小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2019年5月30日木曜日

20190530 悪あがき

カヤックではなかったけれど、先週末も短い時間とはいえ海には触れられた。みなとみらいから小型のモーターボートに乗って、ベイ橋とつばさ橋を左右に見える位置まですっ飛んでいき、帰りはちょっと大桟橋やらを眺めながらまたみなとみらいに戻るなどしてた。

でもやっぱりそれでは足らなくて、平日お休みをいただいて三浦に。朝の家事をしっかりと終えて、通学の学生に混じって三崎口の駅を降りる。今日は一日良いお天気。若潮。

そこで初めて、スペアのグリーンランドパドルを家に忘れたことに気づいた。自分の間抜けさに胸から腕までの力が一瞬で抜ける。肩が落ちるとはよく行ったもんだ。昨夜の準備で、忘れそうだから玄関先に出しておこうかと思いながらも、いや、そんなこと無いと部屋にそのまま立てておいた上での忘れ物。ズルけちゃいけいないなあ。

気を取り直してクラブハウスまで着き支度をする。今日は体をほぐす程度にして、のんびり楽しんで帰ろう。明日は人間ドックがある。あんまり疲れるとお小水も濃くなるし、へんな数字がでても嫌、とはいえ、ちょっとでも脂身を減らしておきたい、そういう意地汚い心持ちで入江に浮かぶ。

大先輩のツアー組を待つ間、疲れない程度にだらだらと過ごし、少し水も浴びた。ボートやヨットはなんだかんだ水の上という気がする。カヤックは水の上と水の中の間、その不思議な隙間がとてもしっくりとくる素敵な乗り物だと思う。

ツアー組が出てきて、平日というのにとても賑やか。シングル六艇で穏やかな海を進み、みなのんびりとこの隙間を楽しんだ。お昼の休憩時には、一人でちょっと黒崎まで漕いでいた房総同期が合流してきて、一段と賑やかに。

帰りがけに、同期とひとしきり水を浴びる。ロングはサーフの中でも上がるのだけど、まだまだショートが頼りなく、それを練習したいのだそうだ。みていろいろやりながら、ちょっとやって見せたりもしながら、こういう練習のできるいい時期になったなあ。それで帰って舟をあげた。

そういえば、小網代の森はこの時期ホタルが飛ぶ。アカテガニに次ぐ一大イベントになっているみたいで、梅雨前の爽やかな夜にたくさんの人が来て、二週間ほどの短いホタルの光を見て楽しみに来る。そのために、普段は夜には入れない小網代の森も、誘導の安全ボランティアが立って夜間開放してくれる。

今日のお客さん達も見たいと行ったので、みんなで日没を待って森に入り、ホタルの光を見て帰った。夜間開放は今週末まで。週末はクラブのみんなと見られるかな。




2019年5月20日月曜日

パドルの先にキャップつける

スペアにカーボンのグリーンランドパドル持ってて、時々気分に合わせて使ってるんだけど、やっぱり浅いところ漕いでると突っつく。諸磯あたりは特に良くやる。

先端が別部品になってて、傷んできたら交換できるようになってるやつもあるけど、僕のは安いやつだから傷んだらそれまで。

あちこち凹んだ部分をみては、補修のしかたをぼんやり考えてたけど、ふとゴムシートを縫い合わせてキャップみたいに被せてやれば行けるんじゃないかと思い立つ。

ハンズで厚み 1mm程度のゴムシートを買って、パドルの先端に合わせて D の字に二枚切り出したら、縁を合わせて曲線の辺をチクチク縫い合わせる。それを左右で2個作った。

ミョっと左右に引っ張ってパドルの先端に差し込んだらいい感じ。風呂の湯にパドルの先を突っんで、キャッチの感じを見る。縫い目の凸凹が巻き込んだ細かい泡が出るけど、目をつぶってれば感触に違いがないから別にいいや。


あとは使ってみて、漕いでる間に取れたりしないか試そう。良さそうだったら完成版を作って落ち着けそう。曲線部分を綺麗にカットして、あと縫い目の処理もきちんと。海で試せるまでちょっとあいてもどかしいけど、そんな時もあるよね。

2019年5月18日土曜日

20190517 PFDお試し

ちょっと午後が風が強そうだけど、日差しはあって気持ちよさそう。朝は波もありそうということで、午前中遊び倒して午後のんびりするつもりで早くから出かける。大潮。

もう朝が寒いということもめったになくなってきて、クラブハウスの前の芝生ですでにジリジリと熱を感じながら支度をする。後輩が一人、朝早くから来ていてすでに長者に向けて出ていったあとだ。

自前の PFD でできないロールがあるのが釈然とせず、支度をしながら思い立ってサブの PFD とクラブレンタルの PFD をハッチに詰め込んでおく。後で暇を見て違う PFD で試してみよう。

早速入江からヨットを抜けて網代崎を見る。いい感じにうねりが先端を洗ってる。すでに SUP が入っているポイントは避けて、近場で波で遊ぶ。綺麗ないい波で、カヤックで練習するにはピッタリ。舟を押してくれる感じが強く、あまりダッシュしなくてもスッと波に入れる。それを奥までいくつも乗らせてもらって楽しむ。

体がなれてくるとうちょっと刺激が欲しくなる。浜を一つ二つ渡って別のポイントを見に行く。でもそちらはサーファーが二人入ってた。大きい波が来て、彼らのひゃっほーが聞こえる。楽しんでるようでなにより。僕はおとなしくもとの場所に戻る。

そのうち大先輩達出てくる時間になったので、入江の奥に戻ると皆が舟を浮かべ始めたところだった。そこに早起きの後輩が長者を往復して帰ってきた。これでのんびり片付けて帰るそうだ。数カ月後にロングツアーに参加するみたいなので、着々と距離をこなしておくのって大事だよね。

僕らはまた入江から出て外に行く。なんでもやる先輩は途中で波遊びにひっかかり、先輩を残して僕らは北に。スリムな後輩も北に行くと先に抜けていった。追い波、追い風で、皆で飄々と進む。でも調子に乗って行き過ぎると帰りの向かい風が辛い。佃嵐崎の浜に上がり、ここでお昼とした。

大先輩がお昼を作っている間、朝サーファーがいたポイントを見に行くと、釣りSUP がひっくり返ってゾーンの岩の間で泳いでる。ボードとは離れずにすんだみたいで、見ているとそのうち岩の脇でボードの上に戻った。すると、ポイントに一人いたサーファーが寄って行って、波の立ちにくい岩の隙間を指さして、戻る道をアドバイスしているようだった。そうして膝立ちで漕いで戻っていく釣りSUPの上にはクーラーボックスが一つだけ乗ってた。

釣りSUPに声をかけたあと、そのサーファーは浜に上がってすぐに帰っていったのでポイントがあいた。ラッキーと思って何本か遊ばせてもらって大先輩のお昼に戻った。ほくほく。

雲がはれて日差しがたっぷりあって、浜でのんびりしているのが楽しい。ポカポカしてきたので、持ってきた PFD を取り替えてロールを試す。やっぱりクラブレンタルの PFD は百発百中でできる。自前の二つの PFD は百発で百はずす。PFD の浮力の無さが技術でカバーできる範囲かどうか、この夏のテーマにしてみよう。

お腹もおちついて、大先輩が次を考えている。帰りの向かい風は思ったよりも弱まらずだ。よし、もう先には進まずに、のんびりと向かい風を漕いで帰ろう。そういえば北に行ったスリムな後輩も、波遊びにひっかかった先輩も、どちらも合流してきていない。電話をしたら後輩は長者まで行っていた。帰りがんばってー。

向かい風でも漕いでいれば進む。黒崎、俺の浜で休憩を入れつつ、午後丸々をゆっくり使って帰って舟をあげた。波で遊び疲れた先輩、長者から向かい風を漕ぎ戻ってきた後輩とも黒崎で合流できて、ぽつりぽつりと話をしながら漕ぐのも楽しい。来週はちょっと漕げそうにないから、小網代のホタル、6月の週末まで残ってますように。



2019年5月12日日曜日

20190512 振り出し

水もぬるんできて、最近できるようになったロールをさらに練ろうと思って三浦にでかけた。最初北風が残るけど、だんだん落ちていく予報。遠出はせずに近場で練習してから大先輩のツアー組に合流しよう。小潮

前回までは自分の PFD 等一式の道具がなくて、レンタルの道具を借りて漕いでいた。自分の道具はウルフ号に積まれて隠岐ツアーとともにあったから。そのツアーも終わり、自分の PFD を身に着けて舟を出す。

海は霧が出ていて真綿の中に暖かに長寝をする休日。人気のない海を漕いで堤防までいくとポジティブな後輩が浜で朝ごはんを作っていた。もう荒崎まで往復して、ゆっくりしたら上がるのだそうだ。パイプを片手にこちらに手を振ってくれた。それぞれのスタイルで朝を楽しむのがいい。

僕も練習の前に荒崎まで往復しておく。網代崎はとても静かで波遊びの誘惑もなく、軽くパドルを回して堤防まで戻ってきた。後輩はもういない。

さて、と思ってロールをしてみるけど上がらない。なんか、セットしても舟が起きてこない。舟の角度で PFD の浮力の違いをはっきりと感じた。前回急にできるようになったのは、レンタルの PFD の浮力がバカみたいにあったからだと気づいた!

バランスブレイスしてみたら明らかに違う。今までは不思議に思わなかったけど、自前の PFD だと顔がどうしても沈んでくるので、ハンドスカリングが必要になる。前回はじっとしてれば顔が水面にでた。浮力に頼ってできてただけかー。ちきしょう。

しょんぼりして湾内に戻ると、真面目な後輩がでてきた。ツアー組もすぐに出てくるそうだ。湾内で合流して出発する。

昼ごはんを食べた赤羽根海岸では、地べたにあぐらをかいて座っていたレジェンド先輩の右手から、とんびが食べかけのアンパンを上手に掠め取ってまた空に上がった。足になんだか茶色いかたまりがチラと見えた。先輩はちょうど二口三口を食べたところだった。ざーんねん。

帰り道の荒井浜では、僕らの脇を抜いていく動きのヨットがいた。沖の岩場の横を通っている最中、ヨットがちょっと気にかかる距離で後ろから並走して近づいてくる。ちょっと嫌だなと思っていると、「ゴゴン!!!」と鳴った。どうやら浅い岩場に乗り上げたらしい。諸磯湾からまっすぐ沖に出ていくのが普通の航路のところを、すぐに北に曲がって来ていた。。デッキにでた人から「ここ、こんなに浅いの」という声が聞こえた。乗り上げているもんだから、波が下がれば舟が傾き、波が上がるとまた戻る。でも進みもできず、戻りもできない。しばらく見ていたけど、カヤックで引っ張っても詮無いし、僕らにできることは何もないからそのまま進んだ。先週は沈脱した自作カヤックの人に行きあったし、ヒヤリなことが続いたから、僕らも気を引き締めていきたい。

実はちょっと早めに帰る用事があったけど、レジェンド先輩、なんでもやる先輩、道具好きの後輩もいて賑やかだったので、その後ついつい最後のお茶休憩までいてしまった。堤防あたりからはあわててダッシュして帰り、そそくさと荷物をまとめて帰った。ちょっと消化不良。来週は落ち着いて漕ぎたいけど、天気はどうかな。

2019年5月5日日曜日

20190505 一回り

酔っ払って目が覚めて、朝露がおりて日が出る前はまだまだ冷える。今日は一日海が良さそう大潮

ムキムキの後輩がまだ起きてこない間、自艇を分割してどうまとめたらいいか試して遊ぶ。ロープをうまくからげて、大きい方のつづらをどうやって背負うかなあ。

そのうち後輩も起きてきて、朝の細々をやっていたらジモティの先輩がやってきた。今日は三人で軽く一回りして上がろうという話になって出発する。後輩は荒崎の先を知らないから、もう少し北を見に行こう。新しい景色がカヤックの醍醐味と思う。

春の大潮で潮位がとても低い。網代崎の隠れ岩も出てきてる。沖網代方面にはヨットがいっぱい帆を広げて浮いてる。北の方の亀城礁はわりと空いている。よし、そちらに向かおう。

三人でまとまって淡々と亀城に向かって漕ぐ。水もぬるまって、とても気持ちがいい。三浦はいつも何かのエンジン音が聞こえていて、よく知った商店街を歩いているようだ。遠征から帰ってくると、いつもの地元の喧騒にホッとする。

亀城で少し見晴らして、天神島を北から回り込んで笠島マリーナ方面に進む。道中天神島の沖合で北から来るカヤックグループに行きあった。見知った顔を見つけたので、すれ違いざまにハイタッチをしようと手を伸ばすけどギリギリ届かず。舟を止めて挨拶をする。まだまだ元気にやってますよと聞いて嬉しい。一度車に乗っけてもらって、諸磯から三浦の大根畑の台地を見晴らしながら駅まで送ってもらったことがあった。相変わらず元気な笑い顔だった。

その後僕らは笠島マリーナのキラキラで休憩。潮位が低いので一段と南国感が強い。しばらく味わって引き返すことにする。橋の下は底が出ていて通れないので、また北側から天神島を回り込んで帰る。

それにしてもムキムキの後輩のペースが早い。すっと前に出るので、並ぶとペースを落とさずそのまま漕ぎ続けるから、ずいぶんサクサクと漕いで小網代まで帰った。聞くと、後ろにおいていかれると沈した時に気づいてもらえなそうだから、必死に漕いで前をキープしていたんだそうだ。必死に漕いでる風でもなかったけど、こっちも随分疲れた。ちゃんと足で漕げてたら追いつかないなあ。

これでGWはもう漕がないだろう。10連休、よく遊ばせてもらった。それでも飽きないから不思議なもんで、海にでて水に触れるだけでいつもワクワクする。なんでだろう。来週は来れるかな。

2019年5月4日土曜日

20190504 水浴び

筋トレな後輩が久しぶりに漕ぎたいというので、前日から泊まって一緒に飲んで、次の日に漕ぐことにした。

とはいえ、僕は暇があったので、泊まりの前に午後過ぎからちょろっと湾内で水を浴びることにする。昼ひなかにバス停に並ぶと日差しがジリジリとして夏のよそおい。城ヶ島、三崎港方面のバスは人の列が長い。

油壺行きのバスもそれなりに並んでいるけれど、小網代で降りる人はそういない。木陰の坂道を降りながら、また夏がくるなあ。

支度をして舟を出す。湾内から外を見ると海は落ち着いた感じもするけれど、北の方からは入道雲が見上げるようにモクモクとしている。外には行かず、堤防のすぐ内側で水浴びをする。ここ最近、急にできるようになったロールがだいぶしっくり来たので、雲を見ながらのんびりと舟を上げた。

クラブハウスで仕舞支度をしていたら、後輩がやってきた。この頃には大分空が暗い。と思ったらゴロゴロの音が大きくなり、ピカッと光って雨が降り出した。

クラブの出艇記録を見ると、大磯方面に一泊二日で行っている前漕ぎの後輩がいる。北の方は思いっきり雷雲の下だろう。しっかりした人だから心配というのではなかったけど、念のため電話をしたら、鵠沼海岸あたりで浜に上がって雨宿り中、今日はもう海に出ないとのことだった。お気をつけてー、と声をかけて電話をきった。

クラブハウスでは二人でのんびりと飲み始め、途中尾根を上がって山崎屋に食事をしに行った。エシャロットやそら豆なんかをつまみながら少しお酒を飲み、しめに油壺ラーメンを食べたらとても優しい味だった。

クラブに戻ってもう少し飲んだらシュラフにくるまって寝た。明日は朝から漕ぐぞー。

2019年5月2日木曜日

20190502 ほっと一息

隠岐から帰ってきてほっと一息、三浦に。基本晴れたけど、怪しい入道雲があった。中潮

始発から動いて一人でまずは水の上に。波がありそうだったからと急いで網代崎を過ぎる。いい感じにうねりがある。それならといつものポイントに着くと誰もいない。SUPが来てるかと思ったけど、これはいいや。

乗りやすい波を何本も遊ばせてもらう。一時間ほど遊びまくって少し波が落ち着いた。そのうち一人、また一人とクラブの人が出てくるのが見える。ポジティブな後輩と、ガジェット好きの後輩。その次に、NZ先輩が出てきた。NZ先輩と一緒に波で遊ぶ。お互いずぶ濡れになって遊んでいたら、ポジティブな後輩が合流してきた。一緒に少し落ち着いてたら、飛行機好きの先輩と房総同期が湾から出てくるのが向こうに見えた。

合流して南に行こうと三人で追いかけはじめたけれど、全然追いつかない。どころか引き離されていくからしんどい。振り返って待ってくれればいいと思うけど、どんどん進んでいく。

諸磯の岩場を抜けていく二人を追って、こちらも三人で追いかけるけど距離は縮まらず。僕らが岩場に入ったところで横の入江から知らないカヤックが寄ってきた。同じ方向に行くのかなと思いながら何回かパドルを回して振り返ったら沈脱してた。NZ先輩がすでにレスキューの構えに入っていたので、風下をキープして様子見。

再乗艇がすんで少し様子を見ると、そのカヤッカーは三戸浜に戻るそう。諸磯より北側なら波は落ち着いてるから問題ないだろうと思うので、そこで別れて僕らはまた前の二人を追いかける。

諸磯から三崎の堤防の先を見るとカマネの先で盛大に崩れてる。長津呂崎はどんなだろう。堤防から先はちょっと厄介だなと思いながら漕いでいると、前の二人が内側の堤防に逸れていくのが見えた。五人が合流して黒鯛込でお昼にした。二人も堤防から先は荒れていてしんどいのでやめたそうだ。

お昼の入江から空を見ると、北に入道雲がたくさんできている。濃い白がモクモクに詰まった夏の雲だ。そこから灰色雲の連なりが伸びて僕らの上を通りそう。雷がなる前に湾内に戻ろうと漕ぎ出したら、それまでの南風が急に北に変わってすうっと寒くなった。前線のせめぎあいを感じる。

湾内に戻ってしばらく待つと、灰色雲もそれ以上ひどくならず南に消えていった。もうちょっと湾の外で遊んで、ちょうど良い時間になったのでクラブハウスに戻ったら、なんでもやる先輩がすでにお酒を飲んでいた。あとからいぶりがっこの先輩も泊まりに来るらしい。

夕日と先輩を待ちながら、みんなでお酒を飲んでそれで帰った。GWはまだまだ天気が良さそうだ。