今週はクラブで夏祭りという名の運動会。天気には気をもんだけど、無事に開催できる運びに。遠出をする日じゃないし、曇っているくらいがちょうどいい。長潮。
始発で動き、バスでなんでもやる先輩と一緒になる。海の様子を見ながら、今日はみんなのために魚を釣ってくれるのだそうだ。
それにしても今年は夏が短かったような気がする。出かけるときの暗さに日の短さを感じる。空気もひんやりとして、一日水に浸かるのに、一枚上に羽織るものがあったほうがいいかと逡巡した。もう秋の空気だ。梅雨が長かったから、夏なんて2週間くらいしかなかった気がする。
クラブハウスについたら他の人がもう来ている。手広くやっている後輩は近くで前泊した。祭りまではいられないけど、朝一その辺を漕いで、できれば波遊びをして帰るのだそう。それを見送り、自分たちの支度もして先輩と浮かぶ。
堤防まで先輩と出てみると、網代崎は微妙に小さな波を立てている。無理すれば遊べなくもないか。沖に釣りにでる先輩とわかれ、波遊びをしにいった後輩を追いかけた。ポイントには後輩だけで、ダッシュの練習にちょうどよいくらいの波が来ている。何本かやるうちには大きめのやつも来て沈して脱して遊ぶ。サーフ沈でのロールにはまだまだですと後輩が楽しそうだ。そこにNZ先輩もやってきた。
今日の運動会のために入江に目印のブイを浮かべて置きたかったので、二人と別れて入江まで戻る。先週と同じように大きめの石を沈め、そこから紐をペットボトルにつないで浮かべておく。入江の真ん中に 20m くらい離したブイが2つ。
そうしたら後輩が帰ってきて船を上げた。他のみんなは大先輩の車で大挙してやってきた。ワイワイと支度をしてたくさんのカヤックが入江に浮かぶ。カヤック運動会の始まり。
最初はウォーミングアップの「鬼ごっこ」。単純明快。大先輩が最初の鬼となってみんなを追いかけ回し、だんだんと鬼が増えていく。最後まで残った一人が勝ち。鬼のタッチは、舟と舟をコツンと当てるか、一つあるビーチボールをぶつければ鬼が増える。パドルでのタッチは、振り回してエッジが人に当たると危ないからなしにした。
大先輩が入江の中で声を上げて 30 数える。その間に15艇ものカヤックが入江じゅうに散らばって、大先輩の様子を伺う。数え終わると、スカートの上にビーチボールを乗っけたまま大先輩がダッシュした。魚のように舟が群れで動き、そこから一艘離れたカヤックが岸寄りに追い込まれ、ボールをぶつけられて鬼が増えた。
二人になると、二方向から追い込めるようになる。逃げる群れが少し集まったかと思うと、バッと二手に別れてダッシュ。それを鬼の二人が追う。そのうちに、大先輩がダッシュ漕ぎしながら舟をリーンで曲げようとして沈した。「やべっ」という声に続いて体が水に落ちる音がする。即ロールで上がる。
そうして追って逃げて鬼が増え、あちこちでワーワーキャーキャーいいながら全員が鬼になっておしまい。ウォームアップを通り越してかなり疲れる。
次の種目は二組にわかれてのリレー。自分の番がくるまでは、応援で休んでいられる。一つのブイからスタートして向こうのブイを周り、戻ってきたらタッチして次の人がスタート。これまた単純。最初の二人が並んで、ヨーイドンでスタートする。途端にスイッチが入る。漕ぐ人も応援する側も、まさに小学校の運動会さながら。自分の番の相手はスリムな後輩。折返しのブイをギリギリで周り、お互いつかず離れずで次の人にタッチ。すんごい疲れて肩で息をする。人数が奇数な関係で、大先輩は二回出番があり、アンカーもやった。決着がついてもみんなヘトヘト。ブイの距離を見て、もうちょっと長くてもいいかななんて声もあったけど、20mくらいがちょうどよかったようだ。
次の種目はちょっと一休みということで、その場で回転。スイープとバックストロークを合わせて、何ストロークで一回転できるか競う。僕は八回、他にも七回の人がいたけど、大先輩は六回で回った。さすが。
昼前の最後の種目は二人三脚。沈脱した人を艇に乗っけるなりして向こうのブイまで漕ぎ、そこで漕ぐ人が入れ替わって戻ってくる。これをまた2チームに分かれてリレーした。お客さんで乗っかる側は楽かと思ったら、漕ぐほうがとてもつらい。足して二で割ったとしても、最初の普通のリレーよりも疲れた。たった 20m でこれだから、実際の状況で人を乗っけて岸まで漕ぐというのは無理なのかもしれない。それでも、後ろに乗った人がうまくバランスを取って、水に体をつけないようにしていてくれれば一番スピードが乗った。
これが終わるとみんなヘトヘト。今日は朝からずっと入江で遊んでるから、外の景色も見に行きたい。昼ごはんの場所を見つけに堤防を回って外に漕ぎ出し、すずめ島の向かいの浜にみんなで上がった。日差しが出てきて気持ちいいのだけど、風はちょっと冷たい。日陰にはいられず、温まった砂に寝そべったりして暖をとる。
昼休みのあとは最後の仕上げに入江まで戻り、騎馬戦を始める。これはカヤックのシートに立ち上がり、最後まで立っていた人の勝ち。と言っても、立ち上がって漕げるのはほんの 2, 3 人。だいたいは立ち上がることすらままならず、生まれたての子鹿になって足を震わせて、それでドボンと落ちる。入江の中ではやれるけど、堤防の外で立った人はまだいない。
それがいつのまにかロールの練習会になっていって、日もだいぶ落ちた。散々泳いで疲れたあとに軽くお酒もいれられて賑やかに帰った。夏のお祭り騒ぎカヤック、楽しかった。また来年のために新しい種目を探そう。
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