小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2018年6月9日土曜日

20180609 三崎の猫

一日風が落ち着いて絶好の日和の予報。とは言え前線がすぐ南に長く伸びていて、その上がり下がり次第では風が強まらないとも言えない。安全に近場で距離を出すことにして三浦に漕ぎに行く。自分の舟はやめた。若潮。干潮から満潮過ぎまで漕いだ。

朝四時にはもう空が明らんで、早起きするのも辛くない。電車からみる金田湾は静か。降りた三崎のホームは雨上がりの夏の匂い。ワクワクしながらバスを乗り継いで降りて狭い急な坂道を下っていくと、カサカサ、ガザゴソ、アカテガニが道から隠れようと左右で音がする。カニを追ってか、黒い子猫が草むらにあちこち首を突っ込みながら僕の前を降りていった。

そういえば、三崎口駅の野良猫が改札をでた広場の日当たりで腹を地面につけ、暖をとるように寝そべっている。ここ二週間ほど同じ姿を見た。結構前からいる白と鯖色の斑の野良猫だけど、もう長くは無いのかもしれない。内田百閒の「ノラや」を最近人に紹介したつながりでなんとなく気にかかる。


クラブハウスについて支度をしているとNZ好きの先輩が少ししてやってきた。まずは北の荒崎目指して先に出ますと話し漕ぎ出す。台風五号が沖縄あたりに来ているし、太平洋沿岸に前線もあるしでうねりがあるかと期待してたけど、網代崎はびくともせず静か。あれれと思って北に舟を向けると、三戸浜の沖あたりでうねりっ気を感じだす。


佃嵐崎をタッチして荒崎のドンドン引きまで来ると、舟を押すようなうねりが干潮で細い通路の奥まで届いている。やっぱり三浦海岸から自分の舟でくるのは止めておいて良かった。


予定どおり荒崎で折り返して黒崎をかすめ、網代崎あたりまで戻るとNZ先輩とおされな同期が出てきていて合流。三人で安房崎を目指して漕ぎ出す。

諸磯の岩場を南に抜けるとうねりっ気が一段強まり、三崎の堤防を回ると力のあるうねりの三角波が舟を揺する。ちょっとイモを引いて釜根のブイで引き返しましょうということにする。ついでに、馬乗り・Tレスキューをブイの脇で波に揺られながらやった。ちょうどいい。


後ろを振り向いてさあ行こうかという感じになったら諸磯の方からカヤッカーが三人くる。あれあれと思ったらなんでもやる先輩、いぶりがっこが好きな先輩、お酒でやらかす後輩だった。引き返すのを引き返し、結局六人で赤羽根海岸近くまで漕いで行く。

長津呂崎の中を抜け、馬の背洞門を越え、赤羽根海岸手前までは隠れ根の崩れ波と三角波。馬の背を通る時には向かいから SUP が二人漕いできていた。一人は膝をついてたけど、もう一人はちゃんと立って漕いでた。風がないとはいえよくやるもんだ。

赤羽根海岸沖で小休止。みんなで集まって話をし、午後の風上がりが悪く振れると帰るのがちょっと面倒くさいことになるということで、三崎の堤防は回ってお昼にしましょうとここで六人で引き返す。

堤防を回って穏やかになった海を抜けて黒鯛込。大先輩の定刻組が総勢六人、昼ごはんに上がってた。そこに合流して皆で昼ごはん。


休憩中も空は晴れ、風もさほど上がらず良い日和。ここでまた何人か、荒崎まで行くということになって大先輩と分かれてまっすぐ荒崎を目指す。風は南西で、ちょっと岸寄りに風に押されて膨らみながらドンドン引きに入り、僕にとっては二週目の折り返しをして網代崎近くに戻り、また定刻組と合流して全員で湾内に戻って舟をあげた。風はさほど強まらず、岸によればまったりとした海をのんびり漕げた午後だった。







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