小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2020年9月26日土曜日

20200926 諸磯アトラクション

天気予報が二転三転の週末だったけど、雨でもどうでもなれと土曜に決めてでかける。ちょっと風と波がある中を漕いで、新しい舟を試したいのもあるし、海に合わせて遊びようはいくらでもある。

筋トレ後輩も距離を漕ぎたいというので、申し合わせてクラブについて、支度をして二人で舟を浮かべる。

うす明るい曇天の空からときおりぱらつく雨はパドルの滴と区別もつかず、特に気にはならない。堤防を回って北に舟を向けると、前からの風が冬がくるよと教えてくれた。

おう、久しぶり、と挨拶しながら向かい風にパドルを回す。これからの北東の風が抜けやすい場所などを後輩と話しながら、出し風の中いつもより岸寄りに山だてをしつつ、黒崎の鼻、佃、荒崎とつなぐ。

荒崎から亀城礁をみて漁船が空いているのを確認し、ちょっとそこまで。カメギのあたりでは上げ潮が早い時間で教科書どおりに南から北に向かって潮が流れていた。南からぬるりと流れ込んだ潮が隠れ根を越えて落ち込み、北側にわさわさとした波を作っている。それに揺られて浮いていると、北からの風に逆らって徐々に北に流されていく。おもしろい。

結構南からのうねりはあるなあと思いながら荒崎に戻り、大先輩のツアー組を探しに南に少し漕いだら黒崎あたりで合流できた。

ここまでのところ、後輩もちょうど良い負荷だったいうのでそのまま一緒に漕ぎ、荒崎で舟をあげてお昼にした。今日はビジターもメンバーもにぎやかで、荒崎の橋をくぐった小さな浜はカヤックで一杯だ。

お昼を終えて南に戻るツアー組と別れ、後輩と二人でもう少し南に距離を出すことにした。佃からはまっすぐ諸磯を狙い、追い風追い波にのって漕いでいく。時々サーフ状態にはいれて調子に乗ってパドルを回す。後輩もバンバンパドルを回して楽しそう。

諸磯についたら、ジッパーラインのスポットがいい感じにジャバついていて、ここでしばらく遊ぶことにした。右から左から波が崩れ、それがかち合うとスポンと舟が持ち上がるアトラクション。その中でブレースをし、ロールをし、舟と一緒に揺られているだけで波に慣れられる。おかげでだいぶこの舟に慣れてきた。後輩も、ロールこそしなかったけど、ここで揺られているのが良い練習になると納得したみたいだ。また来よう。

ちょうどよい時間になったので、また北に漕ぎ戻ってツアー組と合流した後一緒にクラブに戻って舟を上げた。

2020年9月22日火曜日

20200922 お引越し

舟が2つになったので、分割艇を家に引き上げようとクラブに出かける。カートやブルーシートなど、舟を上げたあとの道具をいろいろ舟に積んで水に浮かんだ。

家とクラブは歩いて半時間ちょっと。カヤックでいっても同じくらい。かかる時間が同じなら、漕いで動くほうが楽しいに決まってる。

ちょろりと漕いで、めぼしい浜に舟を上げた。ここまでスリムな後輩が同道してきてくれて、片付けを手伝ってくれた。

舟を分割し、舟から出したカートに一切合切を乗っけてまとめる。後輩はさらに先まで漕ぐのでまた漕ぎ出していった。僕はカートを引いて歩いて帰る。

家についたら隅々まで洗って片付ける。家の中に置くので、普段より念入りに砂を落とした。分割できると便利だなあ。

家と浜の往復の目処がついて、便利だなあ。メインはクラブからカナックで出るけど、時には分割艇で家からもでてみよう。

2020年9月21日月曜日

20200921 二艘だて

子供が久しぶりにカヤックを漕ぎたいというので、2つある自艇を活かして漕ぎ出してみる。

まず一艘目を支度して僕が漕ぎ出し、子供が待っている近くの浜に舟を届ける。歩いてクラブに戻って二艘目ででかけ、浜で浮いている子供に合流したらいざ出発。

一日中ガンガン漕ぎたいというので頼もしい。それなら今まで漕いだより先まで行こうと、北に向かう。先に進ませ、僕はちょっと後ろをおっかけていく。自分の前の広い海を自由に漕げるのが嬉しそうだ。

ポニョの家と呼んでいる黒崎の鼻の家をかすめ、荒崎の水を覗き込み、小田和湾を見晴らすところまで来た。ここからは子供ははじめて。行ってみますかと漕ぐと、少し向かい風が抜ける中をパドルを回して佐島まで距離を伸ばして引き返した。

昼は荒崎の近くの浜で休憩をしていると、荒崎を北から回ってきたカヤックのグループがある。僕らのいる浜に向かってきたので、場所を明け渡して舟を出す。

ここからの帰り道、斜め後ろからの風を受けて舟を振られる。子供はだいぶストレスを感じながら漕いだようだ。体を全部使ってだいぶ満足したらしく、それで入り江まで戻って舟を上げた。往復 20km弱くらいか、いきなり来てよく漕いだと思う。

2020年9月15日火曜日

20200915 馬乗りできず

 土日は都合がつかなかったので、火曜に休みを取って三浦に漕ぎに来た。筋トレ好きの後輩も同じパターンでやってきた。一緒に南にちょっと距離を出そうという算段。

支度を終えて二人で舟を出す。新しい舟、軽ーい、早ーい。湾内の平らな水面をスイスイ漕いで堤防まで。ここからは気持ち追いの風と波。いつもより舟が振られる気がするのをごまかしながら諸磯までやってきた。後輩いわく、いつもよりフラフラしてるように見えたそうだ。

ここで、自分がビルジポンプを忘れていたのに気づく。ポンプ、スポンジ、フロート、スペアパドルの四点セットは持って出ないといけない。後輩は持ってきてるんだけど、ちゃんとしようということでクラブに取りに戻ることにした。

カヤックを始めて自分が変わったと思うのが、「ちゃんとする」と言うこと。まあいっか、という気持ちを一つ一つ潰して、ちゃんとするための手間を惜しまず、逆にそれを楽しめるようになったと思う。いままでは面倒くさがり屋で、なんでも適当にすませてきたけど、人生ではじめて、「ちゃんとしてないと気持ち悪い」と思えるようになったのは収穫だ。カヤックに感謝。海は人間の都合なんて気にしないからね。

それでクラブに戻ると、大先輩のツアー組がちょうど出てくるところだった。ポンプを持ってきてツアー組に合流し、そのあとは一緒に漕ぐことにした。

今日のビジターさんたちはとても上手で、海況がよかったのもあるけど、さくさくと進んであっという間に赤羽根海岸まできてしまった。ここでお昼。後輩が練習をするというので、すぐにまた一緒に舟を出して浜の前で水につかる。

僕は馬乗り再乗艇をやってみる。これも「ちゃんとする」の一環。この舟のコックピットは、サイズの小さいオーシャンコックピットと言うやつで、後ろのデッキに座って足から入って最後にお尻を落とす必要がある。お尻がデッキにあると、シートに落ちてるときより格段にふらつく。

沈脱を想定しての馬乗り練習だから、水船になっているし波もある。これだと、木のパドルを横に出してアウトリガーにしてはいるんだけど、ふらついて失敗してしまう。数回やってあきらめて、素直にリエントリーロールした。

リエントリーで上がってからがまた大変。ボリュームが低い舟なので、水を抜いているそばから波でコックピットに水が入り、堂々巡りを繰り返す。しょうがないので、スプレーをはめた隙間にポンプを通す形で大部分蓋をしてポンピングしたらようやく水が抜けた。


正直、昔ながらのグリーンランドカヤックはもう少しボリュームがあったんだろうな。とはいえ、ボリュームがあったらあったで、バルクヘッドのない伝統的な舟でソロ沈脱水船状態とか考えたくもないな。まあ、これは1日岸沿いを遊びまわるファンボートと割り切ろう。もともとツーリングにはそれ用の舟があるしね。

そうして遊んでいたら出発の時間になったので、みんなで連れ立って漕いで諸磯まできたら結構波がたっている。手広くやっている後輩がさっそく突っ込んでいった。それを見ていたビジターの皆さんもちょっとチャレンジしてみたくなったようで、少し待ってはみんなの掛け声に合わせて漕ぎ始め、すーっと波に乗れたり乗れなかったり、大きいのにあたって沈脱したり。みんな満遍なく楽しんで、お腹いっぱいになって戻った。中には、三回沈脱した猛者もいて、今日のツアー組は精鋭が揃っていたなあ。

思ったほど距離はでなかったけど、平日に夏のちょっぴり残ったところを満喫した。次の週末は四連休だ!

2020年9月10日木曜日

20200910 さ・さ・さ・さ、サーフ!

 久しぶりに大先輩の車で波遊びの遠足をする。車もあんまり詰め込まず、余裕を持った人数ででかけた。他にも二人、自前の車で現地集合。

小二時間車を走らせてお目当ての浜につくと、現地集合の二人はもう支度を済ませていてやる気が伺える。サーフ好きの先輩はサーフカヤックも持ってきていたけど、海は穏やかで出番はなさそう。普通のシーカヤックですでに浮かんでいた。

ぼくらも支度を済ませ、舟を並べて集合写真を撮った。さぁ、やりますか。

日差しはまだ強く砂浜は暑いけど、海の上で水につかればちょうどいい。波はそれなりに遅い感じだけど、これから干潮だからとの期待を込めて、移動はせずにこの浜にはりつく。だんだんど遊べる感じになってきて、一人二人の沈もでると歓声があがる。結局昼のサイレンを聞いても浜にあがらず、1時ごろになってバラバラと浜に上がり、てんでの昼ごはんが始まる。練習熱心な後輩が、家で作ったきゅうりの浅漬けを振る舞ってくれた。暑い日差しの中での昼ごはん中にすっと体を冷やしてくれた。ありがとう。


昼ごはんをすぎて波がちょっと良くなってきた。のんびりした感じだけど、しっかりと長く遊べて、サーフ好きの先輩と一緒に何度も砂浜に打ち上がった。その引き波にうまく乗って、取り残されることなく海に戻れると楽しい。

ここ一いい波にはみんな一斉にのる。一度に5人は乗ってた波もあったと思う。マルチ乗り楽しい。遊び好きの先輩は、ちょっと舟の勢いが落ちてくると二、三度グイと漕ぎ、その先で波の勢いが盛り返すところにスピードを合わせて長く乗る。いぶし銀のテクニックだ。

ひっきりなしに遊んでいたら、水平線のもくもく雲の輪郭がぼやけ始め、真上の空も灰色に変わったかと思うと、雨と風がざっと入る。雨粒が叩いた水面の細かい模様もぼやけ、その中で波に乗るとスピード感がます。前漕ぎ道場主の後輩は、このぼやけた中でセルフレスキューを練習し、馬乗りとリエントリーをやっているのが何かの映画みたいだった。

そのうちのその雨もやみ、だいぶ日が落ちたところでおしまいにして、みんなで舟をあげた。朝から1日この浜から動かず、でもあっという間だった。強烈な波ではなかったけど、久しぶりにみんなでサーフできたのが楽しい。帰りには、大先輩の車組で灰干しサバの定食を食べて遠足を満喫して帰った。

ここのところ、毎月波遊びの遠足を入れてくれている。来月も是非参加したい。

2020年9月5日土曜日

20200905 進水式

日が明けて、今日は台風からのうねりがもう少し上がるかな。波で遊びたいし、昨日届いた舟の進水式もあるし、いろいろ忙しい。

クラブについていつものポリ艇を出す。NZ先輩もちょうどやってきて、一緒にポイントまで慌ただしく漕いでいく。網代崎は昨日よりも波がある。ひょっとしたら甲斐性のある知り合いがもうきてるかもしれないと思ったけど、僕ら二人だけだった。

久しぶりの台風うねりで、ちょっとビビりながら少しずつ遊び始めた。そのうちに、ロングのサーファーが一人やってきて、また二人 SUP が南の方からバックを担いでやってきて、波に入ってきた。いつもの近くの駐車場が時世柄やっていないのだろう。駐車場難民になって離れたところから漕いでやってきたのだろうかと思う。いい波が来たので乗ろうとしたんだろう、波に背を向けてダッシュしようとして、担いだバックごと海に落ちてた。

潮時と思ってNZ先輩とクラブに戻り、ポリ艇を洗ってラックに戻すし、皆に付き合ってもらって、二艇目の進水式。わっしょいわっしょいと艇を担ぎながら神社にお参りをし、ビールをかけて舟を出す。

ツアー組と一緒に漕ぎ出す。ボリュームのない舟だから、半分沈んでるとみんなに言われる。なかなかできなかったロールがあっさりできた。まあ、そういう舟だから簡単。逆に、あっさりできる舟で荒れた海は心配しかない。ソロで1日何十キロ漕ぐというなら、ボリュームがあってしっかりと浮いている方がいい。


そうはいってもロマンがあるよねと、機嫌よく漕いで午後の休憩に浜にあがる。ビジターも含めて、水につかる練習が始まる。手広くやっている後輩は、ここのところロールの調子が悪いと首を傾げていて、ロングでもあがらない。やっているのをみると、セットもスイープの動き始めも上出来で、パドルのフェースが水面に沿って綺麗に出ていく。なのに、後半いきなりフェースが被り、水面に垂直に立ってしまう。

フィニッシュの構えもあっているのに、どうしてフェースの角度が回ってしまうのか、よくみたら、フェザーが反対の左利きの角度になってたのに二人で気づく。右利きの角度に直したら、ロングもショートもあっさり上がった。調子が悪かった間、基礎に戻って腰の動きなどを反復していたので、全体で見れば得した感じ。後輩は前漕ぎも手首に違和感があったと行っていたけど、角度が浅いと案外気づかないものだなあ。

それにしても新しい舟、乗り降りに苦労する。コックピットにお尻を入れてから足を入れる、というのが普通だけど、この舟はそれができない。後ろのデッキに座って、足を入れてお尻の順番。お尻がデッキに乗っている一番不安定なところでパドルのアウトリガーがないと絶対沈する。沖で沈脱したら、馬乗りなんてできないんじゃないだろうか。しばらく試してみよう。

2020年9月4日金曜日

20200904 いろいろやってきた

台風のうねりがとうとうやってきた。今シーズン初になる。時間ができて昼からクラブハウスにやってきた。

今年できるようになりたいロールがあって、普段つかっている舟だとできないから、ここのところ色々舟を変えて試している。

今日も違う舟を出して水に浮かぶと、もう日も下がり始めた時分。練習するか波を見に行くか決めかねて網代崎を見ると、久しぶりのうねりで波をかぶっている。まだそんなに大きくない。

金輪継でついだ分割の木のパドルができてから、波遊びできるのを待っていた。これで大きな崩れ波をブレースで耐えられればまあ大丈夫と言っていいだろう。

いつものポイントには僕一人。さっそく乗り始める。ここまでこのパドルを試してきて、継ぎ手に1mmほどの遊びが出始めた。前だけ漕いでいる分には気にならないけど、パドルの両面を切り替えながら使うと、さすがに遊びが動く。動きの中で力のかかる方向や強さが頻繁にかわるような用途では、さすがに木だけでは難しいと思った。

それでも、ブレースで横乗り、波沈でのロール、ひとしきり使ったけど折れずにこなせた。紐を巻くのはひと手間だけど、それでさらに補強してまたしばらく使ってみよう。仕口の刻みが上手になって隙間なく作れるようになったとしても、あっちこちから曲げ荷重がかかって仕口が少しずつ潰れ、同じようになるだろうと思う。こういう用途には細かい面が沢山あるよりも、大きな面を合わせてぎゅっと紐で締め付ける方が向いていそうだ。

もう一つ、今日使った舟は、実はハッチに不安がある。ネオプレーンのインナーハッチがないタイプで、FRPのアウターハッチをはめるだけ。そのアウターが、波に乗ってバウが沈んだときにずれてしまった。完全に外れはしなかったけど、水をかぶればバウ側に水が入る。これは大変と、パドルで押しずらしたら、ポコンとまたはまった。一安心したけど、潮時とやめにする。

堤防の内側に戻ってロールの練習。今日の舟でもやっぱりできなかった。

舟をあげてしばらくしたら、大先輩の車が WFK のカナックを積んでやってきた。舟を降ろして包装をあけると、薄くて細くて長い。シメスタ5分割とはだいぶ違う。コックピットに座ってみたら、そもそも乗り込み方も違う。


しばらくはこれで漕いで、いろいろ慣れてみよう。夕方は涼しくなってこれからがカヤックのベストシーズン。いろいろやってきて楽しみが膨らむぞー。