筋トレ後輩も距離を漕ぎたいというので、申し合わせてクラブについて、支度をして二人で舟を浮かべる。
うす明るい曇天の空からときおりぱらつく雨はパドルの滴と区別もつかず、特に気にはならない。堤防を回って北に舟を向けると、前からの風が冬がくるよと教えてくれた。
おう、久しぶり、と挨拶しながら向かい風にパドルを回す。これからの北東の風が抜けやすい場所などを後輩と話しながら、出し風の中いつもより岸寄りに山だてをしつつ、黒崎の鼻、佃、荒崎とつなぐ。
荒崎から亀城礁をみて漁船が空いているのを確認し、ちょっとそこまで。カメギのあたりでは上げ潮が早い時間で教科書どおりに南から北に向かって潮が流れていた。南からぬるりと流れ込んだ潮が隠れ根を越えて落ち込み、北側にわさわさとした波を作っている。それに揺られて浮いていると、北からの風に逆らって徐々に北に流されていく。おもしろい。
結構南からのうねりはあるなあと思いながら荒崎に戻り、大先輩のツアー組を探しに南に少し漕いだら黒崎あたりで合流できた。
ここまでのところ、後輩もちょうど良い負荷だったいうのでそのまま一緒に漕ぎ、荒崎で舟をあげてお昼にした。今日はビジターもメンバーもにぎやかで、荒崎の橋をくぐった小さな浜はカヤックで一杯だ。
お昼を終えて南に戻るツアー組と別れ、後輩と二人でもう少し南に距離を出すことにした。佃からはまっすぐ諸磯を狙い、追い風追い波にのって漕いでいく。時々サーフ状態にはいれて調子に乗ってパドルを回す。後輩もバンバンパドルを回して楽しそう。
諸磯についたら、ジッパーラインのスポットがいい感じにジャバついていて、ここでしばらく遊ぶことにした。右から左から波が崩れ、それがかち合うとスポンと舟が持ち上がるアトラクション。その中でブレースをし、ロールをし、舟と一緒に揺られているだけで波に慣れられる。おかげでだいぶこの舟に慣れてきた。後輩も、ロールこそしなかったけど、ここで揺られているのが良い練習になると納得したみたいだ。また来よう。
ちょうどよい時間になったので、また北に漕ぎ戻ってツアー組と合流した後一緒にクラブに戻って舟を上げた。
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