小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年8月1日木曜日

20190801 無邪気にはしゃごう

高校生になった息子が友達を連れて四人でカヤックを漕ぎにきたいという。それで大先輩のツアーに申し込んだ。学校は夏休みだけど、僕は休みをとって三浦にでかける。一日暑い大潮

クラブハウスについて支度をする。ペダルの位置や沈脱の仕方、パドルの使い方などの陸トレを真面目な顔立ちで聞いている高校生を少し遠巻きに眺める。みんな運動部で、ひょろっとして薄い体つきでパドルを持って、ぎごちなく振り回す。

舟を入江に浮かべて外に出る前の軽い準備運動。あちこちに漕ぎまわって楽しそうだ。ヨットの右側を抜けて広いところに出ると、まっすぐ進まない舟をなんとかして、右に左に動きながら、大先輩と他のお客さんのペースにそれほど遅れずについてくる。

堤防を回ってエビ島を目指す。今日のそこで昼休憩。少し慣れたとはいえ、まだ舟はまっすぐ進まない。すぐ前を行く友達の舟に少しずつ寄ってはスターンに擦ってしまい、自分が左に行けば友達の舟は右を向いてしまう。「やめろよー」とじゃれつきながら、それでもペースには遅れずついていく。今日は海も穏やかで、どこで沈しても、出てきてくれさえすればなんとかなる。好きにやらせて後ろから漕いで行く。

エビ島でスノーケリングをして、カニやらヤドカリやらで興奮する高校生を新鮮に思いながら、自分は他のお客さんと話をしてのんびり過ごす。息子たちは騒がしく楽しんでいるようだ。それでもお行儀良さそうな印象がある。

お昼を済ませ、黒崎の鼻まで漕ぐことにする。午後はだいぶ慣れてきて、友達の舟をわざと横に向けはじめた。最初は仕方なくだったのが、今はもう狙ってやっている。そのために、スターンを狙って後ろがダッシュをすれば、前はダッシュで逃げようとしてあちこちに舟が動く。それでも全体としてはまとまって、ツアー全体が縦長になるようなことはない。ただ大きいまとまりの中で、舟が右に左にあちこちに動く。大人たちのツアーではこんな風には動かない。まっすぐ進みながらもペースにムラができて、縦に伸びてしまうのが普通だ。元気やのうと思いながらまた後ろからついていく。

黒崎で一休みし、引き返す。そしてまた堤防手前の浜で一休みし、小網代の入江まで帰ってきた。ここで高校生グループはロールがしたいと言い出した。サポートにたって、みんなものの10分くらいでロングは上がるようになった。上半身が軽いから、ロールも簡単に上がる。不必要な筋トレでデッドウェイトになっているマッチョとはエライ違いだ。

そうして入江で遊んで五時になった。さすがに大先輩の「帰りましょう」コールが入って舟を上げた。大人な口を聞くようになっても、新しいことを屈託なく吸い込んで、そういうのを目の前で見ているのは楽しい。また、自分の親などに声をかけてまた三浦の海に来てくれればいいと思う。

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