小網代の森カヌークラブ (パドリングウルフ) で毎週末誰かしらと一緒にシーカヤックを漕いでいます

2016年11月26日土曜日

20161126 初キャンプ

三浦で念願のキャンプができそうな日和。土曜は晴れ、日曜は曇りで降っても雨は短そう。
土曜: 天気
日曜: 天気

今まで野宿はあっても、テントを張って寝袋で寝るなんてちゃんとしたものははじめて。そういえば、インディーズバンドの野外コンサートを知り合いと聞きに行って、終電をのがしたもんだからコンサートのステージで一晩寝た。夏だったけど、夜半に雨が降ってきてコンクリが冷たくて目が覚めたのを覚えてる。御前崎の浜辺にあるステージだった。

今回は寝袋があるちゃんとしたキャンプ。キャンプ好きの先輩がテントも貸してくれる。自分でも買おうと思ったけど、いろいろと使って気に入ったのを買うといいよと言ってくれたので甘えさせてもらう。

それでも木曜日には異例の雪が11月に降り、心配になったので家のベランダで寝袋で寝てみた。寝袋は家にあったもので、なんであるのか聞いてみたら大震災の後に防災グッズとして買っておいたんだそうだ。

たくさん着込んでベランダの寝袋にくるまると文句なく暖かい。でも、ベランダのコンクリにあたる部分がヒンヤリと冷たい。やっぱり下にしくマットくらいは買っといたほうがいいね。

そうした前準備も終えて週末になったら、早めの電車で三浦にやってきた。レンタル艇は早い者勝ちだから、道具を積むのにボリュームのある艇を早速確保する。キャンプ組が揃うまでまだ時間があるから空荷で湾の外に出てみた。
北寄りの風でいつもの風浪がチャプチャプ
湾の出口は北寄りの風のいつもの様子。風浪がちゃぷちゃぷと胴網海岸に寄せてる以外は網代崎はスンとして静か。キャンプ場所は城ヶ崎を越えて毘沙門方面を考えてたけどどうしようか。この様子なら北風に乗って釜根の浮標を過ぎてしまえば行けるかな。

湾内に戻って他のみんなと合流し、荷物をそれぞれに積み分ける。前のハッチは私物、後ろのハッチは共有の道具。一切支度が終わって昼を回る。予定より出発が遅れそうなので、城ヶ島を回りこんだ後に安房崎から戻る万が一のケースでは時間が足りなそう。引き返すと北風だし。相談して、最初から向かい風を漕いで荒崎手前の浜をキャンプ地にすることにした。

いよいよ舟をだす。荷物を積んだカヤックを漕ぐのは初めて。水面がいつもより近いのがはっきりわかる。漕ぎ出しは重いけど、スピードがなかなか落ちないでスーッと舟が伸びていく。その慣性がいつもと違うところに連れて行ってくれるようでワクワクする。食べ物もテントも積んであるから衣食住が全部足りてる。目的なんてなくて、気ままに舟をあげた場所がゴールなんだと思うといつもより海が広くて、でも同時に狭い。たぶん、遠くの海が目の前の海と続いている実感が広く、また続いているところを漕いでいけばいつかつけるという思いが狭く感じさせてくれたのかな。
黒崎の鼻
ほいほいと漕いで黒崎の鼻を越え、みんなで決めたキャンプ地に舟を上げる。まるで自分の家の庭先にテントをはるようなものだけど、キャンプ自体が目的だからそれで充分。日も短い時期だし、夕日の前に酒を飲みだしたいしねと、キャンプの先輩の声で気持ちがあがる。それでも、ちょっと足を伸ばしてドンドンびきに入ってからキャンプ地に戻ってきた。
日もくれてキャンプはヒートアップ
いつもとちょっと違うヌメーっとした舟の慣性を思い返しながらテントを作る。細々とした道具の使い方の知恵をキャンプの先輩に教えてもらいながら。来年は二泊三日で下田までいけるかな。まずは、で荷物を積んで50kmソロ漕ぎをしないと心配だ。荷物を積んだカヤックはいつもと動きが全然違う。横風を食らいながら一日方漕ぎとかになったらしんどいだろうな。さすがにラダーが欲しいところ。まずは往復で100km というのを一泊二日でソロでやってみたい。

日も落ちてキャンプトークは一番楽しい時間帯。飲んでふらついた足が立ち上がった拍子でよれてテーブルの上に砂を上げる。明太子のアヒージョを気取ってパンに乗せようとして落とす、細々と粗相をしてそれがおかしくて笑ってとても楽しかった。

日も変わる前にはテントに戻って寝る。夜半に一度トイレに起きたり、波の音が近づいた気がして心配して外を覗いたり、雨が未明に降って音で目がさめたり、それでも普段と変わらず熟睡できた。

目が覚めたらもう6時で普段より良く寝てた。富士山がすっぽり雲に入ってたから、今日はこれから雨に向かうだろう。ピューッとまっすぐ庭から家に戻って舟をあげた。自転車のときは日帰りロード専門で、テントを積んだランドナーは見向きもしなかったけど、カヤックだとキャンプで距離を伸ばしたい。
富士山が作ったきのこ雲
来週は水をたくさん積んで漕いでみようっと。

2016年11月20日日曜日

20161120 三浦海岸往復

風もなく穏やかな一日となる予報。実際そのとおり。日差しは暖かく風も弱いまま。朝のうちは昨日からの風浪が残ってちゃぷちゃぷしてたけど、それも昼前には納まって、最後には凪いだ。それでもうねりは残り、岩によれば退屈しない。何をしても楽しいカヤック日和。中潮の満潮の手前から干潮までを漕いだ。

ツアー組が三浦海岸から小網代まで片道漕ぎをするというので、それなら三浦海岸までソロで漕いで合流して、帰りは一緒に漕いでくることにした。

ツアー組の三浦海岸出発に間に合うように朝は始発から動く。前日から泊まっていた同期に口止めをお願いし、準備して舟を出す。同期は片道のツアー組。また後で会いましょー。

湾を出る前の水面は、まだ朝靄が残る。水面から微かにもやが上がる中を漕いで、低い朝日に目をしばしばしながら漕ぎだした。
ようやくヨットに短い日が差す
風はないし波も落ちていく予報だったけど、また網代崎が綺麗なうねりをうけてしぶきをあげてる。ちょっとサーフポイントに寄り道したくなったけど、三浦海岸でみんなを待ちたいから網代崎を回って諸磯を抜けていく。

うねりは南寄りで、諸磯のなかはガチャガチャ。網代崎をベースに、諸磯は二倍、長津呂崎は三倍の法則を思い出す。かまねあたりをゆったり越えると、長津呂崎沖の岩礁で盛大に波が崩れているのが近づく。中は通らずに、大きく沖を回って安房崎まで。ここでちょうど1時間。

宮川湾や毘沙門湾の入り口も波が崩れているので、沖を漕いでまっすぐに横瀬島を目指す。ふつうにあるうねり以外は特に問題もなく、横瀬島に到着してここで1時間40分 。これなら10時には三浦海岸につけるだろう。
横瀬島から次の目標の剣崎灯台
 剱埼を回ると、だんだんと人の気配がしてくる。雨崎あたりでふと沖を見ると、こたつのてっぺんみたいな岩に釣り人が立ってる。少し大きめの波がくれば岩は洗わてる。もしかして声をかけられるようならと、じりじりとそばまで寄ってみてたけれど、気にせず釣りをしているので、それならばとこちらも気にせず離れて舟を勧めた。

 雨崎をすぎると目の前は三浦海岸の長い街の輪郭が広がる。自転車でも三浦海岸から野比海岸までは走っててつまらないのだけど、カヤックでもそれは変わらない。ツアー組を見つけるのだけが目的で、きょろきょろ見回しながら浮いてたら、菊名海岸の岩のあたりにみんなを見つけて舟を寄せる。出発前に合流できて良かった。剱埼を過ぎてからどんどん波は落ち始め、このあたりはもう凪いでいた。

そのまま折り返して、こんどはみんなと一緒に来た道を戻る。途中、横瀬島や諸磯では波乗りもし、城ヶ島や東風崎では岩の間の波がガチャガチャしたところをすり抜けて楽しんだ。そういう時、エグイ波の中に突っ込んでくる後輩がいてヒヤヒヤしたり、普段感じないスリルも味わえた。
諸磯の中の三角波
波乗りはしづらかったけど波に揺られるのは楽しかった

いいお天気の中、距離も漕げたし波乗りからの沈、ブローチングもロックガーデニングも、全部全部まとまってみんなで楽しめた最高の一日だった。






2016年11月12日土曜日

20161112 荒崎-城ヶ島

引き続いてお天気の良い週末。ちょっと北東の風があるけどひどいことにはならない土曜日。30kmくらいは漕ごうと思ってでかける。中潮の干潮から満潮にかけて漕いだ。

早く起きられなかったので、舟の支度している間に定刻組の人たちがやってきた。話を聞くと、南方面に漕ぐ予定というので、まずは荒崎まで行ってから折り返して、昼ごはんをしている間に合流しようと考えた。

一人で漕ぎだしてヨットを抜けると、正面に富士山が見える。雨が遅くまで残ったみたいで、歩く道路も濡れていた。晴天続きの青空よりも雨上がりの青空が一番綺麗だ。網代崎をみるとうねりはない。北寄りの風浪がタプタプときている。

たぷたぷした中を黒崎の鼻、佃嵐崎あたりをかすめながら荒崎をめざす。荒崎も突端ではなくて崖の真ん中を目指して風をよけながら。沖を漕ぐと距離が稼げないし、風も強まりがちで安全のマージンがないし、うねりがないときは岸べたのほうが楽しくて安心。うねりがあっても岸べたのほうが遊べて楽しい。

荒崎は釣り人が多かったのでどんどん引きは入らずに、ひと目のいない岩を縫って少し遊んだ。とても小さな穴があって、伏せればくぐれそうだった。
荒崎の岩場の向こうにも富士山
荒崎から引き返しがてら、佃嵐崎で波がたっていたのでヘルメットをかぶる。普段よりも波が低いのでサーファーもいない。シーカヤックでも乗れそうな感じ。いいのが来たので乗ったら、すぐに波が崩れて横を向かされてしまい、ローでブローチング。楽しい。もう一回は横からの崩れ波で最初からブローチング。力のある波で横乗りの練習ができてよかった。

本腰を入れて南に向かう。すずめ島、網代崎をかすめて諸磯に入る。北東寄りの風なので、諸磯から三崎港の堤防を超えて城ヶ島まにとりつくまで三角波ゾーンを抜けていく。正直、ちょっとソロではまだ不安もあったけど、城ヶ島に取り付いたらもう大丈夫だった。こんどこの真ん中でセルフレスキューの練習をしておこう。

赤羽根海岸を越えていつもの小さな浜にくると定刻組が休憩しているのが見えた。自分も舟を上げて一緒に昼ごはんを食べる。日差しに熱があって、浜にいるだけで汗がでる。とても良い漕ぎ日和。海の風がちょうどいい。
馬の背洞門の向こうにも富士山
休憩して帰り道を漕ぎだす。西を向くと富士山が正面に来る。帰りは城ヶ島を北に回るとそこから向かい風。三崎港のテトラの前あたりは、風を避けて浮いているカモメの群れがいた。グループの先頭が一人まっすぐその群れに進んでいく。我慢できなくなったカモメが一羽飛ぶと一斉に群れ全体が飛び立って低く一回りしたらテトラに降り集まっていった。
三崎港のかもめ
そういえば、三崎港の堤防にある割れ目で大きな作業船が入ってた。この割れ目、閉じられちゃうのかもしれないなあ。 堤防を回って諸磯をベタに回ると風も落ち着く。日差しの中をのんびりこいで網代崎を周り、湾の奥に戻る。

最後に、200cmのグリーンランドパドルを持ちだしてショートロールの練習。スイープロールのポジションがかっちりとわかり、だいぶ失敗しないようになった。もう少し、体に染みこむまで繰り返してみよう。日も下がってきたので舟をあげておしまい。




2016年11月5日土曜日

20161105 城ヶ島

北東の風で始まって午後から南西に変わって強まった。でも、陽射しはたっぷりで気温も高い。ようやく太平洋の冬かなと思う。南の方に弱いながらも台風があったから、もしかしたらうねりがあるか、なければ少し距離を出そうと思って三浦にやってきた。小潮の満潮から干潮までを漕いだ。

朝、艇庫につく。ベンチの上に、ファルトのコックピットの枠と分割パドルが置いてある。今まで見たことない。でも周りに誰も居ないので、忘れ物かなと思いながら自分の支度をしていたら、ファルトのオーナの人がそのうちにやってきた。一旦忘れ物を取りに戻ったみたい。

初めてあう人だったし、550cm ととても長いファルトが艇庫に来たのが気になっていたので、ソロはやめて一緒に漕ぐことにした。とはいえまだ他の人の支度もあるので、近くの様子を見に一足先に一人で漕ぎだす。

停泊したヨットの脇を抜けて堤防まで見晴らすと、薄い雲も消えて薄青い空が広い。富士山の頭も浮かんでいる。網代崎は落ち着いていて、うねりはまったくない。北寄りの風の風浪もかすかで、縁側のひなたぼっこをして一日過ごすみたい。潮は澄んで底が近く、秋口に生まれただろう魚の稚魚が群れでちらちらと光る。こんな日は、カヤックでどんどこ一日漕いでくたくたになるに決まってる。サーフポイントまで行って波がないのを確認したら、みんなと合流するのに湾内に戻った。

あらためてみんなで漕ぎだす。また200cmのグリーンランドパドルを持ちだした。ショートで上がらないのがすっきりしなかったので、陽射しのあるうちにロールするつもり。

北寄りの風にのってほいほい進む。諸磯の北側は少し風波でちゃぷちゃぷしてた。その先、三崎の堤防、釜根の浮標までは三角波でフヨンフヨンしてた。舟は上下に揺すられるけど、デッキに被ることはないので全然だいじょうぶ。

長津呂崎も穏やかで岸ベタでも行ける感じ。でも釣り人に遠慮して遠巻きの岩をすり抜けながら漕いだ。赤羽根海岸の東にある岩場の間をぬって小さな浜に舟を上げ、陽射しを楽しみながら昼ごはん。岩場の中はそれなりに波がたって、先輩が一人、沈してロールで戻ってた。狭いところだったので、へたに波に乗せられちゃうより沈したほうがいいと後で言っていた。
波を被る練習も楽しい
昼にたっぷり休んで、安房崎の灯台をみて折り返す。安房崎の岩場は普段釣り人がいて、近づくのに気を使うけど今日は全然いない。波もないので岸ベタに岩の内側内側を選んで漕いで楽しんだ。グリーンランドパドルなので、とっさに舟の向きを変えるのに手間取った。長く持ち替えてやるのもいいけど、できればグリップをあまり変えたくない。
岩のそばは楽しい
帰りは南に変わり始めた風にのってほいほい進む。でも、むちゃくちゃ吹き始める前には戻って一番いところを楽しんだ。湾内に戻ってからロール。やっぱりショートは少しわからない。CtoC の癖がついてるから、スイープロールを意識してポジションであがらないと。

ファルトの人も初めてというロール練習をやって、一度の沈脱もなくロングで上がるようになってた。すごいな!