小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2021年10月10日日曜日

20211009-10 羽根をのばす

 波はかえってもまた寄せるものだから、引いている間にできるだけ羽をのばそう。今日はみんなで近場でキャンプなどをしてはどうだろうということで三崎口に朝に集合し、大先輩の車で一泊分の食料を買い出しによってからクラブで舟を支度してみんなで漕ぎ出した。

今日はクラブのシェア艇を借りてそこに荷物を積んだ。最近できた分割式のアリュートパドルっぽいやつで漕いでいく。遊び上手な先輩は見送りで、途中赤羽根海岸でお昼にするといって浜に向かってそれていった。僕らは上陸せず、そのまま安房崎から先へと進んでいく。長津呂崎から強まっていた向かい風がさらに強まる。目的地に向かって風との真っ向勝負。淡々とパドルを回す。

途中、クラブの何人かが先に出て、第一候補地の様子を見にいった。そろそろついた頃だろうと海上から電話で連絡してみると、果たして先客がいたということで、手前の別の場所に目標を切り替えて、それでもまだ風との真っ向勝負は続く。都合4時間を上陸せずに漕ぎ通して今夜の宿に舟を上げた。ビジターさんはよく頑張ってくれてた、お疲れ様。

大先輩には色々連れて行って貰っている。日本海が多いのと、あと一回瀬戸内も漕いだ。キャンプをして、また来たいなと思った浜がいくつかあるけど、三浦半島も全然負けていないと気づく。一日漕ぎまわる中で何気なく通り過ぎてしまっていた浜も、泊まりに上がってみると、遠征での浜と比べても一二を争うじゃん。

八景島から逗子までだったら、一日あれば回れちゃうくらいの手頃な半島の中で、いろんな海を経験できる。ここで身についたカヤック力はどこでも自分を自由に動かしてくれる。それは常々思っていたけど、加えてキャンプの楽しみも十分に受けとめてくれるなんて、そのありがたさといったらない。そしてなにより、クマが出ないのでぐっすり眠れた。

朝はもともとのんびり出発と決めていたので、朝にざっと降った雨の間、テントで本を読んで過ごす。気がせいたかすでにテントを畳んじゃった何人かが、大先輩と雨の立ち話をしているのが聞こえる。その雨雲が西に行っちゃうとすっきり晴れて、寒かった朝からは嘘のように暑い。落ちていく追い風をのんびりと漕いで、どこも寄り道せずに小網代の入り江に戻って舟を上げた。

(大先輩から拝借)
  


0 件のコメント:

コメントを投稿