最強寒波が居座る週末。それでも土曜は風がなく日差しもあって良かったみたいだけど、日曜は午前中に強風注意報が出ていて考えどころ。だめなら小網代の入江で鳥でも見て、観潮荘でお風呂でも入って帰ろうかなくらいの気分。無理せずゆっくりと出かける。
それでも午前中にはついてしまい、支度をして舟を浮かべたのが中潮の干潮を過ぎたあたり。電車とバスの車窓から見た海はどちらの湾も鈍い色で、薄い青い冬空は晴れているのだけど厳しい海が見て取れる。
網代崎を見てみると、もちろんうねりはないけど白い崩れ波が一面に。うさぎが跳ねまくりともいう。崩れ波の幅がもっと広くなると白馬とも。
北からの風浪なので、シーボニアから網代崎までの北向きの岸はそれを受けて面白くなる。堤防から網代崎側に渡って、風が強まるあたりを軽く一周する。岸にそって漕ぐと風を横から受けるのでパドルを煽られる感じもつかめる。
なんとなく向かい風を漕ぎ上がる感触をつかめたので、湾から出て北に向かうことにする。網代崎の北側、湾口の真ん中ぐらいが一番波があった気がする。スズメ島に並ぶあたりで三戸浜からの吹き出しで強まる。岸寄りを見るとレース艇が二艇、三戸浜堤防で折り返してまた北に行くところだった。こっちも頑張って漕ぐけどグングンおいていかれる。しょんぼり。
レース艇は黒崎の鼻を回り込んで長浜に向かっていった。黒崎に並ぶと長浜からの吹き出しで強まる。ここまでより一段強いので少し逡巡したけど、荒崎までと思って漕ぎ進む。時には手を止めて流される速さを見ながら風の感じを少しずつ確かめる。
荒崎の岸まで200mくらいにくると風裏になって海が凪いだ。風が回り込むのか追い風にすら感じる。ほっと一息つきながら荒崎を回るとまた風が強い。ここでちょうど正午のサイレンを聞いた。
強風注意報は午前中だけで午後からは弱まると期待はできるけど、小田和湾は緊張する。ここでも逡巡して引き返そうかと思ったけど、折衷で岸べたに真向かいの風を長井まで行ってみたら、アウトリガーカヌーが三艇出てきた。この三艇がぼくより沖側を佐島に向かって漕いで行った。
その尻馬に乗る感じで佐島までは渡ると決める。レンジを決めて、それよりは沖に出されないように気をつけながら漕ぐ。もし沖側に出されたら、すぐに湾内側にバウを向けて岸に戻るつもり。風が一段と強まるけど、波がまだでききってないのかうさぎはいない。手と腕の力をできるだけ脱いて歩くように歩くようにと唱えながら漕いだら反対側についた。
佐島のキラキラに入って一休み。ここはどこの方向からも守られていて小網代の入江のように静か。でももっとキラキラしてる。さっきのアウトリガーのグループもしばらくして入ってきた。ちょっと挨拶するといつもここで練習しているのだそう。フォームチェックの動画を撮ったりしてる。ここで引き返すことにする。
帰りは追い風追い波でらーくらく。荒崎までついて佃嵐崎で舟を上げて遅い昼ごはんにした。風はだいぶ落ちてうさぎはもういない。でも北東からにかわり網代崎までは真横からの風になった。風見で片漕ぎになってだいぶ疲れた。風を堪能できたのでこれで舟を上げておしまい。
そうそう、舟を出す前に、白髭神社にもう一度お参りして御守を貰って、いつも使うドライバッグの下に入れた。航海安全のご利益がありますように。普段は社務所がなかなか開いてなくて貰えないから、正月のこの時期に貰えてよかった。
来週はクラブのみんなで三浦の東側を漕ぐ予定。いい日和をお願いしておこう。
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