気に舟が下側に沈する。水の勢いでパドルが引かれ、バンザイしそうになる。手と腹に力を込めてロールのセットに行こうと水の中をゆっくり動く。そうしたら、巻いている波頭に押されて舟がまた起き上がり、そのまま左手でハイブレースのブローチングになった。あらあらと思いながら、横乗りをして波が弱くなったら復活。楽しい。
ひー、危なかったと沖の穏やかなところに水を抜きに行ったら、先輩が見えたので近寄ると、これから長者の方に漕ぐというので、ひっくり返されてケチもついたことだし、一緒に漕がせてもらうことにした。
荒崎の少し沖側を目指して真っ直ぐに漕ぐ。長浜や黒崎からは離れて沖合を漕ぐことになる。北東の風が剱埼で10m/sほど吹いていた時間帯だったけど、あまり沖に出される感じはなく漕いだ。荒崎が近づくにつれて風浪は収まり、なめらかなうねりの天辺が岸にむかってモワワーと進んで行くのを楽しく見ながら荒崎についた。
荒崎から先は三角波があいかわらずフヨンフヨンしているけれど、あまり力は感じずデッキにかぶるほどでもない。とはいえ、バウはパシャパシャ音を立てるし、一度は横っ腹を波で洗われたこともあった、そんな海況。
荒崎からは真っ直ぐ長者を目指し、定置網を沖側にかわしてこいでいく。風浪はどんどん弱まり、ウネリの様子がはっきりしてくる。そうして、特に喋ることもなく黙々と漕いでいるのが楽しい。
ところが、久留和海岸の沖あたりで、先輩のラダーが取れた。ワイヤーとかは繋がっているけど、ラダーを固定し、また軸にもなっているピンが抜け落ちたみたいだ。長者は目の前だけど、ケチがついたということで、すぐの久留和海岸に上陸することにする。ここならウネリの中でも浜は静か。
久留和のテトラの北側に長者が見える うねりがさんぶり崩れている |
久留和から真っ直ぐ沖にでて南を向くと、どうやら先輩は亀城礁に向かっているようだ。これは初めての所に連れてってもらえるかもしれないと喜びながら黙々と漕ぐ。
小田和湾の沖に近づくにつれ、また三角波がパチャパチャしだす。これが亀城礁に着くとピークになって、でも南側に回ると途端に弱くなり始めた。
ウネリが立ち上がって灯台の根元を隠す |
近くのサーフポイントで先輩には礼を行って分かれ、自分はまたサーフ。SUPのサーファーが三人に増えてた。混じって乗り出すと、また朝と同じパターンでひっくり返される。今度は波頭が舟を残していったので、普通にロングで上がる。気持よく何本ものれ、いつもの長いカヤックでも左右にエッジを切り返して遊べたので満足して湾に戻って舟を上げた。
亀城礁と沈からのブローチング復活と、初めてを二つもやれて楽しかった。日がないと寒い時期になってきたけど水はまだまだ暖かだ。来週が楽しみ。
2016年10月20日木曜日
20161020 ポカポカ諸磯
代休をつかって平日に三浦に。天気も良く風もない、絶好の日和と思ってやってきた。
大先輩のツアーにくっついて、のんびり漕ごうと思っていたので、はじめてNana Kという4m無いような短いカヤックを使ってみた。
総勢四人で漕ぎだすと、風はなく、陽射しはたっぷりあって、湾内は波もない。縁側でのんびりひなたぼっこをするような漕ぎ味でヨットを抜けて湾内へと出た。
すると、網代崎が思ったよりも波しぶきをあげている。反対側の堤防も付け根のところで飛沫が飛び上がるのが向こう側に覗く。風はないけどうねりはしっかりあって、思ったよりもアクティブに楽しめそうな雰囲気になる。
網代崎が波をかぶっていると、諸磯の中は2倍荒れているだろうということで、北方面の荒崎を目指す。途中三戸浜手前までの岸べたは、波頭が白く泡だって崩れ、とても楽しそうだ。とはいえ、お客様もいるのであまり近寄らずに沖を漕いで黒崎の鼻を目指す。
三戸浜の沖では風がないのでうねりのすり鉢カーブが綺麗にでている。うねりの頂点から次の頂点まで、ゆったりとしたカーブが下がって上がる。この空間の感覚が最高だ。
黒崎にあっという間についたけど、波があって上陸しづらそうだし、荒崎のドンドン引きもうねりで入れるか怪しいので、安全をとって諸磯に引き返す。またうねりの中を漕いで諸磯の灯台がある入江についた。入江に入る手前はちょっとざわざわしていたけど、なんの問題もなく来れた。お日様があって軽く汗ばむ陽気に、軽い潮風も乾いて秋の感じ。一番の陽気の青空に、四角い白い灯台も光ってた。
この先はどうだろうと思って、他の人が入江で休憩している間に、岩の間を抜けてちょっと入江の南側に抜けてみると、うねりで盛り上がった波が左右からきて zipper line を作っている。盛り上がった波は、時々崩れながら直接岩壁にぶつかったりもする。怖くはないけど、まあ無理する必要もないので、油壺の浜に上がってお昼にした。
お昼の休憩後は、まだうねりがあるので諸磯湾の奥まで入り、四角い道路脇の船溜まりを一周してくる。休日だと人も多くて遠慮したほうが良いらしく、僕は初めて漕いで入った。
その後はサーフポイントに移動して何人かでサーフ。左右に軽くエッジを変えながら波を下って行くのがとてもやりやすくて楽しかった。Nana には丁度よい波だった。そのうち一人沈脱したのでレスキューしたら、丁度良い時間になったので見ていた人と合流して湾内に戻り、そこで舟を上げた。
最後までロールの練習をしたりしたけど、薄い化繊の長袖一枚で丁度良く遊べた。いい休日になった。次は土曜日だ!
大先輩のツアーにくっついて、のんびり漕ごうと思っていたので、はじめてNana Kという4m無いような短いカヤックを使ってみた。
総勢四人で漕ぎだすと、風はなく、陽射しはたっぷりあって、湾内は波もない。縁側でのんびりひなたぼっこをするような漕ぎ味でヨットを抜けて湾内へと出た。
すると、網代崎が思ったよりも波しぶきをあげている。反対側の堤防も付け根のところで飛沫が飛び上がるのが向こう側に覗く。風はないけどうねりはしっかりあって、思ったよりもアクティブに楽しめそうな雰囲気になる。
網代崎が波をかぶっていると、諸磯の中は2倍荒れているだろうということで、北方面の荒崎を目指す。途中三戸浜手前までの岸べたは、波頭が白く泡だって崩れ、とても楽しそうだ。とはいえ、お客様もいるのであまり近寄らずに沖を漕いで黒崎の鼻を目指す。
三戸浜の沖では風がないのでうねりのすり鉢カーブが綺麗にでている。うねりの頂点から次の頂点まで、ゆったりとしたカーブが下がって上がる。この空間の感覚が最高だ。
黒崎にあっという間についたけど、波があって上陸しづらそうだし、荒崎のドンドン引きもうねりで入れるか怪しいので、安全をとって諸磯に引き返す。またうねりの中を漕いで諸磯の灯台がある入江についた。入江に入る手前はちょっとざわざわしていたけど、なんの問題もなく来れた。お日様があって軽く汗ばむ陽気に、軽い潮風も乾いて秋の感じ。一番の陽気の青空に、四角い白い灯台も光ってた。
この先はどうだろうと思って、他の人が入江で休憩している間に、岩の間を抜けてちょっと入江の南側に抜けてみると、うねりで盛り上がった波が左右からきて zipper line を作っている。盛り上がった波は、時々崩れながら直接岩壁にぶつかったりもする。怖くはないけど、まあ無理する必要もないので、油壺の浜に上がってお昼にした。
お昼の休憩後は、まだうねりがあるので諸磯湾の奥まで入り、四角い道路脇の船溜まりを一周してくる。休日だと人も多くて遠慮したほうが良いらしく、僕は初めて漕いで入った。
その後はサーフポイントに移動して何人かでサーフ。左右に軽くエッジを変えながら波を下って行くのがとてもやりやすくて楽しかった。Nana には丁度よい波だった。そのうち一人沈脱したのでレスキューしたら、丁度良い時間になったので見ていた人と合流して湾内に戻り、そこで舟を上げた。
最後までロールの練習をしたりしたけど、薄い化繊の長袖一枚で丁度良く遊べた。いい休日になった。次は土曜日だ!
2016年10月16日日曜日
20161016 晴れた! 安房崎往復
この週末は土日でクラブの三浦キャンプがあった。四度目の正直でとうとう開催となったのに、土曜に用事があって行けない。とても悔しいから、テントはった場所まで日曜の朝に漕いでいって合流しようと思った。
土日はともに晴れる予定。気持ち日曜の方が風は落ち着くかどうかという様子。ここのところお日様をみずに漕ぐ日が続いていたので、雲の隙間から青い色が見える日曜の朝に喜んで三浦にやってきた。大潮の干潮前後4時間くらいを漕いだ。
舟を出して湾から出てみると、思ったより風を感じる。昼過ぎには落ち始めるとの予報だし、キャンプのみんなは南にいる。帰りはソロじゃないと思うと安心感がます悪い癖。それに、ここのところ変に自信がついたのかどうなのか。こういう時は失敗をしやすそうだから、気をつけていこう。
北寄りの風なので、胴網海岸あたりに風浪がどしどしやってくる。うねりは全然ないので、網代崎は崩れてないけど、この先諸磯までしばらく風浪に揺られながら風に押されながら漕いでいく。
諸磯灯台下の岩場にバチャバチャと風浪が打ち当たってる。その跳ね返りで、油壺から出てくる航路付近は三角波的にばちゃばちゃしてる。でもあまり力はないから楽しい。諸磯の岩場の中はとても静か。大潮の干潮に向かって潮が引いているところでとても浅い。普段見えない岩が顔を出し、気をつけないと底をすりそう。
諸磯の岩場を抜けて三崎の堤防に向かう間は、北寄りの風浪が諸磯を回りこんで、また堤防からの反射でそれとなく三角波になってガチャガチャしてた。これも面白い。堤防の突端を南側に回りこんでカマネの浮標につくあたりまでは風浪とその反射で楽しかった。
カマネを過ぎて長津呂崎に向かってどんどん波が静かになる。南からうねりが入る時はいつも波が崩れて洗われている岩場も今日はとても静か。大回りせずに岩の間を抜けていく。本当だったら水路になっているところを抜けたかったけど、たくさんいる釣り人に遠慮した。
城ヶ島の南側に入ると、北東の風の東寄り成分が強さをまして向かい風。辛くはないけど、馬の背洞門から赤羽根海岸、安房崎まで思ったよりも時間かかった気がする。安房崎の灯台が近づいたところで真正面からカヤックのグループが見えた。
向こうもこちらに気づいて、パドルを高く上げて合図してくれる。クラブのみんなだ。彼らが渡ってきた宮川湾とその先を見ると、結構白波がたって風も強い。さすがにこの先は一人はしんどいなというところで合流できて良かった。
みんなと一緒に引き返す。また長津呂崎を回るまでは追い風。その後は、北寄りの風に逆らって、風浪でがちゃがちゃしてる部分を楽しく漕ぎ抜けて網代崎までついた。
キャンプ組はつかれたのか、そのまま上がるとの事だったので、僕はサーフポイントで波乗りをしに北に舟をのばす。あまり大きい波じゃなかったけど、大潮の干潮だったので力のある波が沖寄りから立ってくれて、何本も長く乗れて楽しかった。それでも潮が上がったのか段々波も落ち着いてきたので、少し早かったけどキャンプ組とのんびりしに舟をあげた。
陽射しがあれば、濡れてもまだまだ快適。水もあたたかで、まだまだ水を浴びて遊べそう。
土日はともに晴れる予定。気持ち日曜の方が風は落ち着くかどうかという様子。ここのところお日様をみずに漕ぐ日が続いていたので、雲の隙間から青い色が見える日曜の朝に喜んで三浦にやってきた。大潮の干潮前後4時間くらいを漕いだ。
舟を出して湾から出てみると、思ったより風を感じる。昼過ぎには落ち始めるとの予報だし、キャンプのみんなは南にいる。帰りはソロじゃないと思うと安心感がます悪い癖。それに、ここのところ変に自信がついたのかどうなのか。こういう時は失敗をしやすそうだから、気をつけていこう。
北寄りの風なので、胴網海岸あたりに風浪がどしどしやってくる。うねりは全然ないので、網代崎は崩れてないけど、この先諸磯までしばらく風浪に揺られながら風に押されながら漕いでいく。
諸磯の岩場を抜けて三崎の堤防に向かう間は、北寄りの風浪が諸磯を回りこんで、また堤防からの反射でそれとなく三角波になってガチャガチャしてた。これも面白い。堤防の突端を南側に回りこんでカマネの浮標につくあたりまでは風浪とその反射で楽しかった。
カマネを過ぎて長津呂崎に向かってどんどん波が静かになる。南からうねりが入る時はいつも波が崩れて洗われている岩場も今日はとても静か。大回りせずに岩の間を抜けていく。本当だったら水路になっているところを抜けたかったけど、たくさんいる釣り人に遠慮した。
城ヶ島の南側に入ると、北東の風の東寄り成分が強さをまして向かい風。辛くはないけど、馬の背洞門から赤羽根海岸、安房崎まで思ったよりも時間かかった気がする。安房崎の灯台が近づいたところで真正面からカヤックのグループが見えた。
向こうもこちらに気づいて、パドルを高く上げて合図してくれる。クラブのみんなだ。彼らが渡ってきた宮川湾とその先を見ると、結構白波がたって風も強い。さすがにこの先は一人はしんどいなというところで合流できて良かった。
みんなと一緒に引き返す。また長津呂崎を回るまでは追い風。その後は、北寄りの風に逆らって、風浪でがちゃがちゃしてる部分を楽しく漕ぎ抜けて網代崎までついた。
キャンプ組はつかれたのか、そのまま上がるとの事だったので、僕はサーフポイントで波乗りをしに北に舟をのばす。あまり大きい波じゃなかったけど、大潮の干潮だったので力のある波が沖寄りから立ってくれて、何本も長く乗れて楽しかった。それでも潮が上がったのか段々波も落ち着いてきたので、少し早かったけどキャンプ組とのんびりしに舟をあげた。
どこか忘れたけど、 波がギラギラしてた |
陽射しがあれば、濡れてもまだまだ快適。水もあたたかで、まだまだ水を浴びて遊べそう。
2016年10月10日月曜日
20161010 用水路
三連休だけど、あまり天気もよくなさそう。やっと雨のやんだ連休の最終日月曜に三浦に。陽射しもなく、これから寒くなる秋を思わせる曇った空と北寄りの風の中漕いできた。
朝三浦につくと、すでに一人先輩が出ている。釣りとサーフとお酒が大好きな先輩。支度をして、どこにいるかなと思って漕ぎだすと、スロープすぐのヨットが係留してある群れをでたすぐのところで、何か両手で引っ張りながらプカプカ浮いてる。
もう何か釣れたのかなと思ってよっていくと、「ちょうどよかった、舟押さえててくれる?もうこうして40分くらい待ってたんだよ」と声をかけられる。手に持っていたのは黒い釣り糸で、といっても太めのものでタコ糸くらいのとても丈夫なもの。
先輩の船のすぐ下には沈んだ漁具の浮きがあって、釣り糸はそこにぐるぐるに絡んでいる。その糸を引っ掛けてしまった上にどう絡んだのかわからず、どう回っても取れなくて困っていたのだそうだ。
舟をくっつけて、僕が先輩の舟をおさえているところで浮きを持ち上げようと思っても、ロープで繋がっているのでこれは持ち上がらない。先輩もいよいよ覚悟を決めて、潜ってはずすから舟を持っててという。
水中メガネをつけて舟からドボンと飛び込み、何度か潜って仕掛けを外してきた。なんでも、フィッシュシーカーというのが何千円かするらしくて、それが水面のすぐ下、目で見える所に引っかかっているから、なかなか思いきれず、僕が来るのがわかっていたので待っていたのだそうだ。
ちょっとついていないですねー、と話をしながらサーフポイントにいっても波はなく、二人でじゃあ荒崎まで行ってみましょうかといって向かい風の中を漕ぎだした。
向かい風が強い割には風浪もない。先輩の仕掛けにはなにも魚がかからないままドンドン引きに到着。一息ついて荒崎をまわり、少し荒れた小田和湾を見てこの先は諦める。
岸ベタでもどって黒崎の北側までくると、いつもは通り過ぎるコンクリ堤防の向こう側が気になって入ってみる。奥に用水路の出口が伸びていて、行ってみようと漕ぎだす。
あまり水の匂いとかはないけど、表面に油が浮いているのか、パドルがヌルヌルしてきた。二股に分かれるところにきて、右手を見ると国道の橋が見えたけど、気持ちが萎えたので引き返す。黒崎の鼻の浜に舟を上げて昼ごはんにした。
帰りは諸磯、エビ島まで行ってからまた向かい風を北に漕ぎ上がって舟を上げた。上げる直前に二人でロールの練習をしたけど、寒くて何回かやって「さぶいねー」と言いながら片付けた。冬はもう来ているなー。
朝三浦につくと、すでに一人先輩が出ている。釣りとサーフとお酒が大好きな先輩。支度をして、どこにいるかなと思って漕ぎだすと、スロープすぐのヨットが係留してある群れをでたすぐのところで、何か両手で引っ張りながらプカプカ浮いてる。
もう何か釣れたのかなと思ってよっていくと、「ちょうどよかった、舟押さえててくれる?もうこうして40分くらい待ってたんだよ」と声をかけられる。手に持っていたのは黒い釣り糸で、といっても太めのものでタコ糸くらいのとても丈夫なもの。
先輩の船のすぐ下には沈んだ漁具の浮きがあって、釣り糸はそこにぐるぐるに絡んでいる。その糸を引っ掛けてしまった上にどう絡んだのかわからず、どう回っても取れなくて困っていたのだそうだ。
舟をくっつけて、僕が先輩の舟をおさえているところで浮きを持ち上げようと思っても、ロープで繋がっているのでこれは持ち上がらない。先輩もいよいよ覚悟を決めて、潜ってはずすから舟を持っててという。
水中メガネをつけて舟からドボンと飛び込み、何度か潜って仕掛けを外してきた。なんでも、フィッシュシーカーというのが何千円かするらしくて、それが水面のすぐ下、目で見える所に引っかかっているから、なかなか思いきれず、僕が来るのがわかっていたので待っていたのだそうだ。
ちょっとついていないですねー、と話をしながらサーフポイントにいっても波はなく、二人でじゃあ荒崎まで行ってみましょうかといって向かい風の中を漕ぎだした。
向かい風が強い割には風浪もない。先輩の仕掛けにはなにも魚がかからないままドンドン引きに到着。一息ついて荒崎をまわり、少し荒れた小田和湾を見てこの先は諦める。
岸ベタでもどって黒崎の北側までくると、いつもは通り過ぎるコンクリ堤防の向こう側が気になって入ってみる。奥に用水路の出口が伸びていて、行ってみようと漕ぎだす。
あまり水の匂いとかはないけど、表面に油が浮いているのか、パドルがヌルヌルしてきた。二股に分かれるところにきて、右手を見ると国道の橋が見えたけど、気持ちが萎えたので引き返す。黒崎の鼻の浜に舟を上げて昼ごはんにした。
帰りは諸磯、エビ島まで行ってからまた向かい風を北に漕ぎ上がって舟を上げた。上げる直前に二人でロールの練習をしたけど、寒くて何回かやって「さぶいねー」と言いながら片付けた。冬はもう来ているなー。
2016年10月1日土曜日
20161001 ホウス
シアトルの次にダブリンに来たので、近くのホウス岬の北側にある、アイルランズ・アイという島にカヤックで往復してきた。
商業ツアーではなく、知人がアレンジしてくれて、ガイド的な二人と、知人の友達二人と知人、僕の計6人で漕ぐ。
楽しみで寝付けない。夜半からは雨が降り続けて、予報では朝方からやむようなんなんだけど、心配で何度も起きては、水滴で曇ったホテルの部屋の窓を手で拭いて夜の道路の雨を見たり、外の風の音を聞いてみたり、窓を開けて手を外にだして雨と風をうけてみたりした。
いよいよきちんと起きて、知人と連れだつてホウスのボートクラブにでかけると、他の人達はもう準備して待っててくれた。パドリングジャケット、パドリングジョン、ブーツなどを借りて駐車場に停めてある車の物陰で身支度をする。聞くと水温は15℃くらいで、空気より暖かいから大丈夫だそうだ。だいたい北海道だと思ってればいいのかな。
支度が済んで集まったら、今日の予定の確認。マリーナを出て真北に1kmくらいのアイルランズ・アイまで行き、そこを時計回りに一周して、その時その後を考えようみたいな感じ。
僕らの使うカヤックがスロープに並んでる。お互い手伝って漕ぎだす。結構風が強い。マリーナの中でも感じるし、外から風浪がばんばん入ってくる。正直、外には出れないんじゃないかと思ってビビってたら、ガイドの人がさっさか漕いで出ていくので「マジか!」と思いながついていく。
真ん中になるにつれて風浪が高くなる。波に向かっていくのだけど、風浪で波の間隔が狭いので、乗り越えて落ちていく舳先がもう次の波の腹に刺さってしぶきを上げる。ちょっと怖いけど楽しい。みんなそれなりの経験があるということでマリーナから出たけど、三浦で一人だったら絶対に引き返してる。
ガイドの片割れは女性なんだけど、この人がどんどん先に行ってしまう。一人遅れだしたのも気にせず、島の左側目指してさかさか進んでいく。男性ガイドは大声で島の真ん中を目指せというのだけど、声が届かないのかそのまま左よりを進んでいった。
島が近くと風も波も落ち着いて、帰りの心配はあるけどだいぶのんびりしてくる。離れていた女性ガイドもこちらに寄ってきてなんとなく固まった。
島の手前ではアザラシが何頭か泳いでいて、カヤックが気になるのか、10mくらい離れたところで頭をだしてこっちを見ている。カヤックの後ろ3mほどをくっついて泳いでいるやつもいる。周りの人がくすくす笑うと本人が気づいて振り向くのだけど、すると見られる前にすぐに潜って別のところに行ってしまう。そのうち島の南側の浜について一旦舟をあげた。
まだまだ北寄りの風が強く、島を一周するのは無理だろうという雰囲気だけど、島の西端の塔までいってみようということになって舟をだす。すると、最初遅れ気味だった一人がどんどん南に出されてしまい、横には動いてるんだけど、島寄りに進めてない。舟を島に向けようとしたら沈してしまい、二人のガイドが助けに行く。
残りは浜の近くで集まって安全を保っていたけど、レスキューを見てると風で沖の荒れてる方にあっという間に出されてた。こりゃ気をつけないと。
塔のそばにある小さな浜に舟をあげて、島の上に登っていく。この塔は、1800年代にナポレオンの侵略にビビったイギリスとアイルランドの人たちが防御のために作ったものだそうだ。その後灯台に転用されたりしたけど、今は廃墟でそのままほってある。
島の北側を見に行くと、思ったとおりの荒れ模様。体を押されるくらいの風が海から島に吹き付けて、すぐに寒くなってくる。
島で一番驚いたのは、標識もなければ柵もなく、そのままほって置かれたような環境。塔を見れば中世、それ以外をみれば原始からそのままだったような姿でほっておかれている。塔以外の人工物は目に入らない。人も住んでいないみたいだ。ここが一国の首都から30分のところにあるとは思えない。自然を手付かずで残すというのはこういうことなんだな。ただ、アイルランドの人は狙ってやってるのじゃなくて、めんどくさいだけなんじゃないかなと思う。たまたまた残ったんだろう。
風は強いまま、島の北側はうさぎどころか白馬が飛んでいるので、男性ガイドもまんじりとせず、さっさと帰りたそう。それもそうか。
舟を出す時にまた同じ人が横波を腹に受けて沈。浜に波が斜めに入ってきているので、先に出た男性ガイドが浜じゃなくて波に直角に舟をむけろというのに、女性ガイドかわかってるのか、浜からまっすぐ舟をださせるのだから当然か。
沈脱した人と舟が島に沿って風下に流れていくので、元の浜に向かい風で漕ぎ上がるのは無理だし、レスキューしている間に沖に出されるのを嫌がって、風下の浜まで沈した人をトーイングしていくことにしたようだ。水は寒くないけど、沖でこうなったら一体全体と思う。着いた浜で舟に戻りまた漕ぎ出す。この浜は完全に風裏なので波もない。
マリーナ目指して再出発するとき、男性ガイドが「固まって漕ぐように」と何度も何度も、特に女性ガイドに対して念をおす。彼の心持ちとしては、遅い一人に自分が張り付き、残りのまあまあ漕いでる僕らをひとかたまりで女性に面倒みてもらう積りなのだろう。その心づもりはよくわかる。だけどこの女性、今までのところ何故か一人でばんばん先にいったり、ふらふら漕いで回ってる感じ。不思議だ。
帰りは行きのようにはばたばたした風浪ではなかったけど、うねりになりかけてる波という感じがして、波の間隔は狭いけど定期的で、それでより大きくなっていた。追い波でサーフしようとして男性ガイドにたしなめられる。まとまっていこう。
それでも、女性はまた一人先走ってしまい、男性ガイドに大声で、というより怒声でよびとめられる。まじで怒ってた。とはいえ、帰りは無事だれも沈せずに追い風、追い波で帰れた。ほっとした。
マリーナの中に戻って、ロングで数回まわる。アイルランドの海は少し三浦よりしょっぱいと思った。舟をあげて着替えて集まると、みんなほっとした感じで笑顔で挨拶して別れた。
振り返ると、商業ツアーだったらキャンセルしてる海況だと思うけど、そんな中を漕げて楽しかった。メンバーのスキル的にはギリギリで、女性ガイドは言うことを聞かないし、「まとまって漕がないと、一つの失敗がとんでもないことになる」という男性ガイドの言葉はそのとおりだと思う。でも、体力があるとはいえ数回漕いだことがあるだけの人たちを連れてそんな海況に出てっちゃう感覚も大したもんだと思う。自分は漕ぎ切れる自信があったけど、流れに押されて沖に出される人を助ける余裕はなかったな...
商業ツアーではなく、知人がアレンジしてくれて、ガイド的な二人と、知人の友達二人と知人、僕の計6人で漕ぐ。
楽しみで寝付けない。夜半からは雨が降り続けて、予報では朝方からやむようなんなんだけど、心配で何度も起きては、水滴で曇ったホテルの部屋の窓を手で拭いて夜の道路の雨を見たり、外の風の音を聞いてみたり、窓を開けて手を外にだして雨と風をうけてみたりした。
いよいよきちんと起きて、知人と連れだつてホウスのボートクラブにでかけると、他の人達はもう準備して待っててくれた。パドリングジャケット、パドリングジョン、ブーツなどを借りて駐車場に停めてある車の物陰で身支度をする。聞くと水温は15℃くらいで、空気より暖かいから大丈夫だそうだ。だいたい北海道だと思ってればいいのかな。
支度が済んで集まったら、今日の予定の確認。マリーナを出て真北に1kmくらいのアイルランズ・アイまで行き、そこを時計回りに一周して、その時その後を考えようみたいな感じ。
僕らの使うカヤックがスロープに並んでる。お互い手伝って漕ぎだす。結構風が強い。マリーナの中でも感じるし、外から風浪がばんばん入ってくる。正直、外には出れないんじゃないかと思ってビビってたら、ガイドの人がさっさか漕いで出ていくので「マジか!」と思いながついていく。
灯台を出ればマリーナの外 |
風は北西から吹いているので、目の前の島の風裏を一番使えるよう、島の一番高い所を目指して漕ぐ。この時間は、潮が西に向かって流れるので荒れやすい。逆に帰りは風と波の向きが合うので落ち着くとガイドの話。また、行きの向かい風をがんばれば、帰りは楽々追い風という読み。
島の真ん中、高いところを目指す |
ガイドの片割れは女性なんだけど、この人がどんどん先に行ってしまう。一人遅れだしたのも気にせず、島の左側目指してさかさか進んでいく。男性ガイドは大声で島の真ん中を目指せというのだけど、声が届かないのかそのまま左よりを進んでいった。
島が近くと風も波も落ち着いて、帰りの心配はあるけどだいぶのんびりしてくる。離れていた女性ガイドもこちらに寄ってきてなんとなく固まった。
島の手前ではアザラシが何頭か泳いでいて、カヤックが気になるのか、10mくらい離れたところで頭をだしてこっちを見ている。カヤックの後ろ3mほどをくっついて泳いでいるやつもいる。周りの人がくすくす笑うと本人が気づいて振り向くのだけど、すると見られる前にすぐに潜って別のところに行ってしまう。そのうち島の南側の浜について一旦舟をあげた。
アイルランズ・アイ到着 |
残りは浜の近くで集まって安全を保っていたけど、レスキューを見てると風で沖の荒れてる方にあっという間に出されてた。こりゃ気をつけないと。
西端の塔についた |
島の北側を見に行くと、思ったとおりの荒れ模様。体を押されるくらいの風が海から島に吹き付けて、すぐに寒くなってくる。
北側 こんな波の中でもアザラシはぷかぷか浮いてる |
お日様のスポットが塔に当たった |
舟を出す時にまた同じ人が横波を腹に受けて沈。浜に波が斜めに入ってきているので、先に出た男性ガイドが浜じゃなくて波に直角に舟をむけろというのに、女性ガイドかわかってるのか、浜からまっすぐ舟をださせるのだから当然か。
沈脱した人と舟が島に沿って風下に流れていくので、元の浜に向かい風で漕ぎ上がるのは無理だし、レスキューしている間に沖に出されるのを嫌がって、風下の浜まで沈した人をトーイングしていくことにしたようだ。水は寒くないけど、沖でこうなったら一体全体と思う。着いた浜で舟に戻りまた漕ぎ出す。この浜は完全に風裏なので波もない。
マリーナ目指して再出発するとき、男性ガイドが「固まって漕ぐように」と何度も何度も、特に女性ガイドに対して念をおす。彼の心持ちとしては、遅い一人に自分が張り付き、残りのまあまあ漕いでる僕らをひとかたまりで女性に面倒みてもらう積りなのだろう。その心づもりはよくわかる。だけどこの女性、今までのところ何故か一人でばんばん先にいったり、ふらふら漕いで回ってる感じ。不思議だ。
帰りは行きのようにはばたばたした風浪ではなかったけど、うねりになりかけてる波という感じがして、波の間隔は狭いけど定期的で、それでより大きくなっていた。追い波でサーフしようとして男性ガイドにたしなめられる。まとまっていこう。
それでも、女性はまた一人先走ってしまい、男性ガイドに大声で、というより怒声でよびとめられる。まじで怒ってた。とはいえ、帰りは無事だれも沈せずに追い風、追い波で帰れた。ほっとした。
マリーナの中に戻って、ロングで数回まわる。アイルランドの海は少し三浦よりしょっぱいと思った。舟をあげて着替えて集まると、みんなほっとした感じで笑顔で挨拶して別れた。
振り返ると、商業ツアーだったらキャンセルしてる海況だと思うけど、そんな中を漕げて楽しかった。メンバーのスキル的にはギリギリで、女性ガイドは言うことを聞かないし、「まとまって漕がないと、一つの失敗がとんでもないことになる」という男性ガイドの言葉はそのとおりだと思う。でも、体力があるとはいえ数回漕いだことがあるだけの人たちを連れてそんな海況に出てっちゃう感覚も大したもんだと思う。自分は漕ぎ切れる自信があったけど、流れに押されて沖に出される人を助ける余裕はなかったな...
登録:
投稿 (Atom)